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2020隙間脳トレ

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2020年1月のメモリアル 
 2020.1.1
毎年つくづく思う。元日の日経の新聞の一ページ目はほんと読者を突き落とすみたいなことを書いているね。
いったいなんだろう「さびつく成長の公式」って。じっくり読んで解明しようという気にもならない。私はネットのニュースを見られるから新聞は見出しに目を通すぐらい。主に読んでいる夫に訊く気にもならない。死ぬまでけんかはしないと公言しているのに、元日から不愉快になりそうで、こういうものを話題にはできない。
2020.1.1
毎年初詣に行く杭全神社。午前10時ごろ行ったのだが、ずいぶん行列が長くなっていた。犬を連れていた人が二人ほどいたので、そのワンちゃんたちを見ていると知らない間に時間が来て列の先頭に立っていた。お賽銭を賽銭箱に入れて、ひたすら世界平和を祈ってきました。 
 
2020.1.1..
一年使うとどうしてもへたへたになっているボケ防止手帳。使い始めはいつもこんなにしゃきっとしているんだと、感心する。今年のも去年同様分厚い布ではないので、同じように年末にはヘロヘロになっていることだろう。ありがとう、私の手帳。今年はもう少しきれいな字で書いてみるね。自分で読めない字を書いていたのでは話になりません。解読に暇がかかるし。 
2020.1.3
まず はずれのない大山淳子作品。この方は結婚して子供も産んで育てて、それからのデビューらしいから読み手への思いやりがとてもあるように感じる。知っているんです。残酷な場面やイヤーな後味、そんな描写を読ませて、うれしいですか?と言いたくなる作家さんがいることを。 必ずしも一人の作家さんの作品すべてがそうだとは限りません。やはり作家さんの年代によるところが多いように思います。いいなとおもって読んでいて、あるとき思い切りドツボにはまってしまうようなことがある。そうするとそのあとその作家さんの本を読むのが怖くなる。いまのところ大山作品で「しまった~」と思うものはない。この作品も何とも言えず、ほほえましい。やっていることは危なっかしい波乱万丈の様でありながら、どこか「フフッ」と笑ってしまうところもあって、読後感がとてもいい。この作家さんは「猫弁(猫が好きな弁護士の話)」であまりにも有名だが、そのほかの作品も、猫弁同様あったかく読者を包んでくれます。
 
2020.1.4
令和二年最初の英会話クラス。英会話以外のPC使用で感想などを書きに来られていた今日ちゃんも一緒にティータイム。昨年の最後の土曜日も英会話クラスはありまして、本日も土曜日。みなさんやる気をなくさないで、頑張っておられます。今日ちゃんの感想書きもはかどっていたようです。 
 2020.1.5
去年の12月16日に割と時間をかけて読んだ光二郎分解日記1だが、その続編を年が明けてから割と一気に読んでしまった。ソフトカバーだが、割と大きく分厚かったので、寝る前の読書には不向きだったにもかかわらず。今回は犬が活躍する。光二郎と孫のカケルは相変わらず珍道中だが、ほほえましい。ちょっと手に汗握るカーチェイスをしたりして面白い。君鳥警部(きみどり警部:女性)の部下で、キャリアでイケメン頭野(かしらの)警部補の実態がかなりわかってきて面白い。そして、第3巻に匹敵するであろうモノが書かれる予感がする。うれしいこと。
光二郎の妻「元子」が時々現れて、いろいろ話してくれる。彼女は一巻のしょっぱなからすでに亡くなっていた。だから霊の形として。それがまた面白い。
 2020.1.15
最近ファンになった野口卓氏の作品。主人公は十返舎一九。昔は武家の長男だった。家督は腹違いの弟に譲って自分は出奔。十返舎一九(じっぺんしゃいっく)というと、どうしても東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんが浮かんで、一九のこともつい軽佻浮薄(行動が浮ついて軽はずみ)でひょうきんな感じかなと思っていたが、180㎝以上の長身で人当たりのいいどちらかというと男前?だったようである。(どういうのを男前というかは人によって違うから何とも言えないが。)絵の心得もあったようだ。ただ、浮世絵のような絵ではなく、鳥羽絵のような絵だったようだが。この表紙を見て、真ん中で呼び込みの女性に引っ張られている男性が十返舎一九のことかなと思ってじっと見てみた。要所要所で川柳や狂歌を書いたらしいから筆を持たせている。それが左手なのである。サウスポーだったのだろうか。ふつうどちらかわからないなら無難に目立たないように右に筆を持たせるのではないだろうか。文中にはそれに関して触れた部分はない。全編、弟
子入りしたいと粘る若者に一九が自分の昔話を語るという形式をとっている。興味深い本だった。同時期にすい星のように現れ10か月ほどで消えて行った東洲斎写楽、正体不明のその人に興味をそそられた。(本当に何者かわからないらしい。)写楽の有名すぎる役者絵が目に浮かぶ。
 
2020.1.18
2020年第一回目のDVDピアノサルーン。今日のサルーンでああ、こういう人もいたんだ~というブラームス(ブラームスさんごめんなさい。) 
ピアニストとしては地味でだった故に作曲家のほうに進んだということですが、バッハ、ベートーベンと並んで、三大Bと呼ばれる。前者二人が古典派でブラームスはロマン派の人たちが活躍している時代に生きたのに、ベートーベンとバッハを敬愛して、ロマン派の中では「新古典派」と呼ばれることもあったという。上の画中にも書いたが、そう呼ばれる理由の一つ?は「交響曲の作り方を体系づけたというか、、理解したというか。それを何かに発表したのかどうか。それはわからない。ベートーベンを研究して19年もかけて作った交響曲第1番が、ベートーベンの交響曲第10番といわれるぐらいである。一部聴かせてもらったが、すごく壮大な感じになりそうな曲だった。完璧主義者で19歳以前に作曲した曲はすべて燃やしてしまったという。もったいないことである。
話は変わるが、綾取りで形作ったのが何なのかを書くのを忘れています。左から、「きらきら星」「噴水」「二段梯子」。噴水の形には笑わせられるが、手から外すとそうならざるを得ない。上部の二重になった紐が形作る丸いものが、「噴水の水」なのである。綾取りで水を表現してみようと考えた人えらいねー・・・折り紙にしても、綾取りにしても、感心させられることはたびたびある。
 2020.1.20
これはまた私にとって新しい作家、畠山健二さん。1957年生まれ。東京都目黒区生まれ、墨田区本所育ち。(目黒区と墨田区って雰囲気が違うんだろうなと思う。墨田区本所に住んだおかげでこの小説ができたのだろうか。)演劇の台本。演出、週刊誌のコラム連載、物書き塾での講師まで精力的。目次が7つあるが、それぞれで完結。だからどれからでも読めるがやはり初めからのほうがつながりがわかって面白い。米屋奉公人の万造と酒屋奉公人の松吉が騒ぎの元になることが多い。二人合わせて万松と呼ばれている。大家は徳兵衛というが、単に管理だけで、オーナーは別にいるらしい。いつかは出てくるかもしれない。一癖ある住人が入り乱れる中、訳あり浪人の島田鉄斎の存在が、ピリッとして頼もしい。でも上のまんがチックなカバーではしっかり中年風に書かれている。ところで、下のカバーにある長屋の水場は板敷になっていたの?もう一つ初めて知ったことがある。湯の子という言葉。
 2020.1.24
左が下に隠れていた表紙、右が上のかぶせられていた表紙。この第二巻はお騒がせカップルの万造と松吉絵が描かれている。左が万造、右が松吉らしい。文だけで想像していたのとはちょっと雰囲気が違うが。この本の目次は(まだ二巻までしか読んでいないが)すべてひらがなで書いてある。このなかの「こくいん」というところでは臍が茶を沸かすぐらい笑わせてもらった。ほろりとくる話も二つほどあったが。
 2020.1.28本来この座布団はリフ編みで作るべきものだった。編もうとしたがとてもじゃないができないとあきらめて表を長編み、裏を長々編みでとりあえずはやってしまった。しかし、YOUTUBEで編み方を知ったので、次のざぶとんはぜひともリフ編みでやってみたい。
2020.1.28
 買ったら読むのに時間を取られるとわかっていたのに、三冊買った。三冊で我慢するのに苦労した。だけど案の定あっという間に読んでしまった。一冊の中に必ず一つか二つは臍が茶を沸かすほど笑いこける話が載っている。ところで、表紙が二回ずつついているので、ついつい見比べてしまうのだが、両作者とも内容をよく把握しているのには間違いないが、ピンポイント的にこの絵はあの話のことだなとすぐにわかるのはあとからかぶせられたほうの表紙のように思う。第三巻の倉橋氏の絵がどの話から採ってあるのかがわからない。絵の丁寧さは倉橋氏のほうがあって、好きな絵なのだが。新たにカバーをかけられてさらに売れたのかもしれないなと思う。
 2020.1.29
久しぶりのイラスト。クリップスタジオで描いてみました。新年の装いをした美夏ちゃんにどうしようもなく面白いおけら長屋の本を読んでみさせました。私の代わりに夢中になって読んでくれないかな。
たまたま直線のツールがありましたので、それで本を書くことができました。クリスタは時々ツールが消えるので、どうしたらいいのやらと途方に暮れることがあります。取り掛かっているかぎ針編みに煮詰まりまして、ちょうどいい気分転換になりました。とりあえず一月のノルマ達成。
 世間の1月の出来事
・オーストラリアの森林火災は2019年の9月ごろから多発しだした。2020年1月11日現在、類焼面積10,700,000ヘクタール(107,000平方キロメートル)以上、建物被害5,900棟以上(うち住宅2,204棟以上)、死者29名にまで拡がった。
1/16厚生労働省は、中国湖北省武漢市から帰国した30代男性から新型のコロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。国内で患者が確認されたのは初めて。
1/17国際地質化学連合(IUGS)は、約77万4000年前~12万9000年前の地質時代を「チバニアン(千葉時代)」と正式に命名されたと発表した。
・1/18宍戸錠虚血性心疾患で死亡。86歳                      このページのトップへ
2月のメモリアル 
2020.2.2
第6巻の三木さんの表紙のほうはおけら長屋の左官屋八五郎の娘お糸が同じ左官屋の文七と所帯を持つまでのてんやわんや。(やぶへび)
倉橋さんのほうは貧乏長屋なりのたのしい花見ができないかと画策する話。(ゆめとき)
第7巻の三木さんのほうは人情に篤い医師聖庵がおけら長屋の近くに聖庵堂を開くまでのはなし(ひだまり)
倉橋さんのほうはねずみ小僧を助けようと島田鉄斎らが江の島までいくという話(あまから)
から取ってあるのだと思う。教師を見るだけでも楽しい。 
   
