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2021隙間脳トレ

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今年も毎月何をして学んできたかを記録していきたいと思います。 
1月のメモリアル 
2021.1.1
毎年げんなりというかうんざりというか、そういう記事で元日のこの新聞は始まる。うつろな目をした今の首相が「2050年にはCO2の排出をゼロにする」といったことを受けての記事だろうが、なんだろう「日米欧中動くなんたら兆円」て。もうお金の奪い合いのことを考えているのか。なんだかね。じっくり考えて、本当にCO2排出ゼロに近くできるのかどうか、真剣に取り組んでほしい。
コロナのワクチンもそう。そんなに早くできるわけないのに、慌てふためいて作って、売ったもん勝ちのような様相。おそろしい。なんだか本末転倒のようなことに目の色を変えている人たちが多すぎるような気がする。
2021.1.1
歴史小説の篠綾子氏の作品。織田信長の時代のことだから、今の大河ドラマとおなじだなーと思いながら読んでいたが、随分と様相が違う。信長の正妻帰蝶には実は姉がいたのだという逸話があるそうだが、そちらのほうを取った物語。帰蝶もその姉きよも織田信長にも明智十兵衛光秀にも関係する。女性のほうに視点を当てると物語も雰囲気が変わるものだなと、だんだんスピードアップして読んでしまった。
2021.1.4 篠綾子氏の作品
去年一冊か二冊、少なくとも一冊は読んだ覚えがあったのに、いま、去年のページを見てみたが、どこにのっているのかわからない。でも、この「小烏神社忌憚」と超ハンサム宮司竜晴はすでに知っていた。今回もまた憑依された娘に少々振り回される泰山(竜晴の友人)だが、最後はやれやれ。でもまだまだ続きそうな不穏な雰囲気を漂わして終わった。またいつの日かこのイケメンさんに会える時が来ることだろう。
2021.1.11
今年初めてお正月三ヶ日に初詣にいかなかった。すさまじいコロナの第3波のためである。10日のえびす講の時に初詣もさせてもらうことにした。この時とばかりにたまりにたまった古いお札もお願いして、朝の9時台に行ったので、ゆったりとお参りできました。4~5年かもっと前から「○〇えびす」とつく神社にはいかず杭全神社で福笹を買っている。ひと昔前はバーっと広がった笹の枝に小判や俵などいろいろ吊ってもらっていたものだが、今はきちんと25㎝四方ぐらいにまとめられてセロファンで包まれて、ちょこなんと販売台に並んでいる。思わず微笑んでしまう。もちろん以前のように広がった笹もあったが、うちは吊り下げる場所の関係で、最小のものから二番目ぐらい。外すのも吊るすのも、持って帰るのも、簡単。おまけにお財布にも優しい。「なんと便利な時代になったもんやね」と感心しつつ帰ってまいりました。どうぞ今年もお守りお導きくださいませ。
2021.1.13
2021年の大河ドラマの主人公が渋沢栄一だと知って、とても興味があり、何らかの本を読みたいと思っていた。大阪探訪の時の書物にも少し登場していたし。アマゾンで検索しても、本としては「論語と算盤」しかない。興味がないわけではないが、読むのに時間がかかりそう。2020年の大河は明智光秀が主人公の「麒麟が来る」なのだが、2020年のコロナ騒ぎで撮影が延期になり、まだ本能寺の変にまで到達していない。こちらとしてはそこまでいかずに終わってくれても一向にかまわないのだが、お堅いNHKさんはきちんと計画通りにすると、大河史上初めての越年、2021年2月7日が最終回。そしてその次の日曜日からは渋沢栄一が主人公の「晴天を衝け」が始まる。ゆっくり「論語と・・」を読んでいる暇がないのは、以下のような理由だから。今寝る前のお供で読んでいるのが、平清盛のことを書いた「蒼竜の星」。上中下と三巻あるのだが、睡魔に邪魔されれなければ一気に読んでしまいたいぐらい興味深い。なぜ大河「平清盛」の前に読んでおかなかったのかと後悔ばかりである。今の麒麟にしても、TVの終盤近く、このお正月に読んだ「岐山の蝶」がまさしくそれに匹敵する本なのだがドラマとは少し違うスポットライトでの小説なので、ドンピシャとはいいがたい。でも読まないよりはよりよくドラマが理解できる。。今回買ったのは早く読めるまんがでよかった。すごい人だったんだなと。彼の臨終の場面ではまんがなのにこみ上げるものがあった。「まだ死んじゃいけない人だったのに」と。でも、「ありがとうございます。お疲れさまでした」と、言いたい人でもあった。よくぞ92才まで生きてくれました。
2020.1.15 篠綾子著 江戸菓子補 照月堂シリーズ 第9弾
落合に寺を建てる育ての親、了然尼に付き添うため、なつめは店をやめることになった。しかし、なつめは菓子つくりは続けると決心している。このタイトル「宝の船」は安吉が世話になっている京都の果林堂の責任者の一人長門がが寒天を使って作り出した菓子の名。その菓子の売れ行きが良ければ江戸の視察に行ってもいいということだったので、安吉を含んだ4人が京都からやってきた。一行が了然尼を尋ねた折に進められて、その寺に一行が滞在ことになった。そんななか、なんとなつめの兄が寺を訪れた。そこで終わっている。なつめが孤児になった理由はその兄のみが知っている。次の新刊発行まで半年を待たねばならないのだろうか。
2021.1.20
ひまわりのぽかぽかざぶとん。花芯は苦手な細編みの増やし眼。この目数がピッタリ合ったためしがない。とにもかくにも帳尻を合わせて、その周りはパップコーン編み。その数がまた遭わない。一回りの最後のほうはいつも悪戦苦闘。とりあえず周囲の引き抜き編みの目数を合わせて花びらに。この手の花びらタイプは何度かやっているので、結構慣れたもの。この座布団に関しては裏は表のパップコーン編みの部分まででいいということで、意外と早く出来上がった。どの座布団も暖かそうである。
2021.1.27
今年40年ぶりに復刻された鈴木荘能子(そのこ)氏の本。たくさんの著書を残してくれたのに、残念ながらうちには今は上記の4冊しか見当たらない。もっとあるはずだから、もし見つかったらまたJPCの書庫に置いておこうと思う。どの本もぜひメンバーさんたちに読んでもらいたいと思うものばかり。今年出版されたのは、なんと著者が「SONOKO」となっている。そしてその「SONOKO」が在りし日の鈴木氏のことを語ったりしている。面白い構成だが、それを見るにつけて、昔に出版されたものの大切さをいやがうえにも思い知らされる。鈴木氏の著書に出会わなければ二人の息子たちは今もアトピーに悩まされ続けてなんとか生きていることだろう。ステロイド漬けにしてしまいそうだった、愚かな母(私)を押しとどめ、導いてくれました。息子たちは父親の遺伝子を継いでいるから、家は私以外全員アトピー体質ということになる。父親のほうは大人になってからの食事の変換なので、いまだにストレスや疲れでアトピーに悩まされることがあるようだが、程度ははるかにましになっている。感謝にあふれた毎日を過ごさせていただいている。
2021.1.29  吾峠呼世晴
一月中に載せたいという希望がかないました。この年になってこんなに夢中になれるコミックというか、ストーリーに出会えるなんて夢にも思っていませんでした。なんだかハリーポッターに夢中になっていたころを思い出します。ハリーポッターより多くの種類の人と鬼滅の話ができるのがなんとも嬉しい。小さな子供から大人、それもかなりの歳の人まで。
ところで、これは自撮りした写真を参考にしたものですが、こういうアングルというか、何かの本を読んでいるところを自分の顔も配置させて撮るなんて、至難の業、。
首のあたりがおかしくなりそうでした。
2月のメモリアル    このページの上へ
2021.2.1
去年は一年 生協の提供する「趣味の通販」の編み物をさせてもらった。「編み図を理解できるようになりたい!」が目的だった。「初めての人でも」とかなんとか書いてあったが、やはり一通りはある程度やったことのある人向けだなと思った。だから、わからないところは編み物の達人「くわちゃん」のお世話になった。最初のうちはうるさいほど「師匠」「師匠」と呼んで、迷惑なことであったでしょう。感謝しています。そして何でも知っておられることには驚くと共に、頭の下がる思いをしました。今年はいわゆる「生涯学習のユーキャン」なるもののお世話になることにした。ただ、一つ目が終わって送っても送り返されるまでに一か月ほども待つのはかなわないので、次々編み図を見ながら編んでいくことにした。このマフラーは三目と一目の長編みで単調なので、ついうとうとしたりして、目が狂い何度もほどいた。この辺が、提出の必要があるのとないのとの違いで、慎重にしたつもりなので、私としてはかなり正確にできたと思う。でも、なん箇所か「えいやっ」とやったところもあるし、なんといってもコサージュの一番外側のフリルを作るだけ糸が余らなかった。しかもそのことを提出時に書いて送るのを忘れたから、おそらく注意されるだろう。
2021.2.1
「モチーフ小物敷き」
これは前回に引き続きかぎ針編みであることと、単調作業が長時間続くわけでもないので、かぎ針を持ったまま熟睡することもなかった。とても早くできた。前回のマフラーがやり直しと隙間時間が少なかったのとで、足掛け5日ほどかかったのに対して、これはほとんど1日でできてしまった。モチーフを編みながらモチーフ同士をつないでいくやり方は去年のモチーフの座布団で少し慣れていたので、さほど困難でもなかった。でも、これ、去年初めてやっていたら、きっと四苦八苦しただろうなと思う。
2021.2.1 中島久枝著「日本橋牡丹堂 菓子ばなし」シリーズ第7弾
主人公の小萩(19歳)は牡丹堂で『小萩庵』と名前を付けてもらって、そこお客さんの要望に応じたオリジナル菓子を作るコーナーを任されている。客から話を聞きだすのは小萩の仕事だが、どんな菓子にしようかというのは他の職人達(小萩を入れて5人、隠居も入れると6人)の知恵も寄せ合う。つまり、小萩以外のメンバーの勉強にもなるというわけ。徹次親方、なかなか頭がいい。その職人の中で小萩がひそかに(とはいえ本人の伊佐以外全員しっているが)心を寄せる伊佐の苦労を見るに見かねて手伝おうとするが、伊佐の母親のことなので、放っておいてくれと断られる。この本の最後では伊佐の心の壁が崩れかける。ところで以前にも書いたが、この表紙の絵、だれとだれかがわからない。女の人のほうはどう考えても小萩以外はないだろうが(かなりふけているが)、男のほうが「誰?」という感じ。断じて伊佐じゃない!伊佐はもっとスリムで背が高い。小萩が伊佐の顔を見ようとするとかなり上を向かねばならないとどこかに書いてあったような気がするが・・・。なかなか読んだ印象でそれを絵にするというのは人によっても違うだろうし、非常にむつかしいと思う。(私が商い世傳の惣次を描けないのと同じ。)
2021.2.4 第1回JPC絵画展
なんともはやこういう風にレイアウトすると、絵画展という感じがしませんね。だけど、ぜひとも直筆で書いてもらった説明を皆様にも読んでいただきたかったのです。我々の知らなかったテクニックなどを教えてくださっています。我々もクリスタというお絵かきソフトを使って、絵を描く練習をしています。とても、とても参考になります。いろいろなこと、既成概念にとらわれず、自由に挑戦していきたいです。搬入、搬出のお手間を考えると大変なのに、よくぞ出品してくださったことと思います。ありがとうございます。
2021.2.4
これは今年(2021年1月に直木賞を受賞された西條奈加さんという作家さんの2019年の作品です。主人公は高校生の男の子なんですが、本当の主人公はその祖母。ご近所さんの困りごとなど、スパっと解決する。
西條さんの作品もほとんどはずれがないなと思っていたら、直木賞を受賞されたとか。驚きましたが、彼女を賞に選ぶなんて、なかなかやるな、なんて思う。ただ、いままでの受賞作品で素晴らしい!とか さすがだ!とか思ったことがなく、「だいじょうぶか?」と心配したが、アマゾンでのレビューがどれも絶賛しているので、買ってしまった。この下にはおそらくその作品が載るだろうと思う。
2021.0.6
世にいう「ユーキャン」の手編みの通信教育を受けている。これは第3作目。最初二つはかぎ針編みだったのに、ここから三作は棒針編み。去年から取り掛かった編み物を、特に編み図をマスターしようとやりだして、やはりとても一年では無理だなと思い、その通信教育を受けたのだが、唯一去年の段階で、「ああ、棒針編みは、もういいか」と思っていたのに、何のことはない、うへーというほど編まされることになっている。棒針ってね、何が苦手って、うっかり針が抜けようものなら、針の抜けた後、網目がずらりと並んで、こちらを軽蔑まなこで見ているような気がして、そういうところが嫌なんです。それを見ると心底ぞっとする。一つ一つその目を拾っていっても、完全には拾いきれず、編みながら、かぎ針も駆使して、悪戦苦闘する。とにかく疲れる。全部できるか?と思うが、あと二作なので、なんとかたどり着きたい。
2021.2.6
カバーのイラストを描かれた方の名前がわかりません。どこに載っているのやら。 通常載っていそうなところにはない!素敵な絵だから、どなただろうと思っていたのに。残念。
ファンになってさほど年月はたっていないけれど、西條奈加氏の著書はほとんど読んでしまっている私です。読者の気持ちもわかってくれているようで、不愉快な読後感のない作家さんです。2021年1月の直木賞受賞おめでとうございます。「心淋し川」と書いて、「うらさびしがわ」と読ませる。行き所のない水をためたよどんだ川、そのほとりに建っている大層粗末な長屋に住まいする人たちの話。短編が6篇。それぞれ違う人間模様を描きながら、ぶつ切りではない。最後の「灰の男」ではそれまでの登場人物の大半がちらちらと顔を出す。そして、一番気になっていた人物のことがわかる。なんて素敵な構成だろうと思った。唯一「冬虫夏草」の編の主人公だけが、救いがないな・・・と思わせられた。実際そういう人もいるだけに、若干読むのがつらかった。次々とページをめくる手が止められない西條氏の作品に直木賞を授与した選者の方々に拍手を送りたいです。
2021.2.11
2021年一月に直木賞を受賞された西條奈加氏の2020年10月に上梓(じょうし:出版などの意味)された作品です。江戸時代の錺職(かざりしょく)の老舗に生まれた凛(りん)は、一般的に認められていない女細工師として成長していく。時代が天保の改革の時で、贅沢品が禁じられる中難渋しながら、江戸の町に活気を与えたいと職人一丸となって立ち向かっていく。途中で、「え!・・・」というような場面もあるが、最後がとても素晴らしい。ほっこりとした読後感を得ることができました。
2021.2.12
この巾着は嬉しい反面とても苦労した。
まず、嬉しかったところはガーターやメリヤス編み以外、交差、透かし、玉編みとなじみの薄い編み方を教えてもらえたこと。特に玉編みなどはかぎ針編みの同じような手法とは全然違い、教えてもらわなければ一生知ることのできなかったもの。また、以前に一度やってみたが、結局よくわかっていなかった透かし編みもとりあえずこうだろうなと理解できてとてもうれしい。ただ、間違えたところまで戻るのが大変。あまりにも離れたところの間違いはそのままにするしかなかった。うかつに編みなおしのできない棒針編みは私には苦痛を伴うものでしかないように思う。最後の作品がやはり棒針編みでの帽子であることが悲しい。最後までやろうと決めているので、取り組むことにしているが、ウキウキわくわく感は全くない。
2021.2.13