 2020.2.4
寺西恵里子氏著の「基礎が一番よくわかるかぎ針編みのれんしゅう帳」をまた買って、(最初に買った本が超初心者用だと言いながら、超基礎の編み方の後の作品がやけにむつかしいように見えましたので。ただ、私はどうもほんの通りにはできない人間だなと「また」理解した。つまり、細編みばかりで10㎝以上も編むことはできませんでした。長編み、筋編み、中長編みの3目玉編み、パップコーン編、長々編、中長編一目交差など、おまけにバック細編みまで色々練習しながら21㎝まで編み進んだ。両サイドががたがたなのは閉じる時に加減して、なんとかみられるものになったか?
 200.2.4
持ち手のために「スレッドコード」というものを習った。予定の長さの3倍を糸はしとして、その糸端(下の糸」と上の糸とを両方拾って細編みの要領で編んでいく。これは面白い。むかしまだ何も知らない頃、掲示板に使う紐をなぜか箱の隅に転がっていたサマーヤーンのような糸で編んでみた経験がある。鎖編みだけでは細すぎて頼りないので、引き続き裏の目を拾ってまた編み戻った覚えがある。)そういうとき、このスレッドコードで編めば一発で片付くのだ。大いに利用したい。
2020.2.6
今まで鎖編みと細編み、長編み、長々編ぐらいしか知らなかった。本を見るとなんといろいろな編み方があるのだろうとびっくりする。 今頃、というかいまさらというか、そういうトシになってから出会えさせてくれたことに感謝感謝。本を見てもわからないところを聞けるメンバーさんたちがいらっしゃることにも感謝するばかり。
もしかしたら最初のきっかけを作ってくれたのは美夏ちゃん(マスコット人形)かもしれない。当座の目的は美夏ちゃんの新しい服を編むことと、丸椅子の座布団をリフ編みで編むこと。いつになるかな?
 2020.2.8
二重になっているカバーの両者とも最後に載っていた「こしまき」を取り上げておられる。ほんと犬が出てくる話にはいつもほろりとさせられる。おけら横丁の万松の二人、とくに万造にはときどき泣かされそうになる。ええ人たちだなと思う。こういう長屋に住まいするとちょっとよそへはいけないのではないだろうか。
 2020.2.12
抱腹絶倒の話より、ほろりとさせられる話が増えてきているような気がする。2日間の連休でこの3冊を読んでしまった。
それだけよく寝られたというわけだろうか。私は本を読むのはいつも寝る前。それにしても、どの時代劇を見ても花魁と髪結いは悲恋に終わる。とはいえ別の作家のものを二冊読んだだけだが。
おけら長屋に箸にも棒にもかからないほどの「てんねん」が野菜のぼてふりとして登場するのだが(金太)、とてもうまく長屋の人たちにまじって生活している。馬鹿だ馬鹿だといわれながら、無視したりいじめたりせず、野菜を売りに行くところの長屋によろしく頼むといいに行く。そうするとその長屋を仕切っている女将さんがその金太の代わりに金勘定をして、売れた分の代金を持って帰らせる。金太が住める長屋はおけら長屋だけだ。
 
2020.2.15
今回は英会話イベントの後だったので、いつもより1時間半ほど遅く始まったが、DVDの鑑賞が今月から一枚なので、見聞きする時間が短かったので、皆さんの帰宅時間は今までと変わらないようだった。チャイコフスキーの生涯をざっくりと聞いたが、今回聴いた白鳥の湖を作曲していた時、私生活は大変な状態だったようだ。作曲家の方がは長生きの人もいらっしゃるが、どうも短命なことが多いように思う。ストレスが多いということなのでしょうか。 
 2020.2.16
畠山健二氏の痛快落語テイストエンターテインメント。一巻目は7つの短編が詰め込まれた一冊だったけれどだんだん一冊の短編数が減って、この12巻では4編。つまり一編が長くなり、じっくり読ませる話になってきている。「しにがみ」や「ふうぶん」ではおけら長屋の万松(万造と松吉)を中心に町人の話なので、くすくす笑いながら読めるが、武家のしきたりやしがらみなどが出てくる話(「せいがん」)になると、時代劇を読み慣れていない人には少ししんどいかもしれません。でも最後がものすごく面白いので、ぜひ続けて読んでほしいものだと思います。「おまもり」は昔のこと、実際にこういうこともあったかもしれないなと思わせられる話。おけら長屋の面々がいなかったらとんでもない悲劇が起きていたかもしれないと思わせられます。畠山氏の話はハッピーエンドなので(全ての作品を読んだわけではありませんので、「ほとんど」と申しておきましょう)、後味がいいです。ストレスの多い生活を送っている人にはお勧めです。倉橋氏は「おまもり」から、三木氏はどの話というよりおけら長屋の女性陣のかなめ「お染さん」を描いておられます。
 2020.2.23
多くて年に二回しか読めない高田郁(かおる)氏の「商い世傳 金と銀」の第8巻瀑布(ばくふ)篇が手に入りました。八代目襲名のことがやっと一段落、妹「結(ゆい)」が手籠めにされそうになったこともなんとか防げた(ように見える)、江戸を襲ったはしかの嵐も4か月ほどかかってやっと収まってきた。(この辺いま世界中に蔓延しているコロナウイルスのことを予知していたような…)さらには千五百両という上納金を払えとのお達し・・・それも行方不明になってた五代目の一言二言でなんとか乗り越えられそう。店の者たちに人望はなかったけれど、仲良く幸とタッグを組んでいたらどんな未来があったろうかと思わせられる人です。惣次という人は。最後はえらいことになって終わっています。もう、かなんなー(かなわない)ですよ。次は今年中に読めるか?間でほかの作品を書かれなければもう一冊ぐらいは出されると思うのですが。
世間の2月の出来事
・1月の末に梓みちよさんが亡くなっていたことがわかった。
・6日カークダグラス(マイケルダグラスの父)が103歳で死亡
・7日オーストラリアの南東部に待望の豪雨、火災の1/3が鎮火。
・11日野村克也さん(84歳)虚血性心疾患 で死亡。さちよさんが亡くなって二年後だった。
.・去年の12月7日ごろから現れた新型コロナウイルス、日本でも、ちらほらと感染者が現れ、マスクの不足が続いているが、それに加えて2月27日ごろからSNSに流れたデマによって、トイレットペーパーやティッシュペパーの買い占めなどで品切れが起こっている。当店では買いだめに買う人には売らないことにして、日常使いで困っている人に一つずつ売っている。風聞に惑わされるのもいい加減にしなければいけません。
                               このページのトップへ
 3月のメモリアル
 2020.3.2
畠山健二著の傑作シリーズ「本所おけら長屋」を今出ている分を全部読んでしまいました。ん~~ん寂しいと言おうか何と言おうか。この巻は何といっても松吉の生い立ちなどがわかったこと。おけら長屋の暗黙の了解としては自分のことを話し出さない限り、訊くことはしない。だから無二の親友のような万造ですら松吉の過去を知らなかった。松吉が一人で解決せねばならないことも、万造、お栄は松吉の故郷に乗り込み、おけら長屋の面々はお栄のいない三祐(居酒屋)の留守番を受け持つ。チームワークよろしくめでたしめでたしの結末に終わるようだ。
大家の徳兵衛、相模屋の隠居の与兵衛、薬種問屋の木田屋宗衛門の年寄り(とはいえ60代ぐらい)三人で何か楽しいことをしようとたくらむ。
 2020.3.10
最近夢中になって読んでしまった「おけら長屋シリーズ」の作者の小説家としてのデビュー作。ここにもおけら長屋に住む万松(万造、松吉)をはじめ鉄斎やお染をほうふつとさせる面々が登場する。
マンションに住む人たちが、理事長と管理会社の癒着を暴いて何とかしようと立ち上がる。調べたり、プランを建てたりを、「楽しもう!」と銘打って役割分担。
さらに面白いと思ったのが、その面々がルパン三世のメンバーたちをも思わせる。もちろんはでなアクションなどはないが、読んでいるほうは大いにワクワクドキドキする。スプラッシュとは水がはじけ飛ぶようなそんな意味。マンション全体が遊園地、ワンダーランド。ここで私は今年会えることを楽しみにしているミニオンたちのことを思い出してしまった。ボブやケビンやスチュアートが来るまでにコロナが収まっていますように。
 2020.3.16
久しぶりの今村翔吾氏の「くらまし屋シリーズ」。今まで読んでいた畠山健二氏の作品とはずいぶん違うが、ありがたいことにラストがハッピーで読後やれやれ。くらまし屋と炙り屋(あぶりや)の息を持つかせぬ死闘。読むのがしんどい。でもあちこちに魅力的なキャラクターがいるので、目が離せない。
表の世界も裏の世界もにぎやかな江戸時代。
 
2020.3.16
いま、いろいろなことを同時進行的にやりまくっている。編み物というものとじっくり取り組んだことがなかった。知り合いの方に何かを編むための編み方を教えてもらったことがあるだけ。まして、かぎ針編みの複雑な模様編みなどやったことがない。さらには未知との遭遇。「アフガン編み」。尊敬の念をもって見てしまう広瀬光治さんが最近TVでアフガン編みばかり紹介されている。いったいどんなもの?と興味津々。さらに、棒針編みはアメリカン方式とフランス方式があるのを知っていたが、YOUTUBEを見て検討した結果コンビ方式を採用したから困った。ほかにそれでやっている人がいなーい。だけど、なかなか手ごわい、今は人生の大先輩のくわちゃんの教えを得なくてはできない状態。前途多難。「編み図が読めるようになること」を最終目標に頑張っている。 
なおマスクを作るためのガーゼなどの提供はななふくさんからです。感謝☆
 
 2020.3.21
世界中がコロナウイルスで右往左往しているとき、狭くて換気の悪いところでの会合は控えるようにと政府からも言われ、自粛ムードの広がる中、少なからず悩みました。席を離して、換気は十分にして、マスクの配布と、マスクの作り方の伝授をして、空気の乾燥や唾液の誤嚥などで突如咳が出てきたらマスクをしてもらうことにして、開始することにした。時間も二時間ぐらいの短時間で皆さんにお帰り頂いた。楽しんでいただけていたら幸せです。
 2020.3.28
実はこのアフガン編みの前に棒針編みの練習をしていた。大きさはすべてコースターのような大きさで、一回に4種類ずつキットが送られてくる。通信教育の棒針編み。「編み図を編めるようになろう!」と決心してから、まずかぎ針編み。「これはまあ、かなりわかるな」などと思い、つぎにアフガン編み。これは針も編み図も初めてで、大丈夫かなと思った。しかし、どれも私にとっては初めてのようなもの。「何事にも初めてという瞬間はあるわな~」などと思いながらアフガンで一つ作品を作り、次にその通信教育の棒針編みをやってみたが、「はじめての」と銘打っているのに、編みこみ柄がどんどん出てくる。もう頭がごちゃごちゃ。編み図が表(おもて)の分しかないし(こういうものらしい)間違えた編みこみをいちいちほどくことの苦痛。死に物狂いで3か月分をやって、「気分転換!!」とアフガンに戻ってきたら、まーアフガンちゃんは私をやさしく迎えてくれたこと。棒針をあと3か月分仕上げたらアフガンを極めたいと思う。棒針の失敗作品はまたのちに載せたいと思う。
 2020.3.30
畠山健二氏はさほど遅筆ではなさそうなので次巻を楽しみに待つことができそうでうれしい。今回は若い女の子たちの出産が二件。訳あり(きれかけ)とトラブル(おみくじ)と、例のてんやわんや(まつあね)があったりしてゆっくり読もうと思ったのに、やっぱりさっさと読んでしまった。帯の数字が100万部から108万部に増えている。さすがだなと思う。「世の中は丸くできている」お染さんがお糸ちゃんに言ったことば。
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 世間の3月の出来事
・日本でもコロナ感染拡大が起こってきてさまざまなイベントが中止の傾向になってきた。JPCの3月サルーン中止
・高校野球選抜史上初めて中止。ギリシャ国内聖火リレー中止。
・21日宮城まり子氏悪性リンパ腫、93歳で死亡
・25日 2020東京オリンピックが来年2021年7月に延期。聖火は日本にとどまる。名称は東京2020オリンピックのまま。マラソン、競歩は北海道開催のまま。
・27日東京のコロナ感染者増加の為外出自粛要請。藤波ら3人ETR検査陽性。味覚、嗅覚に異状。
・30日 志村けん新型コロナ肺炎で死亡。(70才)
 4月のメモリアル
 
2020.4.4
いろいろするべきことがたくさんある中、編み物の絵図を理解することができたらいいなと思い始めた。不要不急の外出自粛が言われているので家ですることがたくさんあるのはちょうどいい。それにしても世界中で騒ぎが大きくなってきている。 全く驚きだが、自分自身の免疫力を落とさないように努力することが唯一のコロナウイルス騒ぎを収束に向かわせる方法であることは間違いがない。マスクが不足しているなら、自分で作りましょう。消毒剤が足りないなら、こまめに手を洗うことでしのぎましょう。医療関係者の方々が命を懸けて必死で働いてくれていることを思えば、自分一人の命は自分で守るぐらいのことはしたいものです。
2020..4.10 
棒針編みに煮詰まっていたところなので、アフガン編みに戻った時はまるで故郷に帰ったような気分だった。(いわゆる田舎というものもなく、戻るべき実家もないが。)。ようやく端をきれいにそろえて編むことができるようになったことと、これはアフガンのリバーシブル。やわらかく編めたような気がする。ところが、毛糸が中途半端で、これの倍ぐらいの長さに編んでスヌードにしたかったが、いかんせん、ねじてはぐなんてとてもできない。さらには普通に筒にしても頭がすっと入らない。仕方がない半分だけはいで襟のようにしてみた。
2020.4.10 
もう少しアフガンにとどまっていたかった。今度は減らし目の勉強をしようと紙風船のように見えるがま口に挑戦。本体ができて、いざ口金をつけようとしたとき、穴あきがなかったので、糊と紙紐とで挟み込もうとしたとき、極太の毛糸の威力に完敗。半渇きの糊がいっぱいついた口金はあわれゴミ箱に。ごめんよ。力が尽きてしまったのだ。
中途半端に放っておくのも忍びないと、口元に布を縫い付けてひもを通し巾着に。ここでも極太の威力にたじたじ。紐が最後まで締まらない。まあ、これは見事な失敗作品としておこう。
 2020.4.13
これは棒針編みと同じような通信教育。だから材料はちゃんとそろえてくれている。この回での勉強は「二本どり」「フリンジ」「えびこーど」どれもこれも決して完ぺきではないが、どれもこれも完全な失敗というわけでもない。久しぶりにファスナーも付けたりして、これも懐かしい。何年か前はリフォームと称して着物や服をつぶしていろいろなものに変身させた。ファスナーは必需品だった。
そうそう、えび編みには苦労をしまして、けっして「わかった!」とはいいがたいしエビだかシャコだかわからないが遠目にはそれらしいように見えるから許してやるとしようか。
2020.4.13
 もう一つ私がアフガン編み、棒針編み、かぎ針編みの絵図を読める人間になりたいと思った理由の一つはJPCのマスコット人形の美夏ちゃんの洋服を編みたいということがあった。どなたさまも得手不得手があって、どの絵図の読み方を聞いても打てば響くように答えてくださる方がいなかった・・・とここまで書いて、おられたことを思い出しました。くわちゃんです。くわちゃんには聞けるのでした。ただ、あまりに甘えてばかりいてはいけないと、くわちゃんのご指導も仰ぎながら自分のものにしていくことに苦労している。ただ、最初のようなおっかなびっくりの力入れすぎカチカチ編みという傾向が減ってきているのが自分でもわかってとてもうれしい。
2020.4.20 
最近ファンになった作家さんの一人、野口卓氏の「よろず相談屋繁盛記シリーズ」の第5巻。21歳になった信吾がやっと結婚にこぎつけた。自分の記憶が一時なくなるときがあることなど打ち明けるべきかどうなのか迷いに迷って打ち明けた。それを平然と受け入れるお嬢さん。よい方を選んだねと祝福したい。一癖も二癖もありそうな巖哲和尚について解き明かされるときがあるのだろうか。次の巻が出るとするなら「もも」(一目ぼれされたが、大店の跡継ぎでないことがわかって信吾を振った女性)とひと悶着がありそうだが、波乃(信吾の嫁)に任せればいいのじゃないかな?
2020.4.22
こんなにたくさんの「美夏ちゃんのバッグ」はいらない。何のために作っているのかというと、毎年プレゼントしている「うちわフェスティバルへの参加賞」にしようとおもってである。通信教育で教えてもらった二本どりの細編みで作るミニチュアバッグ。これは主にかぎ針とアフガン編みとでやってみようと思っている。これを棒針編みでする根気とテクニックはない。さあ、後いくつかな?中に何を入れようかな? 
2020.4.28
佐伯泰英氏の『新』吉原裏同心抄の代一巻。裏同心シリーズは好きだし、登場人物も好ましいので、発売されたらすぐに買って、すぐに読んでいた。しかし、この新シリーズになってからはどうも読みにくい。新シリーズも二度目のリニューアルなのである。「吉原裏同心シリーズ」→「吉原裏同心抄」→「新吉原裏同心抄 」と変えておられる。光文社の担当さんとの話し合いがあったのかどうかわからないが、私から見たら、変える理由がまったくわからない。後ろに「抄」が付いたのは薄墨大夫が身受けされて身受けしたご隠居がなくなったので、幹次郎たちと一緒に住むことになったのを機に発売となった。そして、前に「新」が付いたのは年老いて弱ってきた吉原会所の7代目に幹次郎が8代目になってくれと言われたこと。次第に衰退していくように見える吉原を何とかしたいと京の祇園や島原などを見て、一年間修行をするという名目で麻(元薄墨大夫)と二人で京にやってきた。二人の修行先が決まったところと、案の定吉原で不穏な動きが始まったところでこの巻は終わっている、もう佐伯氏から卒業しようかと思っていたが、こんな中途半端なところで終わられたんでは卒業できないなとおもい、もうすでに発売になっている「新」つき第二巻『赤い雨』を注文してしまった。
 4月の世間の出来事
・4/8緊急事態宣言発令 東京、埼玉、神奈川、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都市のみ。外出自粛。陽性428人(どの範囲か忘れました。)
・10日 大林信彦監督死去(82歳)
・20日ジャッキー吉川さん死亡(81歳)、滋賀廣太郎氏誤嚥性肺炎で死亡(71歳:「きの何」でシロさんの父親役だった。)脳梗塞の後遺症のリハビリ中だった。
・23日 岡江久美子氏 新型コロナ肺炎で死亡(63歳)。乳がんの手術後の放射線治療を受けていた。    このページのトップへ
  5月のメモリアル
 2020.5.1
よろず相談屋繁盛記シリーズの野口卓氏の作品。
これはどうやら5巻ほどで終わるようだから買ってみることにした。辻斬り強盗に襲われていた老人を助けた縁でその老人のやっていた寺子屋を引き継ぐことになった雁野直春(かりのなおはる)。両親に愛情一杯育てられたわけではないが、育ての親の愛情で真っすぐに育った。その事が帯にある「なんて真っ直ぐな青春小説なんだろう」ということになるのだろうな。それにしてもこの表紙の美しさはどうだろう。どの程度見目麗しく書くかはイラストレーターに任されているのか、もしくは作者の要望によるのか。
 2020.5.1
折り紙で月の満ち欠けを表現するという作品。新月から始まって満月、そして新月に戻るという折り紙。15㎝四方の紙で12個もくす玉を作ったら置き場所もなくなるほどの嵩(かさ)になる。だからその4分の1、つまり7.5㎝四方の紙に切って折ってもらいました。なんと全部で144枚のパーツを作ったことになる。根気良くされたと頭が下がります。そのあと、何に貼るか、もしくは何かにぶら下げるか、頭を使ってみんな考えました。背景の色もさることながら、一番頭をひねったのがどうやったら背景の厚紙からくす玉が外れないだろうかということ。苦心の作品をご覧くださいませ。
↓マウスを当てていただきますと変わるところがあります。(全部揃うまで降間がかかります。)
二枚目の画像は「ナデシコ」という名の30ピースのくす玉を持っているのです。 ひと口にくす玉と申しましても、それぞれレベルが違います。
ナデシコは決して簡単なものではなく、みんな日常生活の合間を縫って頑張って作りました。どうぞ、ご覧くださいませ。
     
でこちゃん
12個をワイヤーでつながれた。一回りできる長さのワイヤーがなかったから、くす玉とくす玉の間のビーズを駆使して作られたよう。きれいな円形になっていることに拍手~☆☆。 
J-medic
4月7日に出された「緊急事態宣言」のために三密(さんみつ:密閉、密集、密接)を避けないといけないと、このころはマスクをかなりの時間つけていました。 うがい手洗いがうたわれ、マスク、消毒液など品切れが続き、マスクも手作りする人が多くなりました。しーちゃんのおかげで私も手作りマスクのお世話になりました。
かめちゃん
この日は英会話クラスの日でした。「あーしんど」というお顔ですね。(後日差し替えました。)くす玉が外れない工夫は台紙のほうだけではなく、上にも両面テープを貼り、上からセロファンをかぶせて、リボンでくくりました。そうしないと、セロファンがくす玉に密着しないので。なんとか持ちました。 
     
くわちゃん
上が満月、下が新月。そして縦長で外れない工夫は上からセロテープをくるむように。台紙を後で貼られたので、全面に貼れなかったのを気にしておられましたが、貼れなかったところがきれいにくす玉に隠れて、美しい夜空に。目を引くのが2羽がつらなった鶴の折り紙を真ん中に配されている。「おや?」と目を凝らすところが面白いです。 
今日ちゃん
掲示板に一番最初に掲げてくださったのではなかったでしょうか。帽子の周りに安全ピンで取り付けて、付け外し自由になっています。いつも何らかの工夫があって、JPCに新風を吹き入れてくれます。撫子の提出も一番でした。JPCにいらっしゃるのにバスで小一時間かかるから、新型コロナ禍でいらっしゃることができにくいですね。収まったらまたゆっくりお越しくださいね。 
まっちゃん
満月の金色が輝いていますね。ちょうどの箱にレイアウトされて、いい感じ。でも外れ気味になるから両面テープ+セロファン方式を採用。夜空の真ん中にシールのキラキラをちりばめられて、きれいです。町内会の役員もされてお忙しい中JPCの課題にもきちんと参加されています。 
     