やっと美夏ちゃんに春の装いをさせることができた。何かと一緒に写しておかないと美夏ちゃんがどのぐらいの大きさかわからないですよね。正面から見た面積が単行本と同じぐらいとでもいえばわかってくれるでしょうか。りりちゃんのおかげで手に入った禰豆子の柄の布で作りたいと。手伝いに来てくれていた瑞木さんにお願いして作ってもらった。「何させられるかわからん」と困惑しながらも作ってくれました。春用の靴がなかったので、毛糸で編んでやりました。マフラーは引き続き使用。三寒四温が厳しくて、目に入るものを暖かくしておきたい。
今年も美夏ちゃん、頑張ってくださいね。
2021.2.16
待望の高田郁氏の「商あきない世傳金と銀」第十巻。何が読みたかったって「惣次の描写」。一場面だけだったが、あった!『男の、椎の実に似た大きな目が、幸の隣の菊栄に注がれる。』
あった!もう一文。『ほう、と相手は意外そうに、ぎょろりと大きな目を剥いた。』。惣次の顔が目の前に浮かぶようです。そうか、「椎の実のような目」ってあの「〇〇〇〇目玉」ではありませんか!まいったなー!なぜすぐにそのことに気が付かなかったのだろ。今度は描けそうな気がする。
さて、この巻の感想。幸の妹の結が嫁に行った音羽屋の妨害もなく、いつそれが来るのかとハラハラしながら読んでいたので、こんなことなら、もっとリラックスして読めばよかったと思った。菊栄が江戸に来たので、読者としてはたのしい。11巻が楽しみ。なんと今年中に12巻まで出るとのこと。それが真実なら、嬉しい限りである。
2021.2.18
生まれて初めて、帽子を編んだこと。そして、初めて輪針を使ったこと。どちらも素敵な初体験だった。ユーキャンとは別に買ってある棒針編みの本に乗っている帽子に興味があるので、一段落したらそれを編んでみようと思っている。だけど模様編みはあまり入れないでおこうと思っている。
 2021.2.22
今、メンバーの皆さんに「描く対象を思いつかなければどうぞ、皆さん自画像を描いてください、と申しております。。自画像を描く分には、相手の承諾も要らないし、どんな描き方をしても、気を遣うことはない。肖像権の問題も起こらない。なんといっても自分のことがよくわかる。こういう座り方を長時間やっていると腰を痛めるな、とか。いろいろな題材を相手に、もしくは空想の場面を描いてみたり、小説に出てくる人々を書いてみたり・・・描く材料に事欠くことはない。クリスタに興味を持ち、クリスタで書くことを積極的にするメンバーさんたちが増えてきているのがとても、とても嬉しいです。
2021.2.2
今年一月に直木賞を受賞された西條奈加氏の作品。ぼちぼち読んでいくのが楽しみな作家さん。この話は猫が傀儡師(くぐつし:人形遣い)となって、傀儡として選ばれた人間と組んで猫のために事件を解決していく。ミスジという猫が行方不明になった先代の傀儡師の後を継ぐように選ばれる。傀儡として猫の頭領が選んだのがおっとり長屋の阿次郎。大店の息子だが、戯作者になると家を出て長屋暮らし。生活費は家から母親が持ってきてくれるから、暇なところが傀儡の条件の一つピッタリ。あとは察しがいいこと。好奇心があること。そして猫が好きであること。
とにかく面白い。読後感もいい。ストーリー内のシーンを時々思い出してはクスリと笑ってしまう。自信をもってお勧めできる。
   
2021.2.2.26(実はもっと前。何日か忘れた。)
これは一日でできる。ただし少々腕がだるくなる。紐を組んでいるとき、自分の腕の重さに驚いた。「マクラメ」の意味を検索した。ーーーーー
『何本かの細紐や糸などを手で結び,幾何学的な模様をつくる手芸の一種。 アラビアに始り,15世紀以来おもにスペイン,イタリアでつくられた。 細い糸による場合はレースとして衣服の装飾,ショールなどに,太い場合はテーブル掛けやカーテンなどの縁飾りとして用いられる。』
ーーーーー
紐でいろいろなものができる、ということを実感っできる手芸である。 
2021.2.26
 これはかぎ針編みなので、未知との遭遇というわけではないが、メッシュという模様が初めてだったので、取り組んだ。なんと、端がむつかしい。模様はパターンを覚えればむつかしくはないが、柄が半分の両サイドが少々失敗。例によってじじむさく手直ししたが。それと出し入れ口が均等にできなかった。
クロッシェ:かぎ針編みのこと
メッシュ:編み状の透かしのある状態のこと。

なんといっても大失敗は手が緩かったので、サイズが大きくなり、糸が足りなくなったこと。(サイズを測るという基本を怠った。)
3月のメモリアル   このページの上へ
2021.3.01
ラディッシぼーやが毎年桃の節句の前に暮れる桃の一枝。「せっかく頂いても、いつも よう咲かさんと枯らしてしまうねん。」と配達のお兄さんにいうと、「ええ!?みなさん咲かせてはりまっせ」とのこと。「ほんとぅ…ならば上手に咲かせる人にあげて。」というと、水につける時根っこに十字にはさみを入れるといいようですよ」とのこと。「そしたらやってみるわ。」と、さっそく実行。はっきり言ってラディッシュのお兄さんも面倒くさかったんでしょうね。ほかの人に渡すのが。確かにおっしゃるとおり、ほころびかけていたつぼみが咲きました。今まで悪いことしたね、と謝りつつ、記念にクリスタで描いてみるか!と。私も透明ガラスに挑戦しなくちゃね。
ところが、結構むつかしいものだということがわかりました。水面の見えないポトスのほうが。今までポトスを描かれた方々は何人かいらっしゃいましたが、「えらい!!!上手!!!」と拍手喝さいを送りたいと思います。
私はまだまだ挑戦が必要だなと思い知りました。ポトスが横にいたのが、幸か不幸か。奥が深いことを知らせてくれたポトスに脱帽するべきでしょう。
半透明レイヤーを使うと、「あれ~~」とがっくり来なくていいということがわかりましたので、興味のある方にはお伝えしますね。
2021.3.1
世間にはよくあるのかもしれない。けれど私は知らなかったのです。漫画から小説を描くということ。小説の作者は矢島綾氏。漫画は言わずとしれた吾峠呼世晴氏。短編が並んでいる。それぞれ主役が違う。
第一話:風邪の道しるべ(不死川実弥:しなずがわさねみ)
第二話:鋼鐵塚蛍(はがねづかほたる)のお見合い
第三話:花と獣(嘴平伊之助:はしびらいのすけ)
第四話:明日の約束(時透無一郎)
第五話:中高一貫(宇随天元)
なかなかよく出来ている小説だと思います。行間も広いので、サクサクと読める。鬼滅ファンのちびっ子たちも読むんじゃないかな?なんといっても、表紙の絵が素晴らしい。こんなに愛らしく炭治郎と禰豆子の絆の硬さを表現した絵があるでしょうか。
2021.3.2
これはプレゼントするために作ったもの。いつもペットボトルのお茶をそのまま手に持って帰るから、ぶら下げるほうがいいだろうと、小さなバッグを作った。布は鬼滅の刃の主役二人の着ている着物の柄。プレゼントする相手はわかってくれるかな?と言いながら、それについておしゃべりしたいからプレゼントするわけで。まるで富岡義勇の半々羽織のようだが、まあいいとしよう。
Do you know KIMETSU?と聞いてはならない。
Have you heard about KIMETSU?と聞かねばならない。
前者は「知っていて当たり前」的な聞き方になるらしい。「聞いたことあるか?」と訊く。彼女は何と答えてくれるでしょうか。
2020.3.4
半年ほど前に作ったモチーフは編みつなぎながら編んでいくものだったので、まだ初心者の私にとってとてもむつかしいものであった。でも、今回はモチーフの一つ一つを正方形にそろえ、最後に9つを巻きとじして仕上げるものだったので、随分易しかった。一年前にはずいぶんカチカチに編んで、ベテランのメンバーさんに、「こんなに硬く編んじゃーあきません」と言われたもの。今では緩すぎて糸が足りなくなる始末。両方「下手」になるのだろうが、肩こりを感じなくなったのはありがたい。しかし、このぽかぽか座布団シリーズはいったいいつまで続くのだろう。また一セット届いている。
2021.3.5
西條奈加さんの作品。信州の片田舎からほとんどだまされたような状態で江戸の「上野池之端 鱗や」に連れてこられた14歳の少女(末:すえ)の成長とともに変わっていくかかわったひとたちの人間模様。
物語の奥に潜むミステリーが全編を貫いている。やはり西條氏の物語だけあって、読後感はとてもいい。
一日一日を必死に生きながらも、純真無垢を貫くには、勇気と愛情が必要であることを教えられたような気がした。
2021.3.12
このモデルの写真は結構早くからとっていたのだが、対象が今回のグラスと前回のグラスの間に、惣次の顔を入れたいと思っていた。しかし、イメージはあるものの、絵には全くできない。どうしたものかとただいま考え中。
本当に細いグラスなので、グッピーにかわいそうな思いをさせることがわかっていたが、「ちょっと辛抱してね」と無理やり入れて、写真をぱちぱちと4~5枚撮って、急いで水槽に戻した。どんな写真に撮れたかを見てみると、水面近くを泳いでいるこれだけが、「何」かがわかるものだった。このグラスは下のほうに深い切り目が入っているので、グッピーが下のほうに行くと、なんだかずたずたにされた状態に見えた。一枚入っている水草が葉っぱが、下のほうでは何が何やらわからない状態になっているように。鬼滅を知っている人なら、あのクモの鬼「塁(るい)」にやられた状態のようになると感じて、「こりゃだめだな」と思った。
そして切り目のない上のほうを泳ぐグッピーを描きました。
切り目の入ったグラスにいれた意味がないなと思いながら。
2021.3.16
やりかけで2週間ほど放っていたのではないだろうか。いつまでもこの布が置いてあるのが気にかかっていた。ようやっと順番が回ってきて、本日完成。足の指がないから草履や下駄は無理。で、黒と緑と混ざったような色の糸で、靴も編んだ。今度は禰豆子柄の薄手の布で、洋服を作ってやりたい。
2021.3.18 西條奈加氏の作品。カバーの帯の文字が今年買った本であることを表している。
周囲からは「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。差配も店子も堅気のお人よしぞろいだが、実は裏家業を営む悪党だらけ。という「善人長屋シリーズ第二弾。「閻魔組」と名乗る三人組によって裏社会の頭衆が次々と惨殺されるという事件が発生する。他人事と見過ごせない長屋の面々が探索。差配の娘お縫いの恋心が読んでいるこちらにも、ハラハラさせられる。最後のどんでん返しには、一瞬あっけに取られた。そうくるか!
2021.3.20
帯が示す通り今年の初めの直木賞受賞の西條奈加氏の作品「善人長屋シリーズ第3弾」大川契り
錠前職人の加助以外全員善人じゃない住人の住まいする「善人長屋」
近頃はその加助が一日一善ならぬ、一日十善ぐらいの人助けをするから、長屋の面々は振り回される。最後のほうでは差配母娘が人質にとられるという事態なる。その時に母が娘に語るその娘の父親、儀右衛門とのなれそめ、聞かせるねとしみじみ思った。
2021.3.26
西條奈加氏の「お蔦さんの神楽坂日記第2弾」(第3弾の「おまつりさわぎ」の方を先に読んでしまった。2/4)「いつもが消えた日」。語り手でもあり、神楽坂の名探偵、元芸者の孫でもある滝本望(のぞむ)のもとに後輩の有斗とその先輩(望の幼馴染)の二人が遊びに来ていた。その夜、有斗の家にはいるはずの家族がいなくてリビングには血だまりが・・・
私がこのシリーズが好きな理由は、お蔦さんの推理ぶりもさることながら、望の作る料理が素晴らしくて、そちらを読みたいという欲求もあってである。中学3年の望は両親が北海道に転勤で行ったにもかかわらず、残ったのは、料理を作らない(作れない)祖母のためでもあった。
2021.3.26
四方が16㎝ぐらい、深さは20㎝ぐらいのこの小さなバッグを編むのになんと21日もかかってしまった。取り掛かったのは3/5。その時には2~3日、長くても4~5日ぐらいでできるだろうと思っていた。できなかった理由は、モチベーション(やる気)を保てなかったから、というだけではなく、両サイドがまっすぐにならず何度もほどいたこと。一目に細編みと長編みを入れて、隣の目を空けて、その次にまた同じように目を入れる。毎段数を勘定しているにもかかわらず、両サイドはくねくねとうねる。もう、最後はどうにでもなれという気持ちになった。手に取る気にもならない日もあった。はぐのが、巻き綴じだったのがせめてもの救いかもしれない。
2021.3.30
西條奈加氏の作品。この帯を見ると「祝 直木賞受賞」の文字がないから、随分以前の作品なのか?と思って奥付(おくづけ:巻末に設けられる書誌に関する事項が苦術されている部分)を見てみると、受賞作品「心淋し川(うらさびしがわ)」が発行された日より10日後になっている。(2020年9月20日)。すごいなと思う。「銀杏手ならい(ぎんなんてならい)」というタイトルだが、その手習い所の門のそばに立つ大きなイチョウの木にはギンナンはならない。おそらく雄株であるからだろう。その木の根元に置かれていた捨て子を育てようと決心する。手習いの師匠をしながら貰い乳をせねばならない大変さを承知で、萌(もえ)は決意する。自らも捨て子であった。厳しいけれど愛情深い育ての親に助けられながら、子供もだけれど、自身も成長していくさまが描かれている。
20021.3.31
鬼滅隊の羽織の柄を買うことができるとメンバーさんに聞いた時から、美夏ちゃんに新しい着物や服を作ってやりたいと思っていた。なにせ30㎝単位で買えると聞いたもので、なら買いましょう!と即決して、ついでに買ってくれるように頼んだものです。メンバーさんは冨岡義勇柄と、胡蝶しのぶ柄、そして真っ黒の隊服も中央に配して、本格的しつらえのリュック。お孫さんたちにらしい。私が買った炭治郎柄のほうはしっかりした厚みのある生地だったので、リュックなどにはいいだろうけれど、無茶苦茶細身の美夏ちゃんの着物としては縫いづらかったのも確か。でもなかなか「さっさと作る」という訳にいかなかったのは、麻の風合いを生かしたバッグ(この上3/26日にアップしています。)を編むのに暇がかかりすぎていたことも一因。何としてもその着物を着た美夏ちゃんをクリスタ画にして3月中にアップしたかったから、大突貫工事、何とか最終日の今日にアップできました。私がメンバーのページに参加しだしてから、最低でも月に二種類の作品をアップしたいと思っていました。私がそういう意気込みで参加すると、もう少し、メンバーのページにも活気づくだろうと思ってのこと。
有難いことに「原則クリスタ画」と申しましたので、みなさん、頑張ってくれましてね、見ているとどんどん腕前が上がってきているのがわかります。うれしいことです。私自身頑張らないと、置いて行かれそうです。
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2021.4.2
そろそろぽかぽか座布団も最終回じゃないかと思う。これが6作目のようだから。それにしても、どこにも「今回が最終回なので、おさらいのつもりでやってください」的な言葉がないものかと思うが、それはない。おそらく注文する人の時期によって、その最終回が何月になるかがまちまちだからだろうかと思っているが。ああ、下に並んだ座布団の右が「表」で、左が「裏」だということを書くのを忘れていますね。最後の中心へ向かうラインを鎖編みで拾っていくところがしにくかったが、取り説の書き方がいまいちわかりにくく、こうじゃないかと自我流でやってしまった。まあ、一見完成したように見えるから、いいとしようか。
2021.4.3
面白さに14巻ぐらいまでは一気買いして、それこそ一気に読んでしまったおけら長屋シリーズ。その後、15巻を買って、読んで、次はいつかと待っていた畠山健二氏の16巻目の作品である。おなじみのおけら長屋の立役者万松(万造+松吉)は健在でどちらも所帯を持つ意志のある彼女たちはいるものの、どちらかが先というのも気が引けるのか、この巻では松吉お栄のほうが万造お満のほうを待っている感じ。10年ぶりに復活した「髪切り魔」事件が底に流れる中4つの短編でなっている。「くらやみ」「ねんりん」「せいひん」「あいぞめ」。『ああ、またそんなことして』・・・と万松の目論見が外れるかと思えば、うまくまとまったものもあり、うれしい予想外れもあった。