のとちゃん
 日本画の達人である のとちゃんは背景を真っ赤にされました。赤い夜空か、昼間の空か、もしくはそういう現実的な概念は追い払っての感覚なのか。とてもいいなと思いました。外れ防止は両面テープ+セロファン作戦。リボンも赤でイケイケムード。元気になります。
 りりちゃん
満ち欠けを丸く配置したかったりりちゃん。台紙を丸く切られて、ブルーの色紙?を貼られて、青空~☆りぼんのかけ方がむつかしく、なかなか落ち着かなかったですね。でもなんとか想いを遂げられて、めでたしめでたし。セロファン作戦で外れ防止。
しーちゃん
四角い夜空に星が瞬き、月は丸く地球を回る。お家にあったリースの土台を利用して魅力的な満ち欠けの展示になりましたねっ。 リースもろとも満ち欠けが微妙に揺れるのが魅惑的。
素敵な作品です。
    順番はハンドルネームのアルファベット順です。
ほんとうはこの「満ち欠け」 は4月の「春のピアノ珍道中発表会」の時のどや顔にしたかったんです。でも、4月を6月に延期してもはたして実施できるかどうかわからないので、もうどや顔だけで撮影することに。せめて撮影、編集、アップロードという脳トレをしたかったのです。引き続き「撫子(なでしこ)」の30パーツを作っていただきますので、それのどや顔と満ち欠けのどや顔をロールオーバーにさせてもらいます。提出順なので、全員がロールオーバーになるのはいつのことかわかりません。そして「撫子」の次はまた魅力程的なお花の30パーツが待っていますよ♪ 
 yokkoさん
わざわざよくくっつくとうたい文句の接着剤を買われてそれで台紙に貼られたのに、長く置いている間に、一つ、二つ、三つと万有引力に引っ張られて…業を煮やされて、ついにセロファン+リボン方式に。落ち着いてよかったですよ。
いつものように黙々と仕上げられました☆
 よねちゃん
お家に保存されていたお菓子の空き缶にレイアウト。真ん中には椿かな?きれいな花の包装紙?を切り取って、配置。おしゃれな感じがします。折り紙は覚えてくれるのが早く、教え係もしてくださるのが大いに助かっています。感謝しています。今後もよろしくお願いいたします。
2020.5.4
 5月1日にアップした第一巻に続いて二巻は「三人娘」三巻は「波紋」。全5巻だからあと二巻しか残っていない。「しか」と言いたくなるぐらい読んでしまうのが惜しい。でも、その一冊を手に取ったら「読んでしまわずにはおられない」というぐらい、引き込まれる。ざっくりというと一巻でお互いの存在を知った雁野直治と美雪であったが第二巻ではその仲良し三人娘の後の二人が直春に絡んでくる。特に一人が熱心。そして第三巻では道場やぶりりを撃退したので、読売にのったり、手習子(てならいこ)の一人が誘拐されたりといそがしい。もう一つ直春に大きな仕事が舞い込んできた。
2020.5.4
このコミックスは私にとっては初めての作りだった。表紙だけではなく、すべてのコマの絵が色付きなのである。 作家さんにとっては面倒くさいと聞く。買う方としても白黒の二倍ほどの金額を出さねばならない。白黒でいいんですがねと言いたいところである。TVドラマですでにラストまでやってくれていたので、まあ、こんなものだろうなと思って最後まで見た。ハッピーエンドであることはわかっていましたので。お姉さんのわかれた元旦那にも新しい恋人ができたようだ。
ならば東村氏のコミックはもういいだろうにと思うのだが、いまTV でドラマ化されているあの中村クンが主役のドラマの原作者でもあるというので、致し方なく注文してしまった。なんか尋常ならざるストーリーの様だが。
 2020.5.5
あーあ、やっぱり読んでしまいました。読者にとって最高にハッピーな結末でした。でも第5巻(右)の帯にあるような「感動の結末、涙が止まらない」なんていうことはないと思います。おそらく全員やれやれと思うでしょうがおそらくほとんどの人が涙を流さない。むしろ、そういう帯で野口氏が照れているんじゃないかな?
野口卓さんという方は沢山の本を読まれたであろうことはわかるが、あきらかに寄席や歌舞伎、文楽、歌舞伎など舞台文学にも造詣が深く、へぇ!!と教えられることが多い。江戸時代のいろいろな職業についても教えられる。後半では書シ(シは長の略字の辺に筆づくり。書店のような意味)について、教えてもらえた。製本から卸、古本買い取りなど、書物の総合商社のようなものだとわかった。もちろん雁野直春が深くかかわった「手蹟指南書(しゅせきしなんしょ:寺子屋のようなもの)」についても詳しくわかった。いい本に出合ったと思う。
2020.5.8
「偽装不倫」と作者が一緒だからという理由で買ってしまった「美食探偵」。その作者というのは東村アキコ氏。このコミックと「偽装不倫」そして「東京タラレバ娘」 と、私が知っている限りでは三つも実写ドラマ化されています。タラレバ娘は昔ちらっとTVで見かけたが、なんだかじっくり見たくなるものではなかったような気がして、見ていないのでどんなストーリーかわからないですが。「昨日何食べた」の作者の方(よしながふみ氏)同様お料理が好きそうなので、見ていて楽しい。ストーリー展開はもちろん重要だが、食事のことをみるからにおろそかにした作品からは私はいつかは離れていくと思います。そういう訳で、この作品は最後まで見させてもらいたいと思っていたのですが、新刊の7巻が出る予定は2022年だと・・・ネットに載っていたのですが、さすがに何本も並行して書かれている方だけあるなと思いますが。お付き合いするのは無理かも。
2020.5.24
今回の棒針編みのテーマは「引き上げ編み」。なんとむつかしい。編みこみは何色もとなると、ゆったり緩めてあむなんて無理!4作品作ることに耐えられず、一枚は好きなアフガン編みをキャンバに、針で刺繍しました。
 
2020.5.25 
好きな作家さん中島久枝さんの「一膳めし屋丸九」シリーズの第3巻。
この作家さんも佐伯泰英氏同様「料理のことが書いてある小説」と検索してヒットしたのだったことを思い出す。丸九を一人で切り盛りする30歳前のお高さん。ふたりの手伝い人がいるとはいえ、大したものだと思う。絵空事ではなくこういう人は多くいるだろう。時間帯によって客層が変わる。朝一は腹のすかした漁師さんたち。食べ方は、ざぶりと汁をかけてまず一杯。少しお腹が落ち着いたところに干物と煮物でさらにもう一杯。三杯目は煮物の汁をご飯にかけて糠漬けとともに食べる。とある。また、ある日の昼から午後にかけての献立の例としては、カレイの煮つけにレンコンと雑魚の梅和え、あおさと豆腐の味噌汁に糠漬け、甘味は冷やし汁粉。なんておいしそうなんだろう。今回は二人の女性の恋の行方も書かれていた。
2020.5.26
まったく私にとって新しい作家さん、出水千春さん。いつも初めての作家さんの作品を読むときはばくちをしているようにドキドキだ。(ばくちって知らないがおそらくそんな感じなのかなと勝手に思っている。)
素晴らしい本、素晴らしい作家さんに出会えたと喜んだが、どうやらこの作品が時代劇小説デビュー作らしい。はたしてこの方が遅筆なのかそうでもないのか、 またこの吉原美味草紙がシリーズ化するのかどうかもわからない。ぜひともシリーズ化してほしいと切に願っている。大阪出身。この主人公桜子(さくらと呼ばれている)も30歳。なんと驚いたことに、最近の女性の結婚適齢期は30歳らしい。英会話教室で使っている教材の一冊の中にそうあった。女流作家の時代劇の主人公のベテランぞろいなのもそれに基づいているのだろうか。おいしいものが人の心の様々な悩みを解きほぐすという信念にも似たものがテーマの人情料理物語。
 20200528
これは通信教育で私が生協に注文したらしい(覚えがないところが恐ろしい)かぎ針編みの第二段。側面の二色を使ってパターンをずらして編んでいくところがどうもうまくいかず、私の編み物の師匠くわちゃんに助けを求めたところ、どうやら「二本どりで編むべきところを一本どりでやっていたところと、底の周囲の目数がそれより上のパターンの倍数になっていなかったことが原因だとわかりました。「初めからやりなおさはったらどないですか、底を編むのを手伝いますよ」とご親切におっしゃってくださいました。
そして、次の日持ってきてくださったのは、最後の止める部分以外すべてをしてきてくださった状態でした。精神的に狂喜乱舞の私は、うっとりと眺めて、他のメンバーさんに呼ばれてはっとするていたらくでした。くわちゃんに感謝感謝です。
 
20200530
これがまた注文した覚えがない通信教育。基礎から学ぶソーイング。まったくこの複雑な作りの小物入れが何が基礎だ!と言いたくなる。最初の部分はミシンでできるか?とミシンを使ったもので、その後 ほどかねばならないとわかって、がっくり。もうミシンは使わなかったけれど、とにかく、「あー、また違うか」というところがしょっちゅう出てくるので、もう最後まで仕付け糸で手縫い。だから、完成したといっても未完成。さらに、どうしても解けない謎が残った。型紙通り切り取っても、パーツが一枚足りないような気がして、あまり布で、なんとか間に合わせた。たよりはその型紙を使ってお手持ちの布で作るとおっしゃってくれているりりちゃん。よろしくご指導お願いいたします、りりちゃん。 それとこの作品についてのもうひとつなぜ?はこのようにハンギングで使う意義はなんだろうということ。見本の写真には中に小さい容器の化粧品それと ちいさいブラシが入っていたかな?旅行にでももって行って、宿泊した部屋のどこかにぶら下げて使うのだろうか。私は撮影のためにとりあえず軽いお菓子を入れたが。
 2020年5月の出来事
4月8日に効力が発動した緊急事態宣言が16日に全国規模になった。
そして緊急事態宣言が5/5から1か月延長となった。
15日緊急事態宣言が39県に限り解除
16日レナウンが破産した。20日高校野球の夏の甲子園大会が中止。21日関西3府県解除。
吉村大阪府知事が「大阪モデル」なるものを発表して、大阪を解除にした?                                 このページの上へ
 6月メモリアル
 2020.6.1
篠綾子(しのあやこ)氏は私にとって初めての作家さんです。いつものように心配しながら読み進んだが、まー面白い!面白い。絶世の美女ならぬ絶世の美男が占い師として現れる。いままで百人一首にはかなり親しんできたつもりだったが、万葉集はどちらかというと敬遠していた分野なので、うへぇと思いながら読んだが、ストーリーの面白さに押し流されるように読んでしまった。いくつか出てくる万葉集の意味を理解していくと、事件が解決していく。この作者は今までにずいぶんと作品を書いているようなので、しばらくは安心して読めるようだ。うれしいこと。
 2020.6.1
これはどこでもうがいができるように?コップを持ち歩くための袋。唯一慣れ親しんでいるつもりのアフガン編みで編み出したが、アフガンのガーター編みをしようと思ったが、あれれ?できない。何か月か前にはできたのに、なぜ?と思いつつ、本がいっぱいあるので、どの本に載っていたのか、探すのが面倒。したがって基礎のアフガン編みを緩く編むことによって柔らかさを得ることにした。硬く編むと、絵画のキャンバスのようになってしまう。時間を見て、またアフガン編みの勉強のし直しをせねば。
 2020.6.6
6月1日にアップした「からころも」と同じ作者『篠綾子(しのあやこ)』氏の作品。江戸菓子鋪 照月堂シリーズ。和菓子を扱っている小説家は今までに何冊か読んだ中島久枝さんもいる。どんなふうに違うのか楽しみにしながら読んでいるが…似ている。どちらも菓子職人は女には無理!と決めつけられる世界で苦労する女性が主人公。この小説で出てくる女性(15歳の瀬尾なつめ)には菓銘を考え出す才能があるようだ。今は照月堂の主の子供たちの世話をする女中としてやとわれている。。ごくまれに菓子作りの厨房へ入ることが許されるが、なつめは職人としての訓練を受けたいと思っている。この巻の終わりで、ずいぶん頼りなげな男性菓子職人が照月堂に入ってきた。海のものとなるのか、山のものとなるのか、これからが見物である。、
 2020.6.7
すぐ上に載せた篠綾子氏の作品「江戸菓子鋪照月堂シリーズ」の第二段。例によって和菓子比べが行われたが、「またか」とか「やはりな」とか思わせられることがなく、興味深く読んだ。主人公の「なつめ」には菓銘をつける才能があるということになっているが、それはとりもなおさず、作者の「篠綾子」氏にその才能があるということだろう。実際に「菊のきせ綿という和菓子があるのなら食べてみたいと思わせられた。
 2020.6.9
野口卓氏の「よろず相談屋シリーズ」改め「めおと相談屋シリーズ」の第六巻。主人公の信吾に負けず劣らずの少々の変わり者。よくよくできたお嫁さんだと思う。なによりうれしいのが、看板も変わって、ますますシリーズが続きそうなところ。
 
2020.6.15 
今年本腰入れて編み物を初めてかぎ針編みは3作目。4段下の網目を拾い長々編で上とつなぐ。生まれて初めての編み方、驚いたのは上段の網目の在り方の理解が遅れて、余分に編んでしまい目数が増えて増えて、どこまで横幅が伸びていくのだろうと、あきれた。やっと理解できてからは目数を減らしていくことに専念するあまり、模様の単位が狭まってずいぶん様子が違うものになってしまった。その意味では糸の色が変わってしまっていたことが救いになったかもしれない。目数が変なことになっているのがわからなくなっているようだ。やっかいなファスナーをつける作業も苦にならないほど編んでいるときが苦しかったとも言える。
 2020.6.18
篠綾子氏の「江戸菓子鋪 照月堂」シリーズの第三巻(右)と第四巻(左)。次々と読みたくなる。するべきことがいろいろある身の上にとってはつらいところだが、早く仕事を終えて、早く読みたいという励みにもなる。「親子たい焼」きではようやく主人公なつめが見習いとして厨房入りを許された。大店の氷川屋の嫌がらせの始まりを感じさせる終わり方をしている。
「しのぶ草」では本格的な嫌がらせにもめげずに前を向いていこうとする九兵衛(なつめの親方)や辰五郎(照月堂から独立したなつめの兄弟子的存在)。尊敬する人たちの後姿を見ながら懸命に頑張るなつめ。気になる菓子職人との関係も読者としては気になるが京都の安吉も気になる。放っておけない物語である。
 2020.6.22
この3~4日で3冊読んでしまったことになる。その間せねばならないことたくさんあったはずなのに、我ながらあきれてしまう。第5巻の「びいどろ金魚」ではなつめの主九兵衛は主菓子の注文が幕府歌学方の北村家から入り、力を入れている。照月堂の出入りの薬売りの息子を預かることがあり、なつめの兄を知っているかもしれないと思える節が見える。あれほど会いたいと思っていたなつめだが、動揺する。
第6巻の「ほおずき灯(とも)し」では一人で店の会計方などを受け持っている太助に疲れが見え、新しい人を雇うことになった。太助の甥でもと浄瑠璃の業界にいたが、仕えていた人が上の人に嫌われて、自分も職を失った。色白で見目麗しく言葉も所作も丁寧。太助はハラハラするが、久兵衛たちは中々いいじゃないかと思う。もう一人なつめの知り合いの物書き?戸田氏の友人で菓子好きの陶々斎が物語に現れるようになる。読者にとっては面白い。
第7巻の「雪ひとひら」ではなつめが失恋したことを実感する。読者としては「やっとか!」という感じ。もう一つ兄に会えたのかどうかはうやむやのままの文章。
それが読者を引っ張る手なのかどうか、そんなことしなくても、読み続けるのは間違いないのにね。色恋沙汰に負けず立派な菓子職人になってくれ!
2020.6.24
万葉、平安時代の短歌、長歌が得意な篠綾子氏の作品。例によって読み出すとなかなか止められない物語。篠綾子氏と出会ってからの付き合いが短いので何とも言えませんが、必ずと言っていいほど絶世の美男子が出てくる。しかもこの話は在原業平が主役。つまりその誰もが振り向く美男子が主役なのである。なんと読んでいてたのしいことよ。まあ1000年昔の美男子と西暦2020ねんの美男子とでは基準が違うかもしれないが、そのへんはまあ置いておこうとしよう。このころ、菅原道真もいたのだろうが、まったく触れず。藤原氏の謎解きに焦点が。 本当になんという時代だったのだろう。業平の幼馴染で優秀な陰陽師である行貞とが協力して藤原家の闇の歴史を突き止める。
篠氏の物語に出てくることの多いなんとも可愛くて頭が良くて、しっかりした5~7歳の男の子。この物語では惟喬親王がまさしくそれに当たる。どうもキャラクターが魅力的過ぎてぐいぐい引っ張られるのだと、うすうす気づきだしてきている。
6/3横田めぐみさんの父親が86歳で亡くなる。6/10大阪が梅雨に入る。6/11服部克久さん死去84歳。6/16北朝鮮が南北連絡事務所を爆破。6/22スーパーコンピューター「富岳」世界一。6/30ポイント還元この日まで。6/30あおり運転の罰則強化。6/30カナダのサーカス集団「シルク・ド・ソレイユ」が破産申告。
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 7月メモリアル
 2020.7.2
篠綾子さんの作品をもっと読みたくなってアマゾンで検索。なかなか全部はアマゾンでそろわなかったようで、あちこちの書店や古本屋さんから一冊ずつ届いた。主人公は京都の老舗の呉服屋「更紗屋」の一人娘「おりん」。その呉服屋がつぶれるのだがなんとその理由が将軍の世継ぎ争いに巻き込まれるという他では見ない理由だった。驚きモモノキ。まあどちらの顧客が多かったかでそういうこともあるのだろうとは思う。主人公のおりんは16歳。唯一お店に残っていた丁稚の末継(すえつぐ)18歳に娘のことをたくして父親は亡くなる。優しかった母親はおりんが5歳の時に亡くなっていた。父親の弟つまりおりんにしたら叔父が江戸の支店を任されていたのだが・・・
2020.7.2.
アフガンをやりたくて、一生懸命通信教育の「棒針編み」「かぎ針編み」をやっとして、「ただいま~」とアフガン編みに戻ってきた。と書くとずいぶんアフガン編みが上手いのかと思う人がいるかもしれませんが、とんでもない。今年初めてお目にかかった編み方。ひたすら「最近広瀬光治さんがアフガン編みを勧めているから」という理由でやり始めた。いきなり丸椅子の座布団のようなものを編もうと、減らし目をしたりしたが、もう見るも無残な有様。それでもなかなか聞く相手もいないことがよかったのかもしれない。自分でやるしかない。これは一個ずつ色違いの毛糸の玉が届いていたので、あまり糸を片っ端から使って作ったバスケットのようなバッグ。底にはダンボールを入れて四角く硬く形作っている。アフガン編みには「編み込み」より刺繍とかアップリケで柄をつけるのがいいと私は信じている。このマスクをかけたマスコット人形の美夏ちゃんを最初は刺繍で、最後はアップリケで張り付けた。マスクが「うっとうしい」という美夏ちゃんの顔になっている。刺繍でしたとき目が四角くなってまるでミイラのようになってしまったのには慌てた。そうそう、モデルの美夏ちゃんを入れておきましょう。
 202.7.3 篠綾子作品
例によってページをめくる手が止められない状態。この巻でおりんは色々な人に会うことで、自分が知らなかったがゆえに相手を思いやることができなかったことなど、反省する機会にたくさん恵まれた。様々なことにひたすら流されるということなく、立ち止まってなぜだろうと考え行動していく。失敗も多いが同じ失敗はするまいと思うおりんだった。おりんを想う二人の男たちに気遣われながらどんな人生を歩んでいくのだろう。
2020.7.10 篠綾子作品
勘当されて行方が知れなかったおりんの兄紀兵衛は更紗屋再建の気持ちはなく、ひたすら染め師になりたいと思っている。重責を担うおりんを助けようと知る末續(すえつぐ)に感謝をしながらも越後屋の用心棒桜木蓮次に惹かれるおりん。そんな中兄の修行先・神田紺屋町で毒殺事件が起こり、その犯人として紀兵衛がおばくされる。
2020.7.10
「編み物通信講座第4作目」千鳥柄のポーチ。柄編みをさせてくれるのもありがたいが、編んでいないほうの糸を常に抱きかかえて編まないといけないので、時間がかかる。長編みというのが助かるが。この回のファスナーの付け方には参った。編みそこなっているところのごまかしがきかない。多いほうを減らすために減らし目をしまくったので、やはり柄は無茶苦茶になってしまった。
2020.7.11
常時持っていたものが減らず、油断すると増えることもあるのが頭を悩ましている。エプロンの一つのポケットに上記のもの、もう一つのポケットにはボケ防止手帳やスマホ、メガネなど一つも減らせないものが入っている。実はついこの間まで、この二つのポケットに入っているものを3つのポケットに入れていた。二つのポケットの間にもう一つ袋のようなものを作ってぶら下げ、そちらにスマホと鍵類を入れていたのだ。しかし、腰の痛みが次第にひどくなってきて、どうやらその原因の一つがその真ん中の袋の重さにあると気づいてから、それらをふたつのポケットに振り分けた。一までの1.5倍の嵩と重さが、二つのポケットで支えることになった。だけど、わずかとはいえ腰の痛みが少しマシになってきたような気がする。あとは上記のものを入れている左のポケットのものを増やさないように、出来れば減らせるようにすることが重要事項。弱ってくる腰やひざのために必要不可欠。頑張ってみましょう。ところで、最近「編み図を読む」ために少しずつやっている編み物に比べて、ミシンを使ってのリメイクというヤツはなんて手早く、かさばらず出来るのだろうと感心する。一時リメイクに凝っていた経験が役に立つのがありがたい。。
2020.7.11 篠綾子作品
この表紙はおそらくおりんとお七の絵でしょう。お七、そして家が大きな八百屋をしていると来ると八百屋お七が思い浮かびます。結末は見事なものでありました。
2020.7.13 篠綾子作品
この大川べりでの話し合いから二人の道が分かれていくのだろうか。この巻ではそれがわからないっ状態で終わっている。残るはあと一巻。末續が哀れに思えてならない。
2020.7.14
篠綾子氏の更紗屋おりんシリーズの完結巻。だが、読者である私が知りたいことはほとんどすべてぼやかされてしまった。更紗屋が再興なるのか、おりんはだれと添い遂げるのか。空蝉の正体は・・・。
元禄という元号になるのはもう少し後になるらしいが、おりんの目から見た大奥とはどのようなものであるのか。あとがきでもどなたかが書いておられたが、続編とか外伝とかそういうものを読みたいと。確かにそう。でも、末續(すえつぐ)が幸せにならないなら、まあ、もういいかなとも私は思う。
2020.7.17
6月22日に6巻まで読んでしまったと載せた「江菓子鋪 照月堂」シリーズの第7巻である。この間では安吉が修行に行っている京都のほうでもいろいろ異変があり、江戸の照月堂にもなつめにとっては弟弟子にあたる見習いが参加。実家が菓子店という有能な三太である。ただ最後のほうで、世話になっていた了然尼が(りょうねんに)の体調が落ちてきている。もしかしたら、次の8巻では「了然尼亡き後・・・」なんていうところから始まるのではないだろうなと懸念する。了然尼の生涯かけての望みはどうなるのか。ああ、まだ亡くなると決まったわけではありませんが。