2021.4.4
赤川次郎先生のファンクラブの会誌が届いたので、何か一冊読まねばと思って購入したもの。そうすると、装丁を変えて発売年も違う中身が同じものが2冊届いた。こちらの注文の仕方がまずかったのですが、装丁の同じものなら、「以前に注文しているよ」とアマゾンさんが教えてくれるのですが、装丁の違いで、別物と判断されたのでしょう。一冊返品するという用事が増えて、困りました。長く作家さんをやっている方の作品の場合、(そうとも限らないかも。つまり、人気のある作家さんの場合かな?装丁を変えて発刊されることが往々にしてある。)『花嫁たちの袋小路』と『四次元の花嫁』の二本立て。前者は花嫁となる女性の母親、父親も巻き込んで事件に発展していく。後者は結婚式の式場もドレスも新婦抜きで新郎のみで予約を済ませる。式場の女性に真相を確かめてくれるように頼まれた塚川亜由美とドンファンだったが・・・
さて、事件簿(ファン会誌名)に送る記事が描ける(書ける?)でしょうか。
2021.4.5田牧大和(たまきやまと)氏の作品。鯖猫長屋シリーズ第一巻
猫の絵ばかりを描く青井亭拾楽(あおいていしゅうらく)と鯖縞(さばじま)模様の三毛猫の雄(名前はサバ)が住まいする長屋がある。サバが一番威張っているもので、『鯖猫長屋(さばねこながや)』と呼ばれるようになった。「おけら長屋」と同じPHP文芸文庫だし「長屋もの」だし、同じ調子で読めるかなと思っていたら、ちょっと込み入っている。まずは小見出しの最初に「問わず語り」というものがある(断章というらしい)。それが毎回、登場人物の一人の「独り言」のような感じで書いてあるので、「??」と思いながら、読んでいたが、最後まで読んで、その問わず語りに重要な意味があるのがわかる。おけら長屋のようにサクサクとは読めないが、直木賞作家の本などを読み漁ってきた身には、ちょうどいい。ちょっとおけら長屋がものたりなくなってきていたので。
2021.4.6
西條奈加氏の2017年の作品「六花落々(りっかふるふる)」。幕末に向かう時代を書いている。作者が興味を持ったのは土井藩の重臣鷹見泉石(せんせき:隠居してからの名。物語では鷹見忠常「たかみただつね」として出てくる)。ところが主人公は何事にも興味を持つ「何故なに尚七」と二つ名(あだな)を持つ御仁。尚七の目を通していろいろなものを見ていく。最後のほうには大塩平八郎も出てくるので、うへぇ・・と思ったが、語り部が尚七でよかった。読後感は悪くはない。尚七、泉石(忠常)、そして忠常が仕えていた藩主、土井利位(としつら)ら3人は実在の人物である。しかし誰一人として知らなかった。将軍は家斉のころか…(50年の在籍の最後が1841年、大塩の乱が1837年)。学校で習ったほんのわずかな歴史上の事柄の間を縫って、実にいろいろな人間ドラマがあったことよ、と思う。1828年、シーボルト事件、松平定信の寛政の改革1787~1793、伊能忠敬1800~1816 どれもこれも一冊の本になりそうなできごとばかりが目に付く。いろいろな時代劇の作家さんたちのおかげで、今頃日本史の勉強をさせてもらっている。
2021.4.8
鯖猫長屋で出会った田牧大和氏の作品。この作品もこの後シリーズ化して3巻まで出ているようだ。
和菓子が出てきそうだし、もしはずれだとしても、私なら読み切れるなと思って買った(花より団子人間)。和菓子司「百瀬屋(ももせや)」を経営していた両親がなくなってしまったので、兄弟二人と古くからの職人とで別の和菓子屋を始めた。叔父(父親の弟)が兄弟を追い出したのだ。和菓子つくりに父親似の天才肌兄の晴太郎と、経営面で手腕を発揮する弟の幸次郎、そして職人の茂市の3人でやりくりする「藍千堂(あいせんどう)。叔父の一人娘と幸次郎の恋の行方は?父親が亡くなるまではとても明るくて、親切な叔父だったのに、なぜ、手のひらを返したように人柄が変わってしまったのか。気がかりな事柄にひかれて、最後まで読み切るのにさほど時間がかからなかった。田牧氏の作品にはシリーズ物がとても多いようなので、楽しみである。本は疲れているときでも読めるから助かる。炭治郎柄の布でしおりを作った。今どの本を読んでいるのかすぐにわかっていい。(同時に何冊か読むから読みかけて置いているとどの本を主に読んでいのかわからなくなる。)。途中に鯖猫のあるような問わず語りがあって、面白かった。
2021.4.10 野口卓氏の「夫婦相談屋奮闘記」シリーズ、第3弾
幼馴染み達と魚釣りに出かけて、獺(かわうそ)の話を聞いて、友人宅の災難を防ぐ。将棋会所での、常吉の変化、珍客など今回は特に相談の客はなかったものの、安心して読める小説である。野口卓氏の人柄によるものであろう。
2021.4.12 山崎紗也夏作
今期の連ドラは二つはコミックが原作のもの。そうなるとにわかに忙しい。どうしてもその原作を先に読んでおきたいから。一つはここには載せていないけれど、中村倫也氏主演の「珈琲いかがでしょう」コナリミサト作。もう一つが、これ、鈴木亮平主演の「レンアイ漫画家」山崎沙也夏作。
まー読んで驚いた。私の好きな亮平さんはずーっと目つきわるーいキャラでいなくてはならないのだろうか。一回目は見ていないから二回目からが楽しみ。
20211.4.13
人のために頼んだのに、要らないといわれて仕方なく私が作っている「初めてのかぎ針編み。」初心者用だから、ちっちゃい作品なので、面白い。いくつか作っていると、ちょこっとプレゼント用になんて使えそう。一つ目は平編みのちっちゃいポーチだった。二つ目は円編みの小さなかご。つぎはなんだろーなー・・・☆
2021.4.14 しばらく前からファンになった中村倫也君の初めてのエッセイ集。「やんごとなき雑談」。
「ダ・ヴィンチ」とかいう本(雑誌?)に二年間連載し続けたエッセイの総集編?書き下ろしもあって、面白い。やはり、文章が上手いんだろう。知らない間にサクサクと読んでしまった。2時間ほどもかからなかったのでは。。それにしても毎回載っている絵が上手い!びっくりする。いろいろなことがわかった。中村君は、自炊が好き。子供のころ大嫌いだった野菜が今では大好き。掃除もすき。最近はゴルフにはまっているらしい。小動物が好き。犬、猫、ウサギ等はもちろんのこと、緑色の芋虫にも愛情を注ぐ。幽霊は嫌い。「この恋温めますか?」を森ナナちゃんとやっていた時、えらそうな社長役だったのに、お化けが怖いという演技をしていたが、あれは本音だったんだな。それにしても、自称ファンだなどと言いながら、あの「ダイワハウス」のCMの上野樹里ちゃんの相手役が中村君だったとは夢にも思わなかったなんて、情けなさすぎ。さすが「カメレオン俳優!!」これからも応援しますよ。
2021.4.15
この絵は実物よりだいぶん大きいだろう。このモモンガは両手を広げた上にちょこんと乗る様だから。鳴き声はどんなのだろう。鼻ががハート型なのが面白い。
2021.4.16
田牧大和氏の「藍千堂菓子噺シリーズ」第二弾『晴れの日には』
「菓子馬鹿」で職人気質の兄、晴太郎(はるたろう)にも、いよいよ春が?ところがすんなりとは事が運ばない。相手は離縁された子持ち。本人さんにもその娘にも、申し分はないのだが、別れた元夫というのが、奉行所に巣くう悪党。様々な人の気づかいに助けられて、何とか行くのかいかないのか・・・
それにしても鈴木ゆかりという人の表紙の絵はとても好感が持てる。
2021.4.17
田牧大和氏の「藍千堂菓子噺シリーズ」第三弾『あなたのためなら』
晴太郎と佐菜その娘さちの幸せな様子をほっこりして読んでいると、なんと今度は晴太郎、幸次郎の兄弟の従妹の「糸」に縁談が。幸次郎を慕う糸にとっては最初はどうして断ろうかと思っていた。その相手彦三郎と話すうちに、「糸」の心に変化が。ところが、その彦三郎がとんでもない男だった…
「百瀬屋」の総領娘の糸に、むくむくと以前の「百瀬屋」に戻すという意識がわいてきて、幸次郎とのことも、封印する勢い。この二人、どうなるのか、幸次郎が養子として「百瀬屋」に入れば、「藍千堂」の「やり手のあきんど」がいなくなることになる。あとには(昔からの菓子職人)茂市と晴太郎という「菓子馬鹿」二人が残るのみ。気になるが、このシリーズはまだ第3弾までしかでていないよう。いつか出るであろう新刊を楽しみに待ちたい。
2021.4.19 田牧大和氏の「鯖猫長屋シリーズ不思議草子」第二・三弾
合間合間に読んできた二巻の残りと、三巻を土日に一挙呼んでしまった。不思議なことが解決に近づくであろう次のページをめくる手が止められない。私の読書タイムはほとんどが寝る前。この「寝る」というのは、夜に寝るばかりではなく、昼寝の前も読書タイムとなる。ここで、二冊、いや一冊と4分の一ぐらいを読めたということは昨日の日曜日に何回か布団に入ったということだろう。睡魔に襲われないと布団にはもぐりこまないので、その時点では眠かったはず。でも、第三巻に関しては、本を読むうちに目がさえてきたことを表している。第二巻は表紙のイラストにもあるように、青井亭拾楽がよそから子猫をもらってきて、サバに二代目サバになるべく育てさせようとしたのだ。勘のいいおてるさんには二代目サバを置いて、サバと一緒に長屋を出ていくつもりだなとばれたようだが。結局予想通り拾楽はいすわることになった。その原因は偽物の「黒ひょっとこ」が現れたから。第三巻のイラストにある箱のようなものは勝手に帰ってくる文箱。最初その文箱には霊がついていたようだが、最後には安心して去っていったようだ。
第二巻の独り言のコーナーは「打ち明け話」。第三巻のそれは「水面の下」ちなみに第一巻のそれは「問わず語り」だった。その独り言のコーナーが、さて誰のものかと考えるのも面白い。
2021.4.24 田牧大和作品
なんと5日ほどの間に4冊読んでしまったという訳ですか。
第4巻:章の最初のタイトルは「一人娘の胸の内」。鯖猫長屋の住人利助夫婦の喧嘩からはじまる。サバの妹分のさくらに化け猫疑惑が持ち上がり、拾楽の周りに犬が時々現れ、不思議なことが起きる。
第5巻:章の冒頭のタイトルは「桜と猫」。「成田屋」のように芝居がかった雰囲気を漂わす定廻同心・掛井の頭の上がらない二キの旦那の昔なじみの女盗賊登場。拾楽にも因縁がある。
第6巻:「拾楽の夢」、「以吉の頼み」、「お節介なサバ」、「承前(前文を受け継ぐこと)」。4つばらばら。掛井が手下をかばって、窮地に立たされる。
第7巻:「山吹色の恋」、「山吹色と猫」、「山吹色の焦燥」、「山吹色の決心」。山吹色は長谷川豊山に憑いている遊女の霊の象徴。おてるの亭主与六に隠し子騒動。
サバという雄の三毛猫、若いさくらというメスの三毛猫、気のいい仲間の集まる長屋、もと義賊の主人公・・・そういう面々を想像しただけで、面白くないわけがない。ストーリー仕立ては人情が絡む謎解き。引き込まれるのも無理がないでしょう。心身ともにしんどい時の最高の娯楽。
2021.4.26 田牧大和作品
第8巻: 章の冒頭のタイトルは『「見晴屋」裏」、『蔵の内」、『母屋 作業場』、『紙問屋 奥の間』
鯖猫長屋のオーナーになったお智が急に店「見晴屋」を一時閉めて国に帰るという。驚いた鯖猫長屋の拾楽などが、訪ねてみるが戸が占められている。しかし人の気配はする。見晴屋に買い物に行った太一が帰ってこない、鯖猫長屋に白い烏がやってきて鳴き声を立てる。頼りのサバはすっかりなまくらな猫になったふり。さあ、どうする拾楽。
第9巻: 『放免』、『品定め』、『辛抱』、『落とし前』
盗賊「鯰の甚右衛門」が解き放ちになった。鯰には一つ目的があるようだ。蘭方医という事になっている。驚くべきことに、医者としての腕前がなかなかのもの。一方亮太のもとに役者崩れの人間が滞在して、ややこしいことが起こりかける。鯖猫長屋は、相も変わらず賑やかである。甚右衛門がもっと暴れまわるのは10巻でだろう。発売されるのが楽しみ。
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2021.5.1
JPCのイベントで文字通りの掲示板を使う用事のない時、殺風景なので、自分が合間にちまちまと編んだものをつっている。去年の年初から始めた編み物。なかなか手ごわいものもあり、出来上がったときの達成感も味わうことができています。しばらくやめようかとも思うが、生協のパンフレットを見たり、ユーキャンのパンフを見たりすると、これ、どうやって編むのだろうと思うものにつられてしまう。 
2021.5.1
かぎ針編みの基本の基を注文してしまった。ほかの家族のために注文したものであったが、その本人さんに拒否されてしまった。「うーむ・・・そうか、これは私に、もう一度一から学びなおせという意味だったのか」と私がすることにした。このちっちゃなバスケットはプレゼント用になかなかいい。先日も、中に小さなお菓子をいくつか入れて、プレゼントしたら、とても、喜ばれた。今やっている「飾り結び」の紐を入れるのにもいい。
2021.5.6 田牧大和氏著
このうちの三冊は連休中に読んでしまった。番号が振られていないので、わかりにくいからここに順番を描いておきましょう。「花合わせ」→「質草破り」→「翔ぶ梅」→「半可心中」→「長屋狂言」と続く。背表紙の番号は1→4→5→7→8の順となる。わかりにくいったらありゃしません。この表紙で面白いのが、どれが濱次か、仙雀か、清助か、勘弥かを考えながらしみじみ眺めるのが面白い。どうしてもこれは誰のことかわからんというのもありますが。
まず、濱次が「楽しく、目立たず、さりげなく(ちょっと言い方は違うかも)」という役者を目指しているという大部屋の歌舞伎役者の一人。
「花合わせ」は小金を儲けることにはまっている清助(せいすけ)のことのほうが印象に残る。変化朝顔が流行っていた江戸時代の話。
「質草破り」ここでは質草に三味線の弾き手が合いの手に入れる掛け声を質草にするという話。その三味線引きが濱次の居る長屋の主(質屋の主人)の姉をこっぴどく振ったということで、その女性を芝居者嫌いにさせたという三味線引き。そのほか、「月代」を質草にした例もあったらしい。
「翔ぶ梅」大部屋女形(おやま)の濱次にまさかの引き抜き話が持ち上がった。よくよく調べれば、相手側の看板女形の影武者のような演技をさせようとしているらしい。最後の3篇目が在りし日の有島香風による舞い「翔ぶ梅」が作られ、伝説となる由縁。
「半可心中」濱次が看板役者野上紀十郎の相手役に抜擢。稽古の帰りに心中寸前の男女に遭遇。それ以後恋する女の役ができなくなる。
「長居狂言」梅村濱次の住む長屋で騒動が勃発。住人にせがまれて、濱次が一芝居打つことになるが、そのことが濱次の役者根性に火をつける。
さて、お次は『錠前破り銀太』シリーズを読む予定。もちろん田牧大和さんの作品。
2021.5.10
久しぶりに(一か月ぶりかな?)描いたメンバーのページの絵。これまた久しぶりに自分の手を描いてみた。描きながら、これはどっちの手なんだろうと、考えた。右手でシャッターを押したはずだから、左手に違いない。ということは、左から、小指、薬指、中指、人差し指のはず。そして、一番右にあるべき親指は二冊の本を必死で支えているから、見えないのだろう。ここまで瘤瘤が多くなると、まともな指に見えない。それにしても本はいいなと思う。書く人は大変だろうけれど、読むほうは幸せをいただいている。
2021.511 最近夢中になって読んでいる田牧大和作品
2016年8月から2018年12月までの間にこのシリーズを3巻で完結させておられる。なんと面白いことに、このシリーズに上のほうに載せた「濱治お役者双六シリーズ」の面々が出てくる。「お!げんきにやっとるんだな、」なんて楽しくなってくる。もちろんこのシリーズで出てくる3人組も、それぞれ持ち味があって、楽しく読める。最後の首魁では思いもしなかった人物が首魁だったので、びっくりしたが、それでこそ田牧大和作品!なんて思ったりした。
2021.5.15 最近夢中になって読んでいる田牧大和作品 2017年初版発行、2020年再販発行
この「駆け出し目明し人情始末」というのはまだ?シリーズ化になっていない。この本を読んでいて、「うおっ」と思ったのが、この本の中に、下に載せた「女錠前師シリーズ」に出てくる、「目明しの伝六」が出てくる。さらには、最後のほうでまだ続くんじゃないの?と思わせる登場人物の名も出てくるのだが、まだ世に出ていない。主人公六松は元掏摸(すり)だったのを「稲荷の紋蔵」に見出されて目明しの修業を始めた。昔の家業に戻らないように「真っ平、真っ新(まっぴら、まっさら)」を合言葉に目明しの修業に励む。途中に親分のやり方がわからず、疑心暗鬼に陥りそうになるが、兄弟子に助けられる。なかなか人情深い元掏摸の新人目明しの話。
2021.5.16 最近夢中になって読んでいる田牧大和作品 2019年第一刷発行
この「お江戸手習塾控え帳」というのもまだシリーズになっていないようである。猫が出てくることが多いのだが、この作品には河童まで出てくる。右のイラストは本の最後のほうに載っていたのだが、子供河童の頭の皿を隠そうと猫が子供の上に乗っかった絵である。(文中にそういう場面がある。帯に「猫と河童:最強のコンビ誕生」と書いてあります。
主人公の文月(ふづき)は両親を早くになくし、祖母に育てられたのだが、人との交わりが上手くできず、ほとんどしゃべらず、笑わず、ひたすら目立たないように過ごしてきた。
しかし、縁あって働くことになったカッパ塾で、子供たちや塾の主や一緒に就職した浪人などとかかわるうちに次第に心がほぐれていく。
20210517 最近夢中になって読んでいる田牧大和作品 「女錠前師シリーズ」第一弾が2011年、第二弾が2010年となっている。明らかにおかしいが、第二弾のハードカバーの分が文庫本になるのはもっと先のことだという意味なのではあるまいか。
上の方の「錠前破り銀太シリーズ」にこのシリーズの主人公の緋名(ひな)がかなり重要なわき役として登場している。ただ、こちらに登場している緋名の幼馴染で心配性の甚八は「銀太」の方には出てこない。出てきていたら、大変だろうなと思う。①の方では緋名は主に、錠前を開けるのを頼まれ、②の方では錠前を作る方を頼まれる。これはぜひとも①の「緋色からくり」の方から読んでほしい。後味は①のほうがいい。②のほうは鬼滅をご存じなら、あのより縁壱と黒死牟の関係を髣髴(ほうふつ)とさせるような終わり方だった。
2021.5.18
やっとの思いで出来上がったぶかぶかの帽子。ベレー帽らしいが、大国さんの帽子のよう。ただ、りりちゃんにお世話になり買ってきていただいた糸が夏用なので、蒸し暑さはない。外で長時間かぶるとそうでもないのだろうが。かぶり口の一目ゴム編みも、さっぱり閉まらず、黒いゴムがあったので、それを通した。一番の目的であった「髪を止めたバレッタもろともかぶれる」というのが達成されたので、いいとしようか。それにしても輪針で編むと、どうしてそこまで緩くなってしまうのだろう。言えることは「帽子は手ごわいということ。かぎ針で帽子は編めないのか検索してみよう。
2021.5.21
昔古文書を勉強していたころ、あちこちで武者修行をしたものだが、そのうちの一つが「NHK学園」という通信教育。おかげさまで2015年ごろから始まった「古文書検定」というもので、「2級」を取得することができた。その後、編み物の通信教育とか、息子たちのボールペン字とか、いろいろ利用させてもらっていた。今年、「パステル画講座ができるが、受講しないか」と手紙が来たのです。「??パステル画?クレパスのこと?」と、わからなかったので受講することにした。基本コースなので、作品数は4つ。このトナカイは2作目。一作目はリンゴだった。あっと言う間にかけたので、そのまま送ってしまって、写真を撮るのを忘れてしまった。用具がセットされているコースを取ったので、用紙も余分に入っているし、パステルはあるし、口座が終わっても、何か描こうと思っている。ところでパステルというものは大昔小学生のころ使っていたクレパスとは趣が随分違う。むしろチョークに近い。また機会があれば原料など調べてみようと思っている。
2021.5.22 2018年12月発行の 田牧大和作品。
花飾り職人の忠吉は仕事場も住まいも失い小さい時から育った麻布大中寺に幼友達に連れられて、戻った。幼友達はそこの住職になっていた。その寺には言葉を発しない少女「さき」がいた。寺に悩みを相談に来る人の心を花簪でほぐせないかと考えながら過ごす。育ての親 杉修(さんしゅう)和尚と幼馴染の猛者のような住職と共に「さき」の心を開くことができないかと悩む。
この忠吉のつくる料理がおいしそうで・・・ハッピーエンドである。
2021.5.23 右第一巻は2013年初版。左第二巻も同年発行。どうやら文庫になった年のようだ。田牧大和作品。18歳の弥生は「弥吉」を名乗り、船宿「松波屋」で男姿で船頭として働く。
「松波屋」は船宿としての役割以外に裏家業があった。何かから逃げたいと思う者を金子と引き換えにきれいに逃がす「とんずら屋」。田牧さんの作品には、女が主人公なら、どんな魅力的な男性陣が出てkるのだろう、男性が主人公なら、どんなタイプの女性陣が出てくるのだろうと楽しみがある。この「とんずら屋」シリーズには、松波屋に拾われた啓治郎、身分を隠し、松波屋に長逗留する進右衛門など、弥生の周りは魅力がいっぱい♪
2021.5.24 田牧大和作品
江戸の小さな版元「宝来堂」を舞台に、女主人として働く「夕」。主人公の小春は10才で二親と弟を火事で亡くし、父親のいもうとだった夕の元へ引き取られている。夕の亭主は4年前に亡くなっている。職人としては摺師と彫師の両方できる政造(政さんと呼ばれている)のみ。今では18歳になった小春は絵師を担当している。小春に関しては絵師だけではなく、味覚に鋭い舌を持っている。馴染みの番付屋長介が作った「大福番付」が引き起こした騒動に巻き込まれ、ついに自分たちで番付を作ってうりだすこ戸になった。目標は「手に取ったお客さんも、載った店も楽しめる」番付。それぞれが知恵を出し合い、困難に立ち向かっていく。
もちろんハッピーエンディング。
210527
中島久枝さんの「一膳めし屋 丸九」シリーズ第5弾 幸せ大根。
大みそかに丸九のおかみ「お高」を作太郎が呼びに来る。贔屓の客用のおせちの中で煮しめの入っていたお重だけがなくなってしまったと。お高は料亭「英(はなふさ)」の仕事に手を出したくないと断りたかったが、さすがに憎からず思っている作太郎の頼みであるし、と料理を作り始めるが・・・
どうやら、中島さんは知れば知るほど物事をきちんと決めることのできない男、手助けしてやらなけりゃ、心配な男というのが、お好きなのかなと思う。巻末ではその作太郎と同時というか一足違いに、お高さんと同い年の草介さんが丸九で鉢合わせとなる。そこで終わっているのだが、読者には、もうね、作太郎なんてやめちまえ、草介さんのほうがよっぽど頼もしい男じゃないか、てなものですが・・・ どうかな、結局作太郎のことが放っておけないとかなんとかで、お高さんは草介さんを振るんだろうな。なんとも歯がゆい結末になりそうで、読み進むモチベーションが下がりそう。
2021.5.28
猫に関する時代小説を女流作家が競作している。
お婆さまの猫…諸田玲子
包丁騒動…田牧大和
踊る猫・・・折口真喜子
おとき殺し・・・森川楓子
猫神さま・・・西條奈加
だるま猫・・・宮部みゆき
このうち三人の作家さんはいろいろ作品を読ませていただいている。包丁騒動はまさしく鯖猫長屋の一部である。どれも引き込まれるように読んでしまったが、最後の宮部さんのは恐ろしかった。人生勉強にもなったが。「ああ、怖かった」というのが、感想。
 6月のメモリアル
2021.6.1 田牧大和作品。2019年
幕府公認の縁切寺、鎌倉・東慶寺の警護を担う女剣士茜が主人公。その他舌鋒鋭い秋山尼(しゅうさんに)、記憶力抜群の桂泉尼(けいせんに)、韋駄天の寺飛脚・梅次郎たちがそれぞれの過去と向き合いながら徳川の姫・法秀尼(ほうしゅうに)を中心に、女たちの幸せのために奔走する。
2021.6.2 田牧大和作品。2016年
江戸不忍池のほとりで「阿部雨堂」を名乗る陰陽師。実のところ吉次という名のいかさま?師。20歳の時に門の前に置かれていた赤子を「おこと」と名付け手伝わしている今そのおことも12歳。猛烈にしっかりした娘に成長している。幼い時から「捨て子であること。自分のことを吉次さんとよべ」と言って育ててきた。そのことを後悔するべきかどうか32歳になった吉次は悩みつつ仕事をしている。
これはシリーズ化しないのかな?
2021.6.3 久しぶりの佐伯泰英作品。4か月連続発売2021年4月から7月に。すごいなと思う。
昔の作品の焼き直しのようなものが出たり、同じものが表紙を変えて出たり、買ったのはいいが、がっかりさせられることが多かったので、佐伯作品は敬遠していた。新シリーズということで、久しぶりに読んでみるかな?と思って買った。なんと、面白すぎる、というか、準主役が主役のようになっている、浪人周五郎にひきつけられすぎ。磐音を髣髴させる。
4回で終わるのが残念だが、佐伯氏に無理も言えまい。お体に気をつけてお仕事頑張ってほしいです。
2021.6.3
自分はバッグを底面から編み始めることがとてつもなく苦手なんだなといやというほど思い知らされた。とにかく、一段ごとに目数を読むことを怠ってはいけない。わかっているはずなのに、ついついずぼらが顔を出す。人生勉強になりました。
2021.6.4
NHK学園のパステル画講座での、課題第二回が左の「トナカイのぬいぐるみ」、課題第3回が右の「ガラス瓶と果実」。第一回のリンゴ(写真撮り損ね)が添削されて送り返されてきたら、残り3作品(第4回課題まである)を送ってしまおうと、描きためている。それにしても、右の作品のテーブルクロスは黒字に黄色の格子柄ときたもんで、ガラス瓶がそれを通して黒くなっているが、ガラス瓶に見えるまいと思っている。それとブドウの房が貧相になって、構図的にひどい状態になってしまっている。消すのは大変だが、用紙が必要以上にたくさん届いているので、新しく描けばいいのでしょうが、もはやその気力と体力がない。それがあれば、最後の第4作を描きたいぐらいである。
2021.6.5  田牧大和氏作品
三悪人とは水野忠邦、鳥居耀蔵そして、どういう訳か遠山景元(かげもと:通称金四郎)まだ3人とも二十歳代かそこら、だましだまされ、悪知恵の匙加減くらべ。とても面白い話だった。果たしてどこまで実在の人物が出てきているのかわからないが、少なくともその3人は実在の人物。ハラハラしながら読んだ。江戸の町人達に「妖怪」とよばれた甲斐守(かいのかみ)の鳥居耀蔵(ようぞう)はみめ麗しいとは言えなかっただろうとは思うが、水野忠邦のことが女たちをうっとりとさせるぐらいの美形のように書かれていたのが面白かった。この一巻は、その美形の忠邦がほぞを噛む(どうにもならないことについて悩む)所で終わっている。遠山の金さんが活躍した結果なので、「金さんが悪モノなの?」と思っていた私はほっとしたところで終わったという訳。続編が出ているらしいが、鳥居と金さんが敵対する部分が多くみられそうで、ちょっと読むのを控えておこうと思っている。
2021.6.10
最初の一枚目がリンゴだった。その絵を撮影するのは忘れたが。その添削が帰ってくるのが3週間ほどかかるというので、その間に2点とこの日最後の一点を描いて、送ってしまった。何日も放っておくと、また仕上がるのがいつになるかわからないからと。それにしても、パステル画というのは、水も筆も、もちろん油も、要らないが、その顔料を固めただけの個体(パステル)というものはなかなか手ごわい。粉は飛び散るし(固定用のスプレイがある)、手につきまくるし、細かいものが描きにくい。練けしはすぐ真っ黒になるし、手を拭くように置いてあるタオルは様々な色が付きまくる。パステル画は読書のように「娯楽」にはなりえない。かといってプロへの道を歩みたいとも思わない。単なる「貴重な初体験」でした。それにしてもなんという不機嫌な顔をした熊のぬいぐるみなんだろう。
2021.6.15
全く関係のないお二人の作品を並べてしまいました。
右は佐伯泰英氏の新シリーズ『照降町四季』の第3巻。「梅花下駄」。江戸の大火の後も鼻緒職人の佳乃(よしの)は忙しい。花魁梅花から、新しい3枚下駄を頼まれる。その側面に梅の花を描いた佳乃。願いは照降町の復興。そんな中、色々助けてくれた周五郎に厄介ごとが降りかかる。第4巻は完結編のはず、何となく行方が想像つくが、発行されるまで、待つとしよう。

左は田牧大和氏の2010年の作品。主人公清四郎は江戸の根津権現の近くで「よろず屋」を営む。「失せ物探しから、殺しの謎解きまで様々な頼みごとにこたえる。かつては南町奉行の内与力であった清四郎に何があって刀を捨てさせたのか。昔の同輩、今は筆頭与力の木暮涼吾(こぐれりょうご)と縁が切れずにいるのか未練なのかと自分にあきれている。思わずにんまりとしたくなる終わり方をしている。どうやらシリーズではないのが、残念。清四郎よろづ屋始末とあり、タイトルが「身をつくし」なのだが。
2021.6.16 近藤史恵氏著
観たいドラマの原作を読むというお約束、今回は漫画ではなく小説だったので、一瞬しり込みをしたのですが、表紙を見ているうちに注文をしてしまっていた。漫画と同じぐらいのスピードで、というのはうそだが、かなり早く読めた。上手にドラマ化してあるなと感心した。それにしても主人公の三舟忍の容姿が違いすぎる。原作では長めの髪を後ろで結んで無精ひげを生やしたフレンチのシェフとある。後の面々は原作通りであるが。まあ、長髪無精ひげの西島秀俊なんぞに料理をさせたくはないので、ドラマのスタッフの目論見は成功だろう。
ギャルソン役の濱田岳はうまいね、やはりと思う。あと何回あるのかわからないが、(さほど長くはないはず}、まだご覧じゃない方は、必見の価値あり。月曜11時PMから。)
2021.6.18
この「麻のバッグ、シーショア」はいったい何日かかったかわからない。このページの上を見ると、6月3日に一つかぎ針編みの手提げバッグを仕上げているから、その2日ほど後からじゃないかな?余裕で2週間はかかっているだろう。なかなかうまくいかないものだから、5段ほど編んでほどいて、というのを3回ほどしたでしょうか。幅が27㎝程で収めないといけないのに、優に超えて、このままだと口金というかバネにはまらないと、あくせくしながらなんとか最後までこぎつけた。だけど結局、減らしすぎて、というか、固く編みすぎて今度は口金の端まで届かない。表から裏に縫い付けないといけないのに、裏から表に縫い付けて(これは失敗ではなくわざと)、足りないところに、別に編んだ長方形のものを縫い付けた。はーしんど。指の神経がしばらくおかしかった。
2021.6.19
6月になってまだ一度も更新していない。これではいかん!と描くものに迷ったときのお約束、「自分の手」か「自画像」を描くことにした。以前から自分の血管だらけの手を描きたいと思っていたので、それを。しかし、骨ばってるわ、血管は入り組んでるわ、ちりめんじわがびっしりだわで、苦労した割に、いまいちだが、まーいいにしよう。日ごろから頑張ってくれている手に感謝しながら、 筆を じゃなくて、クリスタのマウスを置くことにした。
2021.6.20 田牧大和作品
左の「酔ひもせず」が先に(2017年)出たようです。右の「彩は匂へど」(2019)が後で。
これはその順番でさほど違和感もなく、面白く読ませていただきました。ひらがなの「いろは」の最初が「いろはにほへど」、最後が「ゑひもぜず」。「其角と一蝶」シリーズの一蝶が芭蕉と其角に知り合ったのが最初で、其角との別れが最後ということでしょうか。とても素晴らしい二人だったと思います。
2021.6.21 篠綾子氏著