 2020.7.20
昔に書かれた物語であるが私にとっては新しく発掘した篠綾子さんのシリーズ。「代筆屋おいち」。どうやら4巻で終わるらしい。面白いのが「照月堂シリーズ」と同じキャラクターが出てくる。戸田露寒軒(ろかんけん)である。おいちが江戸に出てきて間もないころその露寒軒と女中のおせいに助けられる。露寒軒は。歌占(うたうら)を生業としているらしい。その歌占は照月堂のシリーズにも出てくる。とてもユニークな設定で、読んでいて楽しい。
2020.7.21.
篠綾子氏の「代筆やおいち」の第二巻。下総の母の実家から江戸に出てきたおいちは代筆屋を開業するがなかなか客はつかない。そんな中露寒軒が紙を買うので、出入りするうちに親しくなっ紙商「小津屋」の跡継ぎ娘の美雪に引き札を手書きで作り配れる範囲で配ってみるといいときき、合間を見て引き札作りをする。その引き札がいろいろな人を引き寄せる。江戸に出てきたのは下総の真間(まま)村で将来を口約束した颯太(そうた)を探すためであった。颯太には姉がいて、その夫と三人で暮らしていた。その3人が前の年突然おいちに結び文は残したが別れもせずに忽然と姿を消してしまったのだ。その颯太らしき影とその姉の七重らしき後姿をおいちは別々の機会に見たのだ。周りの人々に助けられながら16歳の頑張るおいちの姿勢には大いに元気づけられる。
2020.7.24
連休と相まって完結まで一気に読んでしまった。(続けざまには無理だったが。)篠綾子氏の作品は今のところ私にとっては危険極まりない。意味は、「次は?次は?」と思う気持ちが抑えられず、ついつい読んでしまうということ。とにかくハッピーエンドになることはわかっていた。アマゾンのレビューにそのような意味のことが書いてあったから。このシリーズでは「照月堂シリーズ」ではわき役の戸田露寒軒が(戸田茂睡:もすい)が準主人公のようになくてはならない存在。その茂睡のことを「あとがき」として作者自身が書いている。『同世代の著名人柳沢吉保に勝るとも劣らぬ名家の出で北村季吟のような重職にはつかなかったものの数々の著作物を残した露寒軒。現在あまりにも人に知られていないのが不思議でもあり残念に思えてなりません。』と。おかげさまで私はかなり茂睡通になりました。
7/5東京都知事選挙発表。小池氏圧勝  7/16藤井聡太氏17歳で棋聖となる  7/18三浦春馬氏30歳で自死
7/21山本寛斎氏白血病にて死亡(76歳)  弘田三枝子氏心不全で死亡
朝日新聞の集計では、7月中の感染者総数は約1万7600人で、国の緊急事態宣言が出されていた4月中の約1・4倍。PCR検査の件数が増えていることが一因とみられる。一方で、死者は計39人で4月中の計422人から大幅に減った。永く感染者0人を誇っていた岩手県でも感染者が4人となっている。
 8月メモリアル
今まで11年間毎年日を決めて一堂に集まり、「川柳珍道中発表会」として一人ずつ自分の発表をしていました。その時に理解がむつかしい川柳は作者の方直々に説明をいただいていました。今年はあらかじめ提出していただいた方の分からそれぞれの川柳の中から気に入ったものを選び、なぜそれが気に入ったのかなど理由を書いて、JPCのページに発表をして8月になってアップをする日を待っていました。ことし新型コロナウイルスのことがあり、オリンピックも1年間延長になりました。コロナ禍は世界中に広がっています。当JPCでも、ほぼ月に一回の割合で集まっていろいろなイベントをしおこなってきましたが、今年は2月の英会話クラスパーティをかろうじて集まってできたぐらいで、それ以後はすべて集まることなく課題をこなしています。川柳も文字通りの掲示板に皆さんの川柳を掲示して、メンバーみんながそれぞれの川柳を鑑賞することができるようにしました。今年の経験を踏まえて、世の中の人々の関わりの在り方が違ってくると思うし、そうあらねばならないということなのではないでしょうか。
2020.8.7 篠綾子著「藤原定家 謎合秘帖」
第一弾:幻の神器  第二段:華やかなる弔歌
第一弾では定家の父親の俊成が誘拐される。第二弾では後鳥羽上皇の勅撰和歌集の選者が作業する「和歌所」、それを閉じよ」という脅迫状が送られてくる。「さもなくば当代の六歌仙を一人ずつ死に至らしめる」というもの。定家が悪戦苦闘しつつ到底一人では無理!と助けを求めるのが園城寺の法師・長覚(ちょうかく)。慈円に相談したら紹介してくれた人。絶世の美僧なのだが、冷静、沈着、そして毒舌。第一弾のほうでは7歳ぐらいの明朗活発な紀氏の血を引く少年も登場する。篠氏の作品を読むときのとてもお楽しみなのである。(超絶美男と利発少年の登場)第二弾では美僧のみの登場となるが(こんなことを書くと、「愚僧だけでは何か不満なのか?!」と叱られそう。)。実在の人物とオリジナルの人物取り交ぜてのストーリー展開は何とも爽快で、ページをめくる手が止められない。どちらも17㎜ぐらいの厚さがあったが、4~5日で読んでしまったかな?「もっとゆっくり読んで、楽しみにとって置いたらどうだ」という別の自分と戦いながら。
 2020.8.11
左は 篠綾子著「弟切草」 右は 野口卓著「ご隠居さん」
「弟切草」は小烏神社の不愛想な宮司 竜晴とその唯一の友人で五社で本草学者の泰山との織りなす人間模様が何とも言えない。泰山の幼馴染の薬種問屋の息子とその兄の間で起こった事件の真相を解くことになる。この物語では竜晴がイケメンを受け持つ。「小烏神社奇譚」とシリーズ名?が書いてある。連続小説になるといいのだが。
「ご隠居さん」は面白い野口さんの作品なのになぜに読み進むことができないのだろうと不思議だった。中断をしてしまったぐらい。この本の最後のほうでやっと少し面白くなってきた。どうやらこのカバーイラストにも原因があるような気がする。身分を隠して鏡磨きをしていた主人公梟助(きょうすけ)の来し方がその最後でわかる。
2020.8.11
思ったほどむつかしくないと次々編んでいったのはいいが、やはり一目か二目かの誤差が出てきて、首をひねりながら両サイドで調節しながら「編み進んだ。今回はファスナーをつける段で、さかさまをやらかすという失敗。ちょっとこれ以上時間をかけられないので、次にされる人の参考にしてもらおうとおもう。
2020.8.15
これは1700年代初めのころ田沼意次の時代のこと。篠綾子氏著「絵草紙屋万葉堂」シリーズの第一弾。
父親は亡くなり、母と兄と主人公のさつきとで細々と絵草紙屋を営んでいたが、母親が倒れる。胸のしこりが原因ということで漢方医にはさじを投げられる。蘭方医に診てもらいたいという望みをかなえてくれたのが田沼意知だった。
母の間際の望みが商売に不熱心な兄を助けて万葉堂を守ってくれということ。それほどまでに兄に比べて妹のさつきがしっかりしていたということ。ただ、知識に関しては兄の喜重郎の比ではない。ただ、さつきには見たものを絵であれ文であれ丸覚えするという特質があった。商売を保つために瓦版(読売)の発行を考える。江戸の「女性記者」を描く。これも確か4巻ほどで完結のはず。ほかの人に読んでもらうには適していると思う。思えばシリーズもので、このように少ない巻数で終わるシリーズものを書く作家さんに出会ったのも初めて。今までの作家さんたちは10巻どころが20巻を超えて、なおかつ完結することなく他界された方も多い。ありがたい作家さんである。
2020.8.15 うちは毎年15日をお盆の最終日として四天王寺に参ることにしている。今年はコロナ騒ぎで三密にならないようにと気を付けているから、四天王寺のほうではどういう風にしているのかなと、ネットでチェックしてみてびっくり!万灯会も経木流しもないという。さらに早いところで、4:30、遅いところで5:00に店じまい?だとう言うではありませんか。驚きつつ、まあそれもやむないことだろうなと思った。昼の3時過ぎごろ到着。閑散とした四天王子の境内を見渡して、「おお!中央伽藍とはこのことか。きちんと南北に並んでいるではないか!」などと、何をいまさら!てなことを考えながら、内部に入り、賽銭を入れてコロナ終息、世界平和などお願いしてきました。金堂にあるご本尊の救世観音など堂内は撮影禁止。ただ、五重塔には入れず、六時堂の石段を登れなかったのも今年が初めて。納骨の用事のある人だけが上まで行けるとのこと。下の賽銭箱のところで、手を合わせてきました。
2020.8.18
読みだしたら止められない篠綾子氏の作品。「絵草紙屋万葉堂」シリーズ。これは、第4作が完結作になっている。まだ読んでいないが帯にそう書いてある。ゆっくり読み進めたいとおもう。表紙のイラストに興味がある。このシリーズだけではなく、すべてにおいてなのだが。左は手前は主人公のさつきで向こうはその友達のおよねであろうが、右のイラストの奥に立つ人物がわからない。喜重郎か?伝蔵か?この作者の特徴にイケメンや美人が出てくることは以前にも書いたが、若い男女の恋愛感情の表現がしばしば出てくる。実在の人物がちらほらと出てくるので、まったくの作り話のようにはいかないのが残念だが、なかなか読んでいて楽しい。カバーのイラストはきれいなもののほうが読むのが楽しみだ。
2020.8.21
篠綾子氏著 絵草紙屋万葉堂シリーズの完結編。
江戸時代の田沼意次、田沼意知の時代のストーリー。このころになってようやく蝦夷地探検隊が編成され、その一員となった最上徳内、杉田玄白と前野良沢に師事した大槻玄沢、戯作者、山東京伝(岩瀬伝蔵)、女流文学者、工藤あや子(只野 真葛)など実在の人物が山と出てきて、作者のオリジナルのキャラクターとうまい具合に絡み合う。すごいなーと感心する。現実の江戸時代はこのようなものだったのだろうかと思わせてもらえる。このストーリーは田沼父子側に立ったものなので、次の為政者松平定信が悪役となっている。
 白川の清き流れに住みかねて、もとの濁りの田沼恋しき  の狂歌で終わっている。
主人公さつきの友人およねは戯作者「黒鳶式部(くろとびしきぶ)」となる。山東京伝の実の妹。この本では20歳で亡くなったことになっているが、本当に17歳で亡くなったらしい。幼いときから病弱だった。 胸が痛い。
日本史好きの方には心配なく進められるシリーズである。4巻で終了なのもいい。
それにしても3巻目の表紙イラストから現れる男性は誰のことなんだろう。おそらく喜重郎かとも思うが、雰囲気がちと違うような。
 
2020.8.25
TV料理で見聞きした献立。じゃがいも二個に対して片栗粉50gでしたっけ。もしくはじゃがいも四個に対してだったかなー。いずれにしてもうちの場合はじゃがいもが余ってきて「それを使おう!」と思ったものですから、片栗粉に比してじゃがいもが多かったのは間違いない。もう少しのニョッキを作っている段階で塩味を付けて置いたらよかったと思う。フレッシュトマトソースがものすごくおいしかったのに、ニョッキにからめると味が薄い感じがしたのはニョッキにした味の付け方が足りなかったからではないかと思う。私は軽く麺つゆをかけたが、チーズをのせた人もいて、グッドアイデアだと思いました。 
 9月メモリアル
2020.9.1
初めて日本史に興味を持たせてくれた歴史小説家の篠綾子氏の作品。阿修羅像が作られたころの時代天平6年(734年)のころ。平安時代の前の時代、いわゆる奈良時代と我々は学校で習ったでしょうか。
篠氏がその時代に一番興味を持ったという三人の女性を中心に物語は進んでいく。一人は光明皇后、そして、その異母姉の藤原長娥子(ながこ)、そしてその長娥子と長屋親王(ながやしんのう)との間の娘 教勝(きょうしょう)。その教勝の俗名時代の佐保(さほ)が主人公である。多分に作者の想像もあろうと思うが、どのようにしてあの仏像会のスーパースター興福寺の阿修羅が作られたのかがそうかもしれないと思わせてくれるような作品でした。
いつもいつも思うのですが、学校で日本史を習い、あの板書をノートに写すような授業に絶望していたころ、篠氏の作品と出会いたかった。
2020.9.1
9月分のメンバーのページに載せるつもりの物。2020年8月15日に四天王寺に行った時の亀の池。左の台には亀ばかり、右の石段型のところには鳩ばかりが日向ぼっこ?していた。コロナの為、人の少なさは予想通りだったが、驚いたものだ。
  2020.8.16
一回目は人の描いたものの頭を挿げ替えただけだったので、それを省いて初めてのメンバーのページ「JMの習作展示室」参加作品。苦手な二本針で手編みに挑戦しているところを描いた。この時、毎回感じている「ああ、思うようにならないツールだな」とクリスタのことをまた、思った。 
2020.9.1
本人(息子)は何も言っていないのに父親が薄さのわりに重くなっていると、布団を買い換えた、「これ、すててしまうの?」と残念そうに言う息子の意をくんで、昼寝用のはらがけ布団を作ることにした。はんぶんの大きさのものを二枚作ることに。はさみを入れる両側をミシンで縫って(片方はもとからあるミシン目利用)その間にそろそろとはさみを入れていった。ぶわっと出てくる羽を荷造り用のテープでペタペタとくっつけながらそろそろと。それは予想通りだったので、マスクをしていて幸いだった。カバーはそれに使っていたものを半分にしてファスナーをつけた。そのファスナーは洗い替えの分二枚にくっついていたファスナー二本。だいぶん切って短くした。もう一枚のカバーは古くなって弱ってきていたので、処分した。やれやれ、うまく利用できるといいのですが。
2020.9.1
しばらく置いていたのでメンバーさんたちで読んでくれそうなものは何冊か持って帰ってくれた。きりがいいので9月に入っていよいよBOOKOFFさんに取りに来てもらった。すっきりした。古本屋さんはありがたい。
2020.9.4
かぎ針編みの通信教育は今回が最後かもしれないなと思いながらみてみると。「へ?巾着・・・??」とおもった。でも、巾着を甘く見ては行けません。なんなんでしょうこのやたら糸の沢山必要な模様は。花びら模様らしいが。最初から私は上から編んでいるのか下から編んでいるの?と思いながら編み進んだ。おそらくよく読めばその旨は書いてあったのだろうが、いまだに読み直すことをしていない。で、上?のほうまで編んで、「さて、次は?」とみると、「底を編む」だった。やはり上部から下部に向かって編んできていたのだ。底を外から丸く減らし目をしながら埋めていくというのは初めてだった。いつも底から初めて、失敗ばかりする私にとってはこれは面白かった。適当にやっても、底が最後なんだし、他への影響はない。私向けだな~。紐の段で糸が足りなくなるのは必至だったので、一本どりにした。今回は師匠と仰ぐくわちゃんに質問することもなく完結。質問事項はあるのだが、台風が来ていて突如雨が振り出したりして、危ないから、、まあ、お越しにならないほうがいいだろう。昨日いらっしゃっていたのだが、ついつい脳トレ折り紙に時間を費てしたしまった。次回いらっしゃったときに見ていただきますね。
2020.9.8
最近JPCという名前の後に「道場」という言葉を付けている。つまり修行の場だと言いたいのだ。コロナ禍のために一堂に多人数集まってするイベントというものを中止している。イベントのある時はそれぞれに発表してもらったり、人の発表を聞いて、それに対する感想をあとで書いてサイトにアップしてもらうなど「話すこと」「聞くこと」「書くこと」といった『脳トレ』ができるが、それがなくなると、困ったなと思っていた。でも、そこで思い至ったのが以前から、時々取り上げていた折り紙と綾取り。以前のように取り上げているときは何とか出来てもそれが過ぎるとあっという間に忘れてしまうということがないようにほとんど毎回トレーニングをしている。メンバーの皆さんの役に立てばいいと思っている。
2020.9.10
予定ではもっと大きい手提げの予定だったのに。こんなにかわいい大きさになってしまった、おそらくありあわせの糸同士の二本どりだからボリュームがでなかったのだろう。デザインは「下から編んで上へ」」だった。勘定のむつかしい減らし目など何度も編み直したのだが、どうも、駄目だと増減なしで。とりあえずスモッキングを体験する事だけを考えてやった。とりあえずはしばらくは棒針編みはお休みとする。。
2020.9.15
待ちに待っていた高田郁氏の「あきない世傳 金と銀」第9巻
第8弾では主人公幸(さち)の妹結(ゆい)が五十鈴屋の命運をかけた十二支の漢字を散らした紋様の伊勢型紙をもって出奔してしまった・・・ところで終わっていた。それはどうにかなるであろう状態に収まったが、そのあと、五十鈴屋にとってとんでもない苦難が起こる。呉服仲間から追放されてしまうのだ。絹物の呉服が扱えなくなる。それでも1500両の上納金を払わなければならない。三分割してもらったが最後の500両が残っている。綿や麻などの太物を扱う店として生きていかねばならない。奈落の底をはいつくばっているような気分の時に救いの手を差し伸べてくれたのが、以前誰も読めなかった床の間の掛け軸を読んでくれた摂津の国の儒学者・弥右衛門と、幸の二番目の亭主惣次であった。この第9巻「淵泉篇(えんせんへん)」はその太物で活路を見出しそうなところで終わっている。
この2020年10月16日(金)に高田郁氏原作の映画「みおつくし料理帖」が全国一斉公開されるらしい。映画の主人公澪(みお)は原作通り少したれ目でいいだろうなと思う。以前にTVドラマ化されているから役者も監督も下手なものは作れないだろう。でも、私がもっと見たいなと思うのはこの「あきない世傳金と銀」のほうである。理由はただ一つ。惣次役を誰がするかというところ。自分の商いの失敗を幸に助けられたことが悔しくて、隠居すると称して姿をくらましたけれど、同じ江戸で、両替商となり、幸が苦難に会うたびに這い登るきっかけを与える。見かけはグッドルッキングとは言えないようだが、心根は 憎まれ役、嫌われ役に回ろうとも、愛する者は救ってやる、というスタンス。すてきだなぁ。
2020.9.17
この機会にアフガン編みの練習をしようと思って、下部の青いところは掛け目の練習(かけ目したところが穴が開く。)そして、白いところは鹿子編み、ともくろんでいた。ところが掛け目のところでは目数がいつものようにくるってきて、白いところでは目数がどんどん減ってきた。アフガン編みでの裏編みというのがいまいち細かいところがよくわからない。無手勝流でやっていたが、こりゃだめだほどいてプレーン編みに、その上の青い部分もプレーン編みにしてしまった。下部の掛け目のところは残したが、意味不明の穴がぽつぽつと開いている。模様編みは相変わらず手ごわい。しばらくアフガン編みに取り組もうと思う。
2020.9.18
久しぶりの中島久枝氏の作品。「日本橋牡丹堂菓子ばなしシリーズ第五巻」それぞれの陽だまり
2019年4月に第一巻を読み始めたものだが、そちらを見てそうだったなと思い出した。鎌倉の片田舎から16歳で出てきた小萩が「お菓子が好きだから」という理由で牡丹堂で修行?奉公?をしてもう2年になった。それなりに牡丹堂での役割も受け持っている。忙しくなってきたが、職人さんで役に立ちそうな人がいなくて困っていたら、お得意さんが、奥向けの仕事を手伝ってくれる人を紹介してくれた。名前は須美(すみ)。美人でよく気が付き、出るところ、ひくところをよくわきまえた人である。嫁いでいたが姑さんの仕打ちに耐えられず、頼りの夫もかばってはくれず離縁された人であった。
2020.9.20
上記の中島久枝氏の牡丹堂シリーズ第六弾 はじまりの空
小萩の看板ができた。『菓子調製処 小萩庵 ひとつからご注文をお受けします』というもの。早速の客が「戯作者が台本を書く気になるお菓子」というものである。頭を抱える小萩。本人に会って話をしてみるが・・・
口入れ屋が男の子を一人こちらで鍛えて使ってやってくれと連れてきた。12歳だというが、本当は10歳だった。その目的も判明した。一番年の近い幹太(親方の徹次の息子)がその子供(清吉と名乗っている)の面倒を見ているが、なかなか本音を吐かない。清吉を守るというみんなの愛情でようやく清吉にも平穏が訪れそうだ。
2020.9.22 篠綾子作品
宮中一の美人と誉れ高い小野小町が主人公。そこに絶世の美男と自他ともに認める若き在原業平、深草の少将と呼ばれた良峯宗貞(よしみねむねさだ:のちの僧正遍照:こちらも美男子)、そして藤原良房(中納言:こちらも中年だがグッドルッキング)そして間の終わりのほうで出てくる惟喬(これたか)親王(7歳と小さいがとても利発で可愛い。きっといい男になりそう)など小町を取り巻く男性軍は読んでいるだけで楽しくなってくるいい男たち。小町と小町を取りまく男たちの織りなす平安絵巻は必ずしも平穏な美しいものではなく、いつの世も政界はどろどろとしたものがあるなと思う。
この本を読まれた方は、ぜひとも引き続きこのページの6月24日に載っている『月蝕』を読んでいただくとさらによくわかると思います。私もまたぜひ読みたいと思います。
2020.9.24