平安京に遷都して200年ばかりの時代。紫式部の娘の賢子が20歳ぐらいの時のこと。同い年ぐらいの三人娘、小式部、中将の君、そして賢子の3人が仕えていた中宮彰子に呼ばれた。憧れの君の藤原頼宗から妙な依頼が・・・男女かわってふるまう兄と妹をもとにもどしてほしいということ。しかもそれが時の権力者の藤原道長からの至上命令だというから驚き。ドタバタ三人娘、小競り合いあり、一人が落ち込んでいたら、他の二人が助け舟を出したり・・・最後は功を奏して、めでたしめでたし。
2021.6.23
2021.6月発行の新刊の佐伯泰英作品
月に一冊ずつの4冊シリーズが終わって、その次に出たのがこれ。相変わらずすごいエネルギーだなと思う。珍しく江戸が舞台ではなく、京が舞台。京北山の北山杉の里・雲ケ畑(くもがばた)で山稼ぎ(山仕事)をしながら鴨川の水源の一つを守る水守をしている、男の娘(かえで6歳)とその従妹の萬吉が主人公。運営と出会いをきっかけに運命を切り開いていく若者たちの話。ハッピーエンドがうれしい。やはり佐伯作品は安心して読める。
2021.6.25
生協の頒布会のような形で、毎月新しい服(の布)が届いたもの。不思議なことに毎回鬘まで作りなさいと型紙と刺しゅう糸が届いた。冬服、夏服、着物、パジャマまであって、一通りは作らせてもらったが、すごく気に入ったデザインのものがあったわけではなく、漫然と与えられたものを着せていた。最初から、イベント告知のマスコット人形を務めてくれていた。2020年のコロナ勃発の年に、「編み物の編み図を読めるようになりたい」という欲求が生じたことと、初めて「鬼滅の刃」に出会ったことがきっかけで、美夏ちゃん(メンバーのしーちゃんが見たとたんにつけてくれた名前)の服も自分で作ろう!と思いいたった。最初の二つぐらいは行き当たりばったりで、服を編んだが、かなり無茶苦茶で、あちこちごまかさないと着せられなかった。丹治郎と禰豆子の布もメンバーのりりちゃんにお願いして、買ってきてもらって、着物を作って着せた。このページの上の方、3/16日に写真を載せている。編み物をするにもきちんと作ってやらないといけないと、「リカちゃんのオールシーズンクローゼット」という本をアマゾンから取り寄せて、その中の一つを作ってみた。リカちゃんとうちの美夏ちゃんとはプロポーションが違いすぎるので、サイズはいちいち美夏ちゃんのボディに合わせながら作った。ボレロは悪戦苦闘で、うまくいったとは言えないが、これも、色違いを作ってやる予定。その前に編み物の師匠であるメンバーのくわちゃんに訊いてからになるが。
2021.6.26  成田名璃子
一年ほど前に買っていたモノではないでしょうか。やっと手を付けたという感じ。これは5巻続いたシリーズ物で、私は最終巻をいきなり買ってしまった。最初お爺さんの独り言のようなものから始まるあたり、田牧氏の断章を思わせられる。そのおかげで最終巻にも関わらず、すべてのストーリーが理解できた感じがする。もちろん詳細はいろいろあっただろうけれど、私が気になる結末はどうなるのだろうというところがわかった。一種のハッピーエンドである。東京にはこういう食事を作って食べさせるところがあちこちにあるのだろうか。この隅っこご飯というのは会員になると、その日集まった人でくじを引き、当たった人が料理を作る。「まずくても絶対に文句は言わないこと」が会則の一つである。参加者は材料費のみ払う。NPO法人ということで、責任者がいる。あまり人数が多くなると困るだろうなと思う。
2021.6.29 佐伯泰英氏の作品、。新吉原裏同心抄(四)
この裏同心抄というのがよくわからない。ストーリー的にはとてもよくわかるのだが、「吉原裏同心」(25巻まで)で始まり、「吉原裏同心抄」(6巻まで)、そして「新・吉原裏同心抄」が(4巻まで)出ている。今まで35巻出たわけだが、ストーリーはずーっと続いているので、何のためにそういう区切りをつけられたのかはわからない。そして、次から、なんというタイトルになるのか、合計36巻目となる。ちっとは読者のことも考えてみてほしい。ブンブン振り回されている感じがする。どうすりゃいいのか、どれを買えばいいのか・・・この本の最後でえらいことがおこりましたので、一つの区切りになるかもしれませんが、ストーリー的にはずーっと続いている。吉原会所が代替わりになるに際して、反対するも者も何人かいるということで、神守幹次郎が加門麻とともに京都へ勉学というか、視察というか行っているときに、吉原に大変なことが起こった。祇園においても、幹次郎に刺客が放たれる。何とかそちらを凌いで江戸への道を急ぐ幹次郎で終わっていた。
2021.6.29 シルバニアファミリーの人形も服を着ているということで、編み物で人形の服を編むということに火が付いた私は孫たちの人形を借りることにした。しかし、うちに届いたシルバニアファミリーの動物たちの、まー、かわいいこと!みたとたんにニコニコ顔になる。
シルバニアファミリーとはなんじゃいなとネット検索してみた。
ーーーー ヒットしたところ ーーーー
シルバニア (Sylvania) は、ラテン語で「森の土地」という意味。 地名などに用いられる。
株式会社エポック社が発売している玩具「ドールハウス」のシリーズ名。人ではなく動物の人形で家族が構成されているのが特徴。1985年3月の日本発売以来、87年にヨーロッパ、88年には北米に進出するなど世界的にヒットした。2012年6月時点で、40カ国以上で発売されており、人形の累計販売数は1億体にのぼる。87年に日・米・欧合作の「シルバニアファミリー・ジ・アニメーション」が制作されたほか、国内では99年にテーマレストラン「シルバニア森 のキッチン」が出店され、2004年開設のテーマパーク「シルバニアビレッジ」、09年の「シルバニアガーデン」、07年の3DCGアニメ化、全国30店舗ほどの特約店「シルバニア森のマーケット」など幅広く展開されている。2012年6月、日本おもちゃ大賞2012特別賞を受賞した。
ーーーーーーーー
日本生まれなんだ、とびっくり。動物に服を着せてファミリー展開、ダウンタウン?展開が面白い!
7月のメモリアル   このページの上へ
2021.7.1
この人形たちの隣に一目でわかる大きさのものを置いておくのを忘れたので、この大きさがわからない。一番大きい犬人形で7㎝前後一番小さい猫人形で4㎝前後。とても着せ替える服は作れないので小物を作った。
2021.7.2
2020年1月の直木賞を受賞して以後西條奈加氏の初の文庫らしい。普通の文庫の倍はありそうな厚さの本だったが、ページをめくる手が止められない感じで、2~3日で読んでしまった。この間から買いまくっているので、田牧作品が品薄になってきていたので、また西條作品を物色しだしている。継母の愛情を得られず寺に入ったが、そこでもなじめず、放浪生活に入ろうとしたところで、同い年の万吉と知り合い、人生勉強をしながら、任侠の世界にも入り、島流しにも遭う。いろいろな立場、世界で、いろいろな人と出会い、人生勉強をしていく無暁(むぎょう)。西條氏の筆致(かきぶり)に引っ張られて最後まで行きついたという感じ。読んで時間を損したとは決して思わない作品。
2021.7.2
明治大学の教授である斎藤孝氏とその教え子である安住紳一郎氏との対談形式でつづられた話『話すチカラ』。おもしろい、つまり、へーという興味深いという意味での面白い本。話す相手の集中力は15秒しか持たない、とか。相手の興味のある話題にヒットするまでいくつも話題を投げかけるとか。そのためには自分に対するインプットが大切だとか。それと私にとても参考になったのが、相手に届く声、つまり「よく響く声を出すには」、というところ。ハミングの練習もいいらしい。頭蓋骨に響く声を感じること。「ん~~」といろいろな高さで声を出してみると、声が何となく頭蓋骨に細かく突き当たるように感じる高さがあることに気づく。いくら大きな声を出しても相手に届かない声なんだからと、あきらめていたが、もう一度トライしてみようかなと思わせられた。いまTVが危うくなってきているといわれだしている。安住氏いわく、「TVの業界を変えたい。そのためにはフリーにならないで、エンプロイー(従業員)の立場でないといけないと思う」とのこと。確かにフリーになってしまうと、何か口出ししようとしても、部外者は黙っておいてくれとなるでしょうから。 安住氏がどんなふうにTV業界を変えてくれるのか、楽しみにしたい。
2021.7.5
手のひらを描いてみたいと思った。だけどぼんやりと開いた手というのも間が抜けているような気がして、ここ2日ほどで編んだミニのバッグを持たせてみた。予想にたがわず、手のひらも手の甲に負けずむつかしかった。ミニバッグが何かわからないだろうと思うが、かろうじて持ち手で指にぶら下がっているので、想像していただくしかない。
2021.7.1 西條奈加著 2021.6初版 「婿殿相逢席(婿殿あいあいぜき)」
楊枝や「吉屋」の四男坊・鈴之助が大店の仕出し屋「逢見屋(おうみや)」に婿入りした。「逢見屋」の長女お千瀬と鈴之助は相思相愛だから文句はないのだが、そこは代々女が家を継ぎ女将として店を差配する仕出し屋だった。鈴之助は与えられた境遇を受け入れ、お千瀬を陰から支える婿殿が切り開く未来は・・・ほのぼのハッピーエンド
2021.7.12 西條奈加著 2019年初版 装画:伊野孝行 「隠居すごろく」
六代続く糸問屋の店主徳兵衛は還暦を機に隠居生活に入り、悠々自適の生活を送るつもりだった。いわゆる双六の「あかり」の予定だった。孫の千代太が頻繁に隠居所のおじいちゃんに、いろいろ連れて会いに来るので、てんてこ舞をすることになる。人生第二のすごろくを始めることになった。
これもハッピーエンドである。
2021.7.13 小山愛子氏作
青森から京都に舞妓さんになるために二人の少女がやってきた。故郷では仲良し三人組の男の子「健太」は青森の野球で有名な高校でピッチャーを頑張っている。女の子二人は「スミレ(すーちゃん)」と「キヨ」。頑張り屋のすーちゃんは100年に一人かもしれないという優秀舞妓になる。一方踊りや楽器に全く才能のない「キヨ」は腰を痛めてしまったまかないさんに代わって台所を担当している。「市」という「屋形」になくてはならないスーパーまかないさんである。三人が京都という土地で働くことになって一年。微妙に揺れ動く乙女心、男心、二人に対してゆるぎない愛が満々のキヨちゃん。
この漫画が2021年10月にアニメになるらしい。どういう風に編集されるのか、見ることができれば見たいと楽しみに思っている。まったりしっとりと読める読後感のいい漫画である。何度読み返してもほっこりする。
2021.7.14 佐伯泰英氏著
予想通り周五郎は死んでしまった兄の代わりに家を継ぐために帰っていく。やはり照り降り町にはとどまれなかった。佳乃の幼馴染である幸次郎に佳乃の未来を託して。落ち着くべきところに落ち着いたと思う。
この4巻シリーズは佐伯氏の気分転換のために書かれたようだ。今までの長編シリーズを整えだしているところのようだが、一つ中途で投げ出されていたものがある。坂崎盤音(さかざきいわね」の息子の空也(くうや)の武者修行である。それが六番勝負となる新作として、2022年1月に刊行されるらしい。ほとんどのシリーズを読破している私としては、その空也のことが気がかりだったので、うれしい限りである。
2021.7.17
ずいぶん大きくなった。以前のダンボールハウスに入っていたものは二階部分に収まった。要所要所はすべて速乾性ボンドを使っているので、どの程度の強度があるのか。今のところ一階部分は単純に物置になっている。先でシルバニアファミリーのいくつかが入る予定なので、その時は、下に置いてあるものはどこかに置き直さないといけない。
どうなりますか。
2021.7.20 西條奈加著 「秋葉原 先留(さきどまり)交番 ゆうれい付き」
秋葉原にある交番に勤める権田という警官はとんでもないオタク。一方「私」をつれてこの交番に転勤になったのは向谷弦(むこうやゆずる)というイケメンでスタイル抜群だが頭はからっぽ。そして、向谷に「足子さん」と名付けられた「私」は足だけが「見える人」には見える、ゆうれいなのだ。その「足子さん」の考えや語りによって物語は進んでいく。
この3人?には見かけ以外に特徴がある。権田はこの秋葉原からは誰に何を言われようと出ていく気はないが、実は東大出のエリート。推理もとても働く。向谷は家が神社か寺かで幽霊などが見えるらしい。それと相手の心を開く力は抜群。それのせいでこの先留交番以外のでは女性関係を起こしすぎて、ここへ送られてきた。そして、「私」私の体を通り抜けた人間の考えが読める。ただ、自分がなぜ死んだのかがわからない。最後はそれがわかってめでたしとなるのだが、どういう訳か成仏して終わり!とはならない。理由もわかるし、読者もそれの方がいいと思える終わり方。
2021.7.23 西條奈加著 「永田町小町バトル」 2021年6月初版
元キャバ嬢でシングルマザーという経歴でたびたびメディアに露出していたことを武器に初当選したところから物語が始まる。「夜の銀座」専門の夜間の託児施設を立ち上げて、NPOにした芹沢小町は物おじしない、ぶれない。言いたいことはただ一つ。「ひとり親家庭」「貧困」「埋まらない男女格差」「ジェンダー不平等国」…問題山積の中で、ただ一つ、「子供の貧困」を何とかしたい。
それをどのように訴えていくのかは見てのお楽しみなのだが、私がこの本を読んで「へーっ」と思ったのは、「政治の在り方」を細かく教えてくれていること。いかに与党になりたいか、いかに野党が不利なのか。もうあきれることばかり。今盛んに言われているSDGs(Sustainable Ddevelopment Goals:持続可能な開発目標)は2015年に国連で採択されたらしいが、それから6年もたった今少しでも変わったのか?この国は?この本は分厚いけれど(434ページ)次々に読んでしまう。驚きに目を見開きながら。目を覆うほどあきれながら。
2021.7.25
よねちゃん提供の色鉛筆塗り絵。純粋な色鉛筆だけだとどうしても右に入れた絵のようになってしまう。それはそれでいいとは思うが、深みのあるように塗れるものなら塗ってみようかと、絵具のように使える色鉛筆を使ってみることにした。のとちゃんがおうちにたくさんあるからと水筆をくださったので、12色の水溶性の色鉛筆を買った。どうしても葉っぱの影の部分の色が出ないので、色々混ぜてみた、右下は濃い青色、左下は茶色、左上は黒色を使ってみた。つまりそれらの色の上に緑系統を縫って、水筆で。なじませる。どうやら、黒と茶色を混ぜたものがよさそうだと思った。またいろいろ書いてみようと思っている。
2021.7.26 篠綾子氏の長編「江戸菓子補 照月堂」シリーズ、完結編。
母代わりの了然尼が建立中の寺に越したことで、なつめは照月堂をさることになったが自分の進むべき道をまだ見つけられずにいた。そこに10年前に分かれた兄が突然訪れ、両親が亡くなった時の火事の真相を話す。一方縁あって京都の菓子司、果林堂の御曹司、長門(13歳)の生き方を見、話しを聞き、新しくもたらされた寒天にも興味を持つ。江戸に遊学中であった長門たちが京都に帰るときに、なつめと兄の慶一郎が同行することになった。京からの帰り、医者になっていた兄との話を聞くうちに、ほかの人たちから聞いた話なども思い出して、やがて、自分の進む道を見出していく。
菓子作りに何の才能もない私でさえ、なつめの進もうとする道は興味があります。
おいしそうなお菓子と共に最後まで読んでしまったという感じの物語です。
8月のメモリアル  このページの上へ
2021.8.1
JPCの文字通りの掲示板には賑やかな時と、がらーんと殺風景になるときとがある。6月のうちわフェスティバルの時は力作ぞろいのうちわで埋め尽くされていたのだが、7月は潮が引いたようになるはずだった。その時、たまたまJ-Medicがやってみた「パステル画」のことをメンバーさんたちに紹介して、描いてみませんか?と呼びかけた結果、パステル画だけでなく、最近やりたいとおっしゃる人がちらほらいらっしゃった色鉛筆による「大人のぬりえ」を買って持ってきてくれる人もいて、どんどん作品をご提出いただいた。8月には川柳珍道中があるので、川柳で埋め尽くされるでしょうから、また、9月10月と、少々寂しくなる時には皆様の力作を拝ませていただこうと思っている。ご協力ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。
2021.8.6
上の方の7/17の記事に載せたように、段ボールハウスで長年暮らしてきた美夏ちゃんにおうちができた。二階建てのその二階にすっぽりすべて収まった。さて、一階をどうしようかと思っていた時、なぜだかシルバニアンファミリーのことを見つけた。私が子供のころの人形と言えば日本ならリカちゃん人形があった。私はそれには全く興味がなく、なぜかアメリカから来たバービー人形を買ってもらった覚えがある。当時習ったばかりの浴衣を縫って着せてみたら、胸の谷間が、今でいえば鬼滅に出てくる甘露寺蜜璃のように丸見えになって、あっけにとられた。胸周りの寸法をいの一番に測らなければならなかったのだ。仕方がないから三角の共布でしのいだ。それはさておきアマゾンの人形のページにシルバニアの面々が載っていた。1985年3/20にエポック社が生み出したものらしい。あまりの可愛さに顔がトロトロになってしまった。そのシルバニアファミリーの幼稚園バージョンに一階を間借りしてもらうことにした、手に載っているワンちゃんの赤ちゃんたちはその幼稚園に通う生徒たち。
2021.8.7 西條奈加氏の作品。2017年第1刷の作品。2021年7月に第3刷されている。
大きな橋から落下し、気づくと三途の川に来ていた、小学6年生の叶人(かのと)は、事故か自殺か他殺かわからずそこで足止めになる。そこで三途の川の渡し守をしていた江戸時代の男らしき気性の違う二人の男の手伝いをすることになる。その間現世では叶人は意識不明の寝たきりになっている。三途の川を渡すの渡さないのと決める二人の姿は叶人の思いうかべた姿かたちという発想が面白い。だから、同じ人物?でも、相手をする人間によって姿かたちが変わるという。叶人にとってはゲームに出てくる絶世の美女でも、他の死人にとっては地獄の鬼婆あに見えるらしい。発想がかわっていて、「へぇ~」という思いをなんども抱いた。
2021.8.8 164回直木賞受賞作家 西條奈加氏著の「睦月童(むつきわらし)」2019.1.18 第1刷
ある東北の村から日本橋の酒問屋に招かれた不思議な目を持つ「イオ」。荒れた生活を送っていた酒問屋の跡取り息子央介(おーすけ)はそのイオの目が金色に光るのを見て、激しい良心の呵責に襲われる。更生した央介はそのイオの目を使っていくつかの事件を解決に導くが、やがて、一年という約束のイオの江戸での滞在期間が終わるとき、央介もその東北の「睦月の里」についていくことになる。睦月の里の出身者はなぜ子供を産むときに死なねばならないのか、かなり前からそのことを知っていた小出彪助(ひょうすけ)がその里をつぶそうと企てていることを知って、イオの里を守らねばならぬと思ってである。そこにおわす「睦月神」の正体とは…

不思議な、それでいて「罪と向き合うとはどういうことなのか」を問う、ファンタジー時代小説だった。
2021.8.10 田牧大和著 「泣き菩薩」 2011年第一刷発行
若き日、歌川広重(19歳のころは安藤重右衛門)は江戸は八代洲河岸(やよすがし)の常火消同心だった。その絵のうまさと、一度見たものは忘れない、視野が広いなどで、重宝されている。常火消仲間には二人幼馴染がいる。どちらも3歳上なのだが、切れ者の信之介と剛力の五郎太の三人で光照寺の菩薩像の小火(ぼや)騒ぎの謎解きにかかわっていく。
その八代洲河岸のトップである小此木という与力のこれまたカッコいいこと!直新影流の使い手。

こちらはハッピーエンドなので、安心してお勧めできる。
2021.8.10
遠路はるばる中国から運ばれてきたものか、よくわからないが、届くのに暇がかかった。強烈な黄昏いろのライトで、そこだけでもがっかりなのに、スイッチを付けてみて、またがっかり。
ほんとに足元だけしか照らさない。「ライトはここにありますよー」とライトだけ目立ちたいみたいな感じがする。ぼーっと自然色で部屋全体を明るくするものなんてないのかな?
2021.8.12 高田郁著 「あきない世傳 金と銀」 第11巻
今もそうなのだろうか、江戸時代は呉服についても太物(綿織物)についても同業者の寄り合いがあって、かなりの力を持っていたようだ。その寄り合いに加入するにも手間とお金がかかったようである。確かに私がかかわっている薬業会にも地域で会員制度があるが、それほどの縛りはきつくない。会員にならなくても商売はできる。商売上役所に申請して許可を取らねばならないが、組合とは違う。商人を扱った時代ものを読むたびに、楽な世の中になったものだと思う。さて、物語は例の音羽屋の嫌がらせに困難を味わわされるが、太物業者の寄り合いの総力を挙げて、何とかしのぐ。そのころ、1年半の間に大小あれど3度までの災禍(江戸の火事)に見舞われる。後半では相撲業界とのご縁で、力士に来てもらう浴衣を作ることに。今回も前夫の惣次に情報をもらい、菊栄を通じてアドバイスも受けている。惣次はええ男やね。
2021.8.14 宮本紀子氏著 2019年3月第一刷
私にとっては新しい作家さん。どんな感じかなと注文してみた。
江戸時代、日本橋伊勢町の小間物商「丸藤」はきらびやかな品ぞろえが自慢の大店。その「丸藤」の娘二人の内幼いころから病弱だった姉の里久が品川の漁師町のおばさんのところで育てられた。年頃(16歳?)になったころ、おばさんもなくなったので、実家に戻ってきた。浜の言葉が抜けず、思ったことを素直に言う里久に親も妹も従業員も驚かされるが、底抜けの前向きさが閑古鳥のなき始めていた店を少しずつ変えていく。だが、心身ともに疲労のたまっていた里久は倒れて寝込んでしまう。
中々読みやすかったので、このシリーズを読んでしまおうと思っている。
2021.8.15 中島久枝氏著の「日本橋牡丹堂 菓子ばなし」シリーズ。第8巻。
ついに小萩は伊佐と一緒になることになり、心弾ませている。隠しているつもりが皆の知れるところとなり、皆に祝福され、ますます菓子作りに励もうとするがどうやら、伊佐をはじめとするみんなの思惑は小萩とは違うようだ。「小萩庵」の看板も下ろし、手伝い程度に働けばいいとおもわれて、もんもんとする小萩。家族に囲まれ愛情いっぱいに育てられた小萩と、家族に恵まれなかった伊佐との考えの違いはどうなるのか。
2021.8.16
プライベートでは生まれて初めて自分のためにベッドを買った。腰や背中に力が入らず、朝起きて布団から立ち上がるのに、ものすごく時間がかかるようになった。しかも、よろよろと立ち上がっても、すぐにさっさと歩けない。そろそろと歩かないと転んでしまいそう。「こりゃえらいこっちゃ」と思った。そういえば、お義母さんもそんなになってから、自分用のベッドで寝起きするようになってから、「朝起きるのが大変で」という声を聞かなくなったのを思い出して、販売店へ見に行った。TVでも大量生産で価格を抑えているとコマーシャルしている所に。まー、たくさんあること!と言っても、軽くて、嵩の低いもの、というと、私の買ったものぐらいしかなかったが。お陰で助かっております。嘘みたいにすっと起きられ、さっさと歩ける。寝ること、というのは「起きること」も考えないといけないということで。ありがたいことです。
2021.8.18
いったい何を検索しているときか、岸恵子さんの著書が目に入った。「なんと本も書かれるんだ」と。私の中では彼女の印象は「君の名は」で一世を風靡して、フランス人のイヴ・シャンピさん?とかいう人と、結婚した人。でも、時々日本のTVに出たり、映画に出たりされているから、出稼ぎに来ておられるのか?と思っていた。この本の紹介として、彼女自身のコメントも載っていた。言い回しなど忘れたが、「力を入れて書いた」小説らしくて、「気になるけれど、自信もある」と。そして88歳になった今もほとんど変わらぬ外見。びっくり仰天して、というか、さすがやねというべきか、一度読んでみようと思った。出会ったときは69歳の女性と、58歳の男性との恋愛と別れが書かれていたが、結構厚さのある本なのに、頁をめくる手が止められず、合間の2日ほどで読んでしまった。
私もそうだけれど、メンバーさんにもヒロインと同世代の人がいるから、ぜひおすすめしてみようと思う。
2021.8.21 田牧大和著 「紅きゆめみし(あかきゆめみし)」2021.7月第一刷 
天和二年(1683年)師走、八百屋お七の放火によって江戸は多くの人と建物を失っていた。吉原一の紅花太夫は開運稲荷の境内で奇妙な子守唄を歌う子供「七」を見かける。一方中村座の人気女形の荻島清之助は立ち役の嫉妬で舞台中に起きた事件の責任を負わされ、舞台を干される。紅花太夫の馴染みであった清之助は、時間があることを理由に吉原で起きている奇妙な出来事の真相を探ろうとする。八百屋お七のことをネタにした瓦版屋を探しているうちに様々なことがわかってくる。最後はその清之助の謎解きになるのだが、この事件にかかわった中に二人ほど清之助を利用した人間がいた。そういう人たちを清之助はゆるす気はないと明言した。読んでいるこちらもセイセイしたものだ。
田牧ファンならともかく、誰にでも薦めて喜ばれるストーリーではないように思う。
2021.8.23
美夏ちゃんハウスの照明が、あまりにもちゃちだったので(8/10に載せている。)、もうちょっとましなものはないかとアマゾンを物色してみた。とても安いドールハウスがあって、なんとそこに照明が3つもある。で、そのドールハウスごと買ってみた。それを組み立てようと取説を見て、びっくり仰天。
ちっちゃく部品名には英語があったが、ほとんどの説明が、中国語!!
中国語はやってみようとテキストを買ったが、できずに頓挫してしまったものだ。
やれやれまた買い物に失敗した。と思ったが、相談相手がいたのを思い出した。一級建築士の資格を持つ姪のことを。彼女が中国語ができるという意味ではなく、説明書などを読まなくても図を見ればわかるんじゃないかと思ったからだ。リモート勤務の合間を縫って休みの時に来てくれた。やはり説明書きを読まないとわからいにくいということで、スマホのソフトに翻訳機能のあるものがあって、それを駆使して、6割がたやってくれた。あとはその母親の姉と二人でえっちらおっちらやっていこうとしてると、見てはおれんと、もう一日来てくれるらしい。やれありがたいこと。
2021.8.24 この間から読み始めた宮本紀子著の「小間物丸藤看板姉妹」の第二巻。
里久と仲のいい小僧の長吉が藪入りでも里帰りはしないという。付き合って、てんぷらを食べすぎて、顔にニキビがいっぱいできてしまったりして、相変わらずである。でも、里久は寂しげな長吉の話を聞き、藪入りでもないのに、休みを取らせて、母親との軋轢を解決してやる。そんな中 妹の桃に縁談が持ち込まれる。相手は大店のお茶問屋の長男寛治郎。店も手堅く繁盛していて、表情はあまり変えないが、人柄はいい。しかし、桃には好いた相手がいた。姉の里久の幼馴染の耕之助だ。桃の取った行動は・・・
2021.8.25宮本紀子著の「小間物丸藤看板姉妹」の第三巻と第四巻
第三巻の副題は「寒紅と恋」第四巻の副題は「雛のころ」
寒紅のほうでは里久が丸藤の寒紅をもっと安く多くの人に使ってもらいたいと、苦心する。
雛のころではなんとか丸藤で雛祭りの催しができないかと里久が苦心する。
考え付くのはたいていが姉の里久、そして、妹の桃や、台所を取り仕切る民や番頭、そして、最後は父親の「あるじ」にお伺いを立てる。読んでいて楽しいのが、無謀な発案だとしても、頭ごなしに拒絶されることはない。なんとか娘の意見を入れられないかと相談したり、考えたり、するところ。たいていが発案に沿って実現していくことになる。また、姉妹の幼馴染の耕之助(桃の想い人)に困ったことが起こったり、一癖のある客とのやり取りなど、里久の一本気なところの対応で、騒ぎを起こすこともあるが解決していく。姉妹が仲いいことと、家族の中もいいことで、読んでいて、安らぎを覚える。
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2021.9.1 鈴木亮平著「行った気になる『世界遺産』」文も絵も鈴木亮平氏の作品。ワニブックス社の雑誌「プラスアクト」の連載されていたモノらしい。
読もう読もうと思いながら、どうしてもほかの小説のほうを先に読んで後回しになってしまっていたものです。読み始めても、ついついこの本の中の絵や挿絵に気が取られて、文章のほうがおろそかになっていました。行っていないところの世界遺産について、どうしてこんなに生き生きと書けるのだろうと不思議に思う。2020年に緊急事態宣言が出されたことが「あとがき」に載っているので、このあとがきのみ去年に描き加えられたものだろう。鈴木氏は書く、「いつの時代もどんな困難にもヒトは「想像力」を使って立ち向かってきました。農耕も化学も宗教も、もちろん偉大な世界遺産の数々も、誰かが想像しなければ存在しなかったでしょう。」
今は鈴木氏は「俳優の仕事も想像力の仕事で、その想像力で誰かに感動を与えられる瞬間にやりがいを感じる」と。文章においても同じ。鈴木氏の想像力が読む人の心をこの緊急事態の最中でも、外へ連れ出して、癒してくれました。(取り上げられた世界遺産の内一つだけ撮り落としたものがあります。アブ・シンベル神殿 エジプト です。)
2021.9.1
大きくなった家にでんと陣取っているのが手作り人形の美夏ちゃん。新しい秋の装いはウイリアムモリスの柄(有名なイチゴ泥棒)のワンピース。作成の様子を詳しく載せようと思っていたのに、左下の写真一枚だけだった。
その並びの丸くくりぬいた写真は美夏ちゃんが座っている金属でできた椅子のクッション作成の様子。これも綿を入れるところぐらいしかわからない。そのいすに座っているのが、中央の写真。残念なことにもたれているようにしか見えない。関節がしっかり曲がらない人形なので、致し方がない。一階の幼稚園から赤ちゃんの生徒がいなくなっている。上の8/23のクリスタ画の説明にも書いたが、アマゾンで買ったドールハウス(右に載っている)に引っ越し。赤ちゃんたちのサイズでも家が小さめ。
あかりは確かに3か所点くが・・・設定としてはこんなにがらんとした家ではない。小物がてんこ盛りある。だけど、いつできることやら。
2021.9.1
我が家で見る久しぶりの魚の赤ちゃん。大きくなれば底もんのコリドラス・ステルバイの大人(体調4~5cm)になる。ちょうど生き残った二匹のコリドラスが雄と雌だったようだ。この赤ちゃんより昔、生まれて孵(かえ)った子がいた。親と一緒にいたので、ある程度大きくなるまで隠れていたのだろう。私の目に見えるまで1㎝の球形ぐらいの体積になっていた。生まれたてはこの写真よりもっと小さかったでしょうから、あの子はどのぐらいの月日を隠れて過ごしていたのだろう。それが、先週ぐらいから急に見かけなくなった。水質の悪化か何かで、弱っている所を親にやられたのかもしれない。かわいそうなことをした。今回のこの子はなんとフィルターのスペースに入り込んでいたらしい。水槽を掃除してくれたyuさんが見つけてくれたのだ。どうなるかわからないが、とてもじゃないが親と同居はさせられないと、ガラスコップで育てることにした。どのくらいまで育てることができるか、自分で自分を試したい。
2021.9.2
2012年この作品で第6回小説宝石新人賞を受賞してデビューした宮本紀子著 5篇の短編集。前の作品の登場人物がその次の作品のどこかに出てくるという趣向。
ある事件の前後がそれによってよくわかる。面白いなと思う。よく考えつくな、とも。
「おこう」に始まり、「おこう」に終わるともいえるか。読んでみる値打ちのある作品だと思う。
2021.9.2
2018年文庫の初版らしい。最近ファンになった宮本紀子氏の作品。
遊郭からの依頼で借金の取り立てをする始末屋「だるま屋」で働く直次郎には解決したい秘密があった。花魁真鶴(まなづる)から直に取り立てを頼まれる。真鶴の妹分である花菊の首を絞めて逃げた男がいる。その男を探し出し、百両を取り立ててほしいという。その昔、直次郎の妹が飢饉にあえぐ親たちに売られ、やはり遊郭である男に首を絞められた挙句捨てられた。妹は首にあざをつけられ、男には逃げられ、しかも病のために命を落とす。
手口が酷似しているので、直次郎は関係があるのではないかと、推測する。果たして男の正体は…
2021.9.2
2017年3月初版。宮本紀子著「狐の飴売り(栄之助と大道芸人長屋の人々)」
上記の二冊からは陰気な気配も感じ取れるが、この文から、からりと雰囲気が変わり思わず笑ってしまう場面もあるような作風。この流れで上記の「小間物丸藤看板姉妹」シリーズができてきたのじゃないかな?この表紙のカバーが面白い。登場人物がほとんどすべて描かれている。イメージを壊さない絵でとてもいい。
どうやらこの作家さんはまだあまり書かれていないようで、すべて読んでしまったのかも。
2021.9.2 西條奈加氏の作品。「千年鬼」
これもカバーが二枚の文庫。このカバーが二枚っていうのは何なんでしょう。私としては旧のもののほうが好きだが、どうやら新しいカバーはその千年後のことを描くいているのだろうか。
鬼の芽をもつ女の子と、過去見をさせることのできる小鬼の物語。
西條さんの作品だから、いやにならずに読んでしまうが、楽しい楽しいハッピーエンドの物語ではない。
2021.9.2 2021年初版 和田はつ子著 「花人始末」(出会いはすみれ)
和田はつ子氏は著書が多いので、誰かの文に飽きた時、誰かの作品を読み漁りすぎて、すべて読破してしまったときなどに、買い置きしていたものを取り出して読む。
そのシリーズは(シリーズになるかどうかわからないけれど)新しく始まったようなので、買って読んでみた。
植木屋「花仙」を営む花恵が以前に破談にされた江戸一の味噌問屋の若旦那・仁兵衛が殺されたので、疑われそうになる。そんな花恵を助けてくれたのが、当代一の生け花の師匠・静原夢幻だった。
2021.9.4  2021年8月初版発行 神楽坂淳(かぐらざかあつし)著
最近気に入って読んでいた宮本紀子氏の作品を喜んで読みすぎちゃって、どうやら今ある分を読みつくしてしまったらしい。だから誰かほかの作家さんの作品を探していた。アマゾンの場合(ほかの通販会社についてはあまり知らないのだが)試し読みができるものとできないものとがあり、この分は2~3ページ試し読みができた。文体が読みやすく、続きを読んでみようと思った。
主人公の手毬さんは字が上手で、代書屋(代風堂)で働いている。しかし、どういう訳かもっぱら恋文の代書が多いので、いつの間にか「恋文屋さん」と呼ばれるようになった。恋文を書いた相手の返事も頼まれることが多く、悩みも多い。仕事の後、屋台や一杯飲み屋で美味しい肴と美味しい酒にありつけるのが唯一の楽しみ。
花より団子の私にとっては、、そういう楽しみっていいなと思う。ただ、残念ながら酒は少ししか飲めないのが残念。
2021.9.14
明日は二週間に一度私の英語に付き合ってくれる人がいらっしゃる。スティーブさんに手紙を出すときに、言い回しのわかりにくいところなど質問できる唯一の人。これを"This is my thanks for you. (これは私のお礼の気持ちです)" と言って渡そうと思う。おかげさまで私からのレターの一部が10月号の英会話タイムトライアルに載りました。明日はそれも見せようと思う。
このトートバッグは作り方が簡単なので、あまり布で作りたいと思っている。
20210921
危うく準備中になるところでした。「困ったときの手」とはいうものの、「手」ばかりでもね…
と考えていて、来年6月以降のくす玉コレクションに加えようと思ったものが小さいサイズだったのを思い出して、手に持たしてみた。
二個は持ちにくかったが何とか撮影できました。
ただ、寄る年波かマウスが震えて、まっすぐな線が書けない。
とりあえずくす玉っぽく見えたらいいかと。
コレクションの名は「幅広くす玉、まとめ材付き」としましょうか
2021.9.22
この間から、メンバーのよねちゃんがいろいろな色鉛筆塗り絵の教材を寄付してくれている。花を二つほど描かせていただいたが、花以外の題材のものはないかなと探していたら、名画集があった。その中で有名なナポレオンの絵を選びました。調べたところ「フランスの画家、ジャック=ルイ・ダヴィッド作の『サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」らしいです。予想通り手ごわくて、せっかく男前に描かれているのに、なんだか「困った顔のボナパルト」っていう感じになってしまいました。なんて細かいところまで描上いてあるんだろうとびっくりしましたが。
上記の作品の差し替え用に描いてみましたが、どうかなと思いますが、まあ、参考に載せてみます。
2021.9.22 イラストレーション:森本誠 『妹尾和夫のしゃべくりエッセー』 妹尾和夫氏著
一週間ほど前に読んでいたものだが、ほかのものをアップするときに載せようと置いていた。毎日ラジオで朝日放送を聞いていると妹尾和夫さんがよく出てきていた。この度、「全力投球 サンデー」が最終回になるということで、この本の紹介がありました。何年か前に4時間ぐらいの長時間番組をほぼ毎日されていて、すごいなーと思っていました。一生懸命さがとてもよくわかり、大阪出身だから、ざっくばらんなところが私にとっては好ましい。芝居もやっておられるので、しばらくはラジオでのトークもないかもしれない。ちょっと残念。知り合いの多さはやはりそのざっくばらんな感じがいいんだろうなと思う。私と同い年なので、自分のことを顧みると、安易にまたラジオでしゃべってくれとも言えない。無理が利かなくなってきているだろう。しかし、毎日なにがしかのエクササイズをしているとのことで、私も脳トレにラジオ体操を取り入れることにした次第。お互いに頑張りましょう☆
2021.9.22
上のしゃべくりエッセーの感想の最後にラジオ体操を脳トレに取り入れることを書いたが、もう一つのきっかけは生協で、こういうブタさんの貯金箱のような蓄音機?を見つけたこと。自分の腰が容赦なく曲がってくるので、なんとかせねばを思っていて、これが目に入ったのだから、買ったのは自然の成り行き。配達のお兄さん曰く、「これ、けっこう評判良くて、よく出ています」とのこと。
みんな考えることはいっしょやねーと思いました。
2021.9.24 畠山健二氏著
久しぶりの「おけら長屋」17巻が出されました。「かえだま」「はんぶん」「げんぺい」「みなのこ」の短編4篇。「かえだま」「みなのこ」はほろり、「はんぶん」「げんぺい」はぷっと吹き出して、クスクスクスクス。
裏切られることのない作品でした。
2021.9.25
久しぶりにかぎ針編み。こういう花はいつもあめるようになっておくのがべんり。せっかくなので、以前に作った「マクラメで編んだプラントハンガー」の上に飾っておく。(本当は「お花のエコたわし」らしいです。)
2021.925 神楽坂敦氏著
10冊読むのに2週間ぐらいかかったかもしれない。寝る前と、隙間時間を拾って読んだもの。
風烈廻り方同心で、沙耶の旦那である月也は自他ともに認める「ぼんくら」である。のほほんとした性格で手柄を立てることがほとんどないので小者(付き人)たちは愛想をつかして次々とやめていく。誰もいなくなったので、妻である沙耶が小者として月也と行動を共にすることになった。そのおかげで月也はだんだんぼんくらでなくなっていくのだが、あいかわらずそう呼ばれている。
後味のいい物語である。
2021.9.28
暮れの抽選会のプレゼントにする予定の一つ。この分は色違いで毎月送られてくるようだから、一つぐらいは自分で作ってみて、もらってくれる人にアドバイスできるようになっておかないとね…と思い、作ってみた。
土台の布がテープ状のものなので、戸惑ったが、何となく様になったか…
表も裏もないテープで、切りっぱなしでもほつれてこないから、その辺は便利かも。マグネット式のスナップを自分でつけたのは初体験だった。
しかし、ほんと腰が曲がりかけている状態はいかんともしがたい。見てくれはともかく腰痛を何とかせねばと最近はほとんど毎日「ラジオ体操第一」をしている。伸ばしたり、反ったり、曲げたりと、普段の家事仕事ではまずしない姿勢なので、無理はしないが気持ちいい痛みを感じながら3分間を終えると、何となく血の巡りがよくなったようで、いい感じである。
10月のメモリアル  このページの上へ
2021.10.1 2021年2月初版 神楽坂淳氏著『うちの宿六が十手持ちですみません」
9月には神楽坂さんの作品を10冊結構スピードアップして読んでしまった私だが、この分はシリーズになるのかどうかわからないが、このままの人物設定では第二巻第三巻というようには読んでいくとは思わない。「うちの旦那が甘ちゃんで」の「旦那」の月也さんと違って、わかりにくい。読後感がすこぶるよくない。というかすっきりとしない。
残念なことである。
2021.10.1
今届いているセットの一つがウイリアムモリスの柄を使って、バッグやポーチを作るとうもの。この丸い部分がやはり難しい。ファスナーとなると、やはりファスナーから離れてミシンが走る。
人へのプレゼントはハナからあきらめていたので、ままよと思ってやったら、なんとか使えそうなものができた。
本当は接着心を使わないといけなかったのだが、自分のものにするのなら四六時中エプロンのポケットに入れているものになる。
だから、接着心を付けてしまうと、分厚くてかさばるので接着心を使わなかった。時間の節約になった。
2021.10.7 神楽坂淳著「金四郎の妻ですが」シリーズ。 カバーデザイン:高柳雅人
何が面白かったって、出だしが主人公「けい」の父親が娘に言う「嫁に行くがよい」の一言。どの作品も最初の少しを読めるということはないのだろうが、この本は最初の2~3ページはアマゾンで読めた。その時の一言でぐいと引き込まれた。言いなりになるのは嫌だが、負けるのも嫌いという娘の性質を良く知っている父親。さすが長崎奉行。で、「けい」はその武士をやめて遊び人になっている「金四郎」の元へ押しかけ女房(の見習い)という立場で出向いてゆく。金四郎とは桜吹雪の入れ墨でおなじみの遠山の金さんのことである。二人で事件を解決していくのだが、この三冊の最後でようやく「見習い」がとれるか?というところ。シリーズはこれで終わりかもしれない。ま、いいか、という感想。
2021.10.8
よねちゃん提供の「名画集」からエドガー・ドガの「エトワール」を塗り絵させてもらいました。最初はすべてをパステルで描こうと思っていたのですが、背景類はさーっと塗るのによかったのですが、人物の顔や手足となると、パステルが太すぎて、とてもじゃないけれど描けません。ですからその辺は水彩色鉛筆を使いました。
踊り子の衣服はパステルを使って描きました。
背景に踊り子が三人もスタンバっているのを初めて知りました。二時間程度で出来ました。楽しかったです。
2021.10.15
かねてからの願望『縁壱を何も見ないで、描けるようになりたい』へ一歩踏み出した。描いてみるとよくわかる。どこがいけないのか、吾峠呼世晴先生がどんなに絵のうまい方であるのか。
ただ、縁壱の絵が少ないことが残念で仕方がない。
逆にだからこそ、すべて描いてみるべきだなと思う、
ところで、この絵は原画通りではない。
縁壱ファンならわかると思うが、まず、髪が短くて少ない。そして、耳飾りをしていない。
炭治郎の耳飾りはその縁壱のものを代々受け継いだものだから、この人が耳飾りをしていないとおかしい。でもね、最強の鬼たちと渡り合う縁壱にとって、耳飾りや長くて量の多い髪の毛は邪魔じゃないかなと思う。そう思って私の絵では取ってしまうことにした。
23巻に2回 縁壱とうた、そしてその子供の「生まれ変わり」の絵が「仲のいい家族」として載っている。ほんと、ほのぼのします。彼らには子孫はいない。うたと胎児は鬼舞辻無残に殺され、縁壱本人は黒死牟に一撃を与えたのち寿命で絶命したから。
2021.10.20
結局、3日か4日かかっただろうか。まじめに刺繍をしたことのない私、通販のような刺繍のセット。しかも見たこともなかったリボン刺繍。年末の抽選会の景品にもなるだろうと注文していたものである。それにしても一回ぐらい自分でしてみないと、もらっていただくにしても説明もできない。という訳で刺繍の枠まで買って、やってみた。まあ、刺繍に関しては想像通り苦労したが、それよりも驚いたのが、ポーチへのしつらえ方である。表地と裏地を別々にすべてファスナーの布の部分に縫い付けておいて、最後に表同士裏同士を重ねて、全部を返し口を開けておいて縫ってしまう。結局苦労はしたが、返すと一挙に表の袋と中袋が出来上がるという仕組み。おお!便利だ!と言いたいところだったが、ファスナー周りのミシンがけが大いに困った。もしかしてすべてそのやり方なのだろうか…
どうやら、そのようである…‥
2021.10.20
このぶたさんは上記の9月22日の書き込みにあるように、そのころにうちに来てくれたもの。ラジオ体操第一の実施ををほぼ毎日手伝ってくれている。「毎日やるんだよ、ブヒブヒ」とかいう言葉で始まる。この子を白い詰め物に使われていたもので作った袋に入れていたら、破れてきていた。上記のリボン刺繍のポーチづくりで欲求不満を感じその解消のため、好きなモリスの生地で袋を作った。ブタさんの洋服のようになった。急に寒くなったので、ちょうどいい。
2021.1021
苦になっていたチロリアンテープのアクセサリーをどうなることかとおっかなびっくりやりました。昔ビーズのアクセサリーの通販を受けた時、Tピンの処理や、Cカンの閉じ方などで失敗した経験があるので、できるだけ避けてきた道である。目が見えなく老眼プラス虫メガネを駆使して閉じてないところはないかとやった。途中でぽろぽろ外れてくるかもしれないが、とにかくはできたことにしよう。
2021.10.23 中島久枝著「一膳めしや丸九シリーズ」第6弾。
21歳の時に父から引き継いだ一膳めしや丸九、女将のお高も30歳になった。肩にも腰にも少々肉がついたが、きめの細かい肌やつややかで、髷を結った黒々とした髪は豊、黒目勝ちの大きな瞳は生き生きとしている。なんて魅力的な女性なんだろうと、ため息が出る。お高が熱を上げているのはいまいち煮え切らない作太郎という画家にもなり切れない男だが、前巻あたりから出てきた植定という植木屋のわか頭領となった草介がいい味を出している。お高とは幼馴染の年下なので、お高にはいまいち相手にされない。頼りなさそうな男に惹かれるものなのかなと歯がゆい。今回の料理の中で「ネギ坊主のてんぷら」というのが出てきたが、美味しいのかな?てんぷらというものは自分から作ることはしないので、味も食感もわからないが。それにしても、この話、どう結末を持っていきたいのか。料理の話にひきつけられて買い続けているが、がっかりさせられる結末は遠慮したい。
2021.10.30 野口卓氏の「めおと相談屋奮闘記」シリーズ。
「恋煩い」幼馴染の一人が見合いで失敗して落ち込んでいるのを救ってやる噺。波乃も大活躍。
「梟の来る庭」:庭に梟が来て、「4年に一度の参府のオランダ人が持ってきた珍しい鳥を波乃に見せてやろうと骨を折る信吾。カナリヤのきれいな声もさることながら、オウムのオウム返しに感激した二人。世の中にはまだまだ知らないことであふれていることを再確認。
「蚤の涎」:久しぶりの相談客が信吾に身代わりを頼む。集金の帰りに出世し損ねた先輩たちに襲われれうかもしれないというので。これは、なかなか店の名も仕事の内容も言わない客をどう相手するかが見どころ。
「泣いた塑像」:波乃の嫁入りに実家からついてきたモトの素性を知った信吾たちがモトに贈ったものは?
11月のメモリアル  このページの上へ
2021.11.1
今年は飾り物を二種類でこちゃんに頼みました。メンバーさんたちで二種類頼んだのは私を含めて3人だけだったので、やはり注文した人が多かった方を先に片づけた。このタイプはい今までも何度かやっていたので、比較的早く出来た。顔の表情がポイントなので、特に目の間隔などに神経を使った。大満足ではないが、ほぼほぼいいとしようか。いろいろなコツや注意するべき点等がわかったので、いいとしようか。
2021.11.2 西條奈加氏の2020年2月の作品。「わかれ縁(えにし)」
読後感がとてもいい。いい本を読んだという満足感。久しぶり。陳腐な言い方をすればさすが直木賞作家というべきか。この作品の7か月後に上梓した「心淋し川(うらさびしがわ)」でこの作家さんは直木賞を受賞するのだ。
結婚して5年定職にもつかず、浮気と借金を繰り返す夫に絶望した絵乃は発作的に身一つで家を出る。突然走り出した絵乃は、離縁の調停を得意とする公事宿の番頭と衝突する。これが縁(えにし)と言わずして、なんとしようと読み進んでいると、つながる縁、別れ縁、様々な縁が絵乃の周りに現れる。その公事宿で働くうちに、絵乃はたくさんのことを学んでいく。
2021.11.4
先日の「福虎」に引き続いて本日は羽子板「祝い虎」を仕上げた。どちらも一日で仕上がる。見本の牙をむいた虎の顔が怖くて、モチベーションが下がるので、「普通の顔」をしている虎に変えたら、「なんだかなー」という顔になりました。まあ、いいでしょう、「なんだかなー」という人生で行きますか。
大失敗が羽子板に綿を入れるのをわすれたこと。 
「ありゃー」と思いましたが、絶対にやりなおす気にならない私。こういう根気と丁寧さが要求される作業はどうも私向きではないなと思った。
2021.11.2
縁壱第弐弾
これは年間プログラムの表紙にした絵。本当は表紙も裏表紙も中身にも、縁壱の姿をちりばめたかったのです。でも、一つ書いてみて、あまりにも目に悲しみをたたえているので、これ以上描けなかったのです。代わりに右上にはお地蔵さまに手を合わせる炭治郎と禰豆子を描いてみた。空気が和らぐ感じがしました。
2021.11.4 西條奈加氏の2021年10月1日発行
舞台は東海道箱根の関所。関所を通るいわくありげな人々を相手に実直な武藤(たけとう)一之介が活躍する。頭で考えるより行動の早い通称「武一(ぶいち)」は幼い時からの道場仲間で親友の騎山市之助から、とんでもない依頼をされる。それはその友の人生はもちろん、自分と家族の人生にも大きな影響を及ぼすので、大いに悩む。果たしてその願いを聞き入れるのか。無事にその目論見が成功するのか…ハラハラドキドキがありながら読後感はさわやかな風が吹くように感じるのは西條奈加氏の文運びのうまさだろう。
2021.11.05 佐伯泰英氏の「吉原裏同心シリーズ」通算第36巻目
吉原裏同心というシリーズは今まで微妙にタイトルを変更されてきた。
吉原裏同心→吉原裏同心抄→新・吉原裏同心抄→吉原裏同心
タイトルから見たら、元に戻った感じだが、表紙のデザインが実にすっきりとした。白地に赤い光沢のタイトル。これで完結篇まで行かれるつもりらしい。帯にはきれいな花が描かれているが、それは今後も続くのかどうかはわからない。他のシリーズに関しても「決定版」と称して今まで発行された分を多少手直しされた分がどんどん発刊されているから、うっかり者の私は「お、新刊か?」と間違えて何冊か買ってしまったものもある。紛らわしいことこの上ない。だんだん学習して間違いも少なくなってきているが、最近「空也十番勝負」で一冊決定版を買ってしまったようだ。だが、そのシリーズは間もなく続きが出るはず。空也は磐音の息子なので、安心して読める。それはさておき、この36巻目、幹次郎が京都に行っている間に江戸の吉原では大変なことが起こっていた、という話。面白く読めて、読後感はいい、というのは佐伯作品の大半に言えることなので、シリーズを読んでこられた方にはお勧めできます。
2021.11.16 中島久枝著『湯島天神坂 お宿 如月庵へようこそ』シリーズ。第5弾
このシリーズがなぜか好きで、なかなか続きが出ないなと思っていたが、久しぶりに出た!と思って、読んだ後、同じシリーズが置いてある本棚にしまおうと、場所を探すと、なんと5冊目だった。
如月庵は知る人ぞ知る小さな宿だが、もてなしは最高。板前の料理も風呂もよいがとりわけ心惹かれるのはかゆいところに手の届くような部屋係。しかし、如月庵には秘密があるらしい。やってくる客が訳ありなら宿で働く者たちも、武芸に秀でていたり、恐ろしく記憶力がよかったり、一癖あるモノたちがいるという。
この辺の書き出しが、なんとも言えず物語のなかに引き込まれる。そのかゆいところに手の届くお部屋係という梅乃や紅葉たちが16歳だというのが、また元気をもらえる。この巻では空きの巣症候群にかかったような女性とか、江戸の塾から追い出されたという青年など、部屋係の梅乃は悪戦苦闘する。後味のいいさくひんである。
2021.11.17
ウイリアムモリスの柄に 「はまった」のは、メンバーのおひとりがお友達にプレゼントをするために、作ったバッグをサイトに載せられたのが、きっかけ。モリスの柄は(イチゴ泥棒だけかな?)を知っていたけれど、いろいろな柄があり、どの柄も、地味すぎず、派手過ぎず、手元に置いておきたくなる柄だと思った。最初に作ったのが、美夏ちゃん(マスコット人形)の服であり来年のボケ防止手帳のカバーだった。生協の通販で6回分ぐらい毎月送ってくる。今回はがま口だった。思っていたよりちょっと小さく、かといって財布には大きい。ちょうどカバーがなかったデジカメの入れ物にした。モリスの柄のように好きなものが手元にあると、なんとなく心が豊かになったような気がする。例によって作業途中の様子を撮るのを忘れてしまった。初めて知ったがま口の口金にボディを付けるやり方。紙紐を裏地のてっぺんに巻きとじするのだ。そうしておいて、ボンドを塗った口金に目打ちなどで押し込んでいく。乾くまで洗濯ばさみで挟んでおく。上手くいきそうに思うが、口金が角ばっているので、その部分がなかなか収まってくれない。悪戦苦闘の末出来上がった。
2021.11.19
最終巻(23巻)が出たのちに初めてりりちゃんから一巻を借りて読んで、鬼滅にはまってしまった私(遅っ!)。10巻の第81話「重なる記憶」の中に突然現れたこの人物。「怖い顔をしている人、ここに今まで炭治郎がいたよね。」と驚きました。「だ、だれ??」と。炭治郎は宇随天元(うずいてんげん)に連れられて、善逸と伊之助の3人で遊郭に巣くう鬼を退治しに来た場面。花魁に化けていた堕姫と屋根の上で戦っている場面だった。静かに、そして猛烈に怒っている縁壱を十分描けたとは思っていないが、3回目を描けたことに自分自身をほめてやりましょうか。
部分的水彩絵使用。遠くない将来 遊郭編が劇場版になると聞きました。
だけどこの縁壱の場面は使われるかどうかはわかりません。
原作を読んでいないと何かわからないし、少々地味だし…
2021.11.22 料理人季蔵捕り物控シリーズ第36巻 和田はつ子
主人公は日本橋木原店「塩梅屋」の主 季蔵(としぞう)。常連さんたちに手ごろな値段の料理を出しつつ、北町奉行の烏谷(からすだに)からの何事件の推理をしつつ、日々を過ごしている。元婚約者の体調の心配や、昔の親方のお嬢さん(おき玖)の妊娠、北町の同心の嫁の妊娠など心配事が絶えず、読んでいるこちらも本当に大変だなと思った。雇っている三吉が次第に腕を上げてきてくれている点が救いか。お菓子に関しては三吉のほうが上のような感じがする。
「鴨のぱりぱり」は鴨の皮の油の部分を熱で取り去った後、食べればパリパリと音のなるほど、カリカリに仕上げる。
酒の肴にはいいようだ。
2021.11.23 料理人季蔵捕り物控シリーズ第37巻 和田はつ子
「鴨ぱりぱり」では身重だった女性たちが出産して赤ん坊に苦労させられている。なにせ初めてのこと。さすがの季蔵も、手をこまぬいていたが、やはりご近所の出産経験者に話をきき、赤ん坊の扱いを教えてもらうのが一番と、教えてもらった季蔵はおき玖の近所の奥方たちに丹精込めた佃煮の四種盛り合わせを用意して「よろしく頼む」の手紙を添えて、三吉に配らせる。功を奏して、おき玖も落ち着く。それはさておき、今回は天狗と名乗るモノからの手紙だけではなく、人さらいの事件も相まって、ややこしいことだった。あろうことか、季蔵と烏谷奉行も、赤天狗の面をかぶった輩に殺されそうになる。そこに現れたのが、背の高い青天狗。あわやのところで、助かったが、青天狗も赤天狗も姿を消した。複雑怪奇な事件であった。天狗そばは貧しくて米がないという人たちのために大根のかつら剥きをくるくると巻いて千切りにしたものを蕎麦に見立てたもの。季蔵がこしらえた。
2021.11.24 久しぶりの赤川治郎作品。三毛猫ホームズシリーズ。
毎度ながら人がよく死ぬ。若い元気な二十歳そこそこの女の子が出てきて事件に巻き込まれるのもおなじみ。ああ、おなじみだなーと思いながら、ページをめくる手を止められなかった。実は上記二冊の和田作品とこの作品の三冊は早くに買っていて、あちこちに置いてその場所でそれぞれの本を同時進行的に読んでいたモノ。特にこの三毛猫シリーズは10月ぐらいのファンクラブの会報誌が送られてきたときになにかイラストのネタにでもならないかと買い求めたもの。読み始めたはいいが、他の優先順位の用事を片付けているうちに締め切りが迫ってくるから、イラストは送らずにアンケートを書いて送ってしまった。だから、この作品は長く置かれていたモノ。11/23日の勤労感謝の日に、思い切りごろごろしたから、その時に、この3冊を読んでしまったという訳。適当に日付は散らしてあるが。毎度おなじみかと思ったこの作品、結末はあらら、という感じで違った。うれしい肩透かしであった。
12月のメモリアル  このページの上へ
2021.12.13 折り紙の奴つなぎで作ったランドセル。
紙の大きさによって大きさの違うランドセルができる。なかなか細かいところも作るようになっていて、出来上がると達成感がある。考えた人えらいなーって、『また』思った。
ただ、こういうランドセルって小学生に担がせる国って日本ぐらいじゃないだろうか。次第に時代の流れでなくなっていくもののような気がする。
2021.12.15. 久しぶりに田牧大和さんの新刊が出ました。
大きくはない「古道具屋」の看板の下に「迷い猫探します」という看板もかかっている。古道具屋の屋号は「おもかげ屋」店主は無駄に美男子な柚之助。古道具にしか興味がない。迷い猫を探すというのはまだ11歳ぐらいのさよという娘。自分の母親とその父親(祖父)に食べのもの水ももらえないという拷問に近いような仕打ちを受けていたところを、柚之助と地回り同心の両さんとに助け出された。その古道具屋にはもう一人菊ばあという柚之介の祖母がいる。古道具と共にやってくる客の古道具にまつわる困りごとを解決してやるという評判もある。不思議な古道具屋。田牧作品に漂うミステリー性に誘われて最後まで導く手法は健在。
2021.12.15 久しぶりに服を買ったはいいが、なんなの~この「かぶり」は。
信じられないものを買ってしまった。リメイクが必要。リメイク後のものも載せますね。
2021.12.17
2日間の合間で前を切り開き、大好きなウイリアム・モリスのイチゴ泥棒のあまり布で切り端をくるんだ。着脱ぎが素早くできるようにホックで止めることにした。
ぬくーい!!毛布にくるまれているような感じ。
2021.12.16  メンバーのページに入れたもの。
縁壱(よりいち)第四弾
まだ鬼になる前の双子の兄(継国厳勝:つぎくにみちかつ、鬼としての名:黒死牟:こくしぼう)がまだ人間で鬼滅隊に縁壱と入っていた時に、自分たちの技を継いでくれる人材がいないと嘆いた。
その時、縁壱は「我々は何の心配もいらぬ。いつでも安心して人生の幕を引ける」と、微笑みながら、言った時の表情。
めったに笑わない縁壱が微笑んだ時、厳勝はとても「気持ち悪い」と思ったのである。
縁壱にしたら、満ち足りた幸せな時微笑んでいるので、兄にそんなことを思われているとは夢にも思わなかったことでしょう。
2021.12.24
何としてももう一枚縁壱関係の絵を描きたかった。縁壱零式(よりいちぜろしき:戦闘訓練用人形)のスイッチが入っていないときの絵にした。スイッチが入ると、このページの一番下にある青い人形のように自在に動く。ただ、色がオレンジ色から青に変わるわけではない。色はおそらくどちらも白い陶器のような色ではないだろうか。絵にかく立場としては白は描きにくいし、迫力に欠けるように思ったので、オレンジや青などの色を付けてみた。
この絵も下の絵も、左目が損傷を受けているが、人形管理者にメンテナンスをしてもらった後は、顔の左半分にぐるぐる巻きの包帯が施されている。
寿命を全うしてから何百年もたってからも縁壱は鬼滅隊の役に立ったのである。
2021.12.24 和田はつ子著「料理人季蔵シリーズ」珍味脅し第38巻
日本橋木原店にある一膳飯屋の主季蔵のもとに、「いちご鯨汁、冬マツタケ、ニンジン薬膳、大江戸大雪菓子を一日一品、田の神に届けよ。さもなくばお前の父の命はない」という差出人のない手紙が届けられた。途方に暮れそうな難問だが、不思議に助っ人まがいの人が現れて、しっかりしてきた三吉にも助けられて、一品一品クリアしていくが、その間にも事件は起きる。最後のほうになって一瞬「うそっ」と思うことも起こってびっくりする。
2021.12.27 2013年発行の田牧大和氏の作品。「濱治お役者双六」シリーズに続いてのものらしい。主人公は二人。
竹本雲雀(ひばり)太夫:柄は大きく気の小さい紋下太夫(もんしたたゆう:人形浄瑠璃で、一座の代表者。ふつう、太夫 (たゆう) から出た。番付で座元の紋の下に名前が書かれたのでいう)
吉田八十次郎:役者も逃げ出す色男、人形遣い。
木挽町の松輪座に舞い込んだ難事件を雲雀太夫と八十次郎を中心に解き明かす。
2021.12.29
昨日、閉店間際から始めた手芸。早速できましたが、主役のチロリアンテープがすでにできているので、このシリーズはどの作品も出来るのが早い。
ただ、指示書でわかりにくいところがあったので、どうやら、一か所間違っているようだが、この複雑にミニのスパンコールが張り巡らされたテープだと、間違いがわかりにくいので、ラッキーだ。

他のメンバー様の作品への感想

提出順に、可能ならば載せていきたいと思っています。


チューリップの自分流色合いがいいですね。