生まれて初めて手に取った作品。宮部みゆき作品である。表紙の絵にもひかれたのは事実。あの「おけら長屋」の二枚目に描かれたカバーのイラストを担当した人だった。以前「この人の作品を読んでいる」と話していた人がいたが、ある経験があって、他人さんの意見はあまり聞かないことにしていた。別に色々な作家さんの本を勧める小冊子を送ってくれた人がいて、それを読んで、いうことで、「何か心を動かされた」と感想を送らねばならないかなーと、気を遣ってとりあえず何冊か買ってみたことがある。その中で読破できたのがかろうじて一冊。でも、その後その作家さんの本を読みたいとは思えないので、結局感想は送ることが出来なかった。.それ以来、他人がいいよと言っても自分が読む気にならなければ絶対に買わないことにしていた。この宮部みゆき氏の作品は、買ってよかったと思える一冊となった。うれしい限りである。
2020.9.26
他にどんな女流作家の方々がいるのだろうと、あるテーマで「腕比べ」的な本があったので、二冊ほど買ってみた。すでに知っている人は以前の作品ちゅうの一部を掲載しておられた。ほかの人も大なり小なりその傾向はあるのだろうが。「なさけ」で二人、「まんぷく」でも、二人は知っていた。で、どちらの本でも知らなかった作家さんの作品なのに、引っ張り込まれるように読んでしまった人の作品があった。不思議なことにというか、当然のことでというか、同じお名前の作家さんだった。坂井希久子氏・・・
篠綾子氏、宮部みゆき氏とあらかた読みつくしたら、坂井希久子氏に取り掛かろうと思う。うれしい限りである。
2020.9.15
手に興味があり、いろいろな表情を描いてみたいと思っている。ただ、手の場合は誰かに撮ってもらわないと両手で何かをやっているところは写真には撮れない。またいつの日か撮ってもらおう。
2020.9.28
この10月高田郁氏原作の「みおつくし料理帖」が映画化になる。それがTVドラマ化された時澪(みお)をやった女優さんがあまりにもイメージが違っていて、見る気にならなかった。もし今執筆中の「あきない世傳 金と銀」が映画化になったらぜひとも惣次は原作に忠実な役者さんにやってもらいたい。とおもい、描いてみるがとんでもない当て外れ。むつかしい。
10月メモリアル 
2020.10.1 篠綾子作品。ハードカバーだったので、本が重たかったが、読む手が止められなかった。
嘉永七年(1854年)大地震が伊豆地方を襲った。その時来日していたロシア(おろしあ)の船が沈んでしまった。政府からの要求で主人公で船大工の平蔵(へいぞう)の勤める仕事場がある地域の船大工たちが新しい船をつくることを受け持つこととなった。災厄に次々と襲われる日本人たちはそれを日本に来る異人たちのせいにした。当時は開国派と攘夷派とに分かれて小競り合いを起こしている時代だった。そんな中ロシアの船を作ろうとする平蔵達、外国の大型船の仕組みを知りたいという政府の目論見もあるなか、平蔵はロシア人たちの温かい心に触れ、異人憎いしの考えを改めていく。生き別れになった幼馴染に20年目にあった時、読者にとっては大どんでん返しが起こる。
2020.10.6 本所おけら長屋 十五巻 畠山健二著
待望の15巻。これは1巻から14巻までを途切れることなき読み続けるという幸せな思いをした私にとって、新刊がやっと出てくれた!という感じ。4篇の短編からなっている。
★はるざれ:黒石藩徒目付であった尾形清八郎は故郷津軽の娘たちが飢饉などの生活苦で身売りをすることのないように藩主高宗に直訴する。高宗は清八郎にそれを考えよと命令する。女郎に売られたお葉(美里)のみが知っている事で藩を救おうとする清八郎。
★なつぜみ:江戸時代版ロミオとジュリエット。最後は悲劇にはならないところが「おけら長屋」。
★あきなす:万造が勤める米屋の嫁と姑のバトル。
★ふゆどり:島田鉄斎の過去がよく詳しく語られている。ほろりとする人情話。さすがお染さん。
2020.10.7 東村アキコ著『東京タラレバ娘』シーズン1とシーズン2
この『タラレバ娘』というのはシーズン1がTVドラマ化され始めたころ、何も知らず(つまり漫画原作ということも)三人の女性がやたら飲み屋で管を巻く話なんだなと、ちらと見ただけで、まったく見ずに終わった。ラジオ専門の私は日曜日もラジオを付けているのだが、その時好きな役者さんの鈴木亮平さんが一日限りのタラレバ娘があるようなことを言っていた(パラリンピック応援プログラム)。ということは鈴木さんも出ていたということなんだなと残念に思いつつ、その最後の特別編だけでも見てみようと思った。しかし、全く何の予備知識もない。仕方ないから、例のところでワンセット買って、斜め読みして、大体ストーリーがわかったところで、TVドラマに挑んだ。どうも、あちこち変えてあるようだが、ほぼストーリーに近いようだったので、満足。どうやら鈴木氏は若いころに倫子さんに交際を申し込んであっさり断られる役だったようだ。その事よりも私がうれしかったのは。タラレバ娘のシーズン2が連載中であること。キャストもストーリーも全く違うもの。共通点は主人公が30歳代の女性ということ。だけど私から見たら、面白さが雲泥の差。ぜひドラマ化してほしい!!魅力的な子供も出てくる。
2020.10.8 荒井ママレ作画、医療原案 富野浩充
もう一つこれは本当に気になりつつもあえて見ていなかったドラマ。ドラマ化された漫画というべきか。『アンサング シンデレラ』アンサングは「称賛されない」というような意味。主人公は薬剤師(そう、薬剤師は称賛されることのない地味な存在。責任だけはあるが)。病院薬剤師という立場。病院が活動範囲ということは当然医師とのかかわりがあり、「これはおかしい」ということも言えないといけないし、逆にアドバイスを求められることもある。患者さんとの対応もむつかしいところがある。さらには経理ということも考えて、病院がつぶれないようにしないといけない。なんとむつかしい立場の薬剤師を選んだものよと思うが、そのぐらいでないと、毎週のドラマは作れないのだろうな、と「見るのがしんどそうで」見ていなかった。しかし、うちに配られたポスターにでかでかとその主人公 葵みどりが大きな目でこちらを見ている。素知らぬ顔をしているわけにもいくまいと、タラレバと同時に購入。
残念ながらTVドラマは終わっていたが、ご多分に漏れず、原作のほうが面白い、と私は信じているのだが、読み応えのあるストーリーです。「でした。」と過去形にできないのはまだ連載中だから。葵みどりはどこに行くのか、楽しみにしたい。
2020.10.8 半年ぶりのピアノ
そもそもピアノをやらねばと考え始めたのは、描きたいイラストが上手く描けないこと。何かが心に引っかかっていることはわかっていた。で、それはいったい何だろうと考えてみて思い浮かんだのが、あえてピアノを見てみぬふりをしていること。今年3月のピアノサルーンを最後に、しばらくは集まることはできないなと思った。まぢかに迫っていた春のピアノ珍道中も、8月の川柳珍道中も、秋のピアノも そして暮れの忘年会も、やめておこうと。そうなると、目の前のことを片づけていくことに手をとられ、ピアノは後回しになった。なんと後回しにすると物事というものはできないものだなと痛感しました。そんな私に「エー加減にしなはれ!」と言ってくれたのが、クリスタだったのかなと思います。ピアノを触りだすと、暮れに提出の展示会に出す毎月メモリアルの表紙も動きだしました。自分の状態に目をつぶっていてはいけないなと思います。自分のことは自分が一番よくわかっているものです。逃げていないでえいやっと行動すると、するすると動き出します。不思議なことです。
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2020.10.6
やきとり定食。焼き鳥の隣にサバの切り身があり、それにシイタケがのっかっている。そしてシイタケの仲間はレンコンとエリンギの煮物。もう一つの区切りのところに入っているのが不明かもしれません。キャベツとブロッコリの炒め煮。どうしても煮物は色も茶色っぽくなり、艶もない。だけどいつの日か「おいしそうに見える料理を描けるようになりたい。
2020.10.10
まさしく半年ぶりに触ったピアノ。申し訳なさに手の色も土色。「ごごごごめんよ。ピアノ」。心の中で謝りながらピアノに触れてみた。ピアノは優しかったよ。もちろん弾き方がたどたどだったから、ピアノもがっかりしたでしょうけれど。これからぼちぼち「また」やっていきます。
2020.10.12
最近ファンになったので、「謎解き×怪異×人情 新シリーズ始動」の帯の文句がうれしかった。新シリーズを始める元気のある人だったんだと。
それと何といってもこのシリーズの装画や挿絵の担当が三木謙次さんというのがうれしい。三木さんは「おけらシリーズのリニューアル版?」の絵を描いておられる。PHP研究所出版の物に限られているのかもしれないが。特に今年いろいろな作者の本に手を出し始めて、その「絵」の持つ力に驚いている。絵を見て読む意欲をなくすということがあるのだと初めて知った。その点絵が三木さんだと全く知らない作者さんでも恐れることなく手に取ることが出来るかもしれない。話は変わるが、このページの9/24の「初ものがたり」に出てくる謎の屋台のいなり寿司屋の正体というか関係者というかそれがこの本でわかる。まだまだ詳しくは語られていないが、まったくの謎の人物というわけでもないようだ。その「初ものがたり」も絵は三木さん。うれしくなってきます。
2020.10.16
赤川次郎氏のファンクラブに入っていると「事件簿」という会誌が年に4回送られてくる。可能な限り何らかの原稿を送っている身としては何を描こうか、というのが毎回頭を悩ませるところである。最近はそのために比較的新刊を買って読んでから描くことにしている。おかげで内容は浮かんだが、どういう絵にするかはまだおぼろげすぎる。どうしたものか。それはさておきこの本もいつものように何篇かの短編からなっている。今回は6篇。表題の「鼠、嘘つきは、役人の始まり」は強烈な皮肉とともにその役人の哀れも感じる。そういう話ばかりではなくあちこちでくすくす笑う場面もあり、赤川節が健在でうれしい。表紙裏のプロフィールの写真が若いころのものに戻っているのはなぜだろう・・
2020.10.16
このかぎ針編みは今までの続きの物なのだろうか。『かぎ針で編むぽかぽかざぶとん【アリッサム】』。
新たに注文した覚えがないからそうなんだろうなと思いながら取り掛かった。モチーフで作品を作ったこともなければ、モチーフを編みながらつないでいくというのも初めて。おっかなびっくり表をやり終えてみると、何やら失敗点がいくつも目に付く。裏をつけるとましになるかもしれないと、裏はきちんと六角形に編んだ。さて、それからどうやってモチーフの凸凹と、裏の六角形をくっつけるのか、乏しい頭をひねっても「・・・・」状態。もう、自分勝手に閉じ針で縫い付けてやろうかと思いましたが、ラッキーなことに手芸の師匠と仰ぐくわちゃんがパソコンのレッスンに来ておられて、貴重なお時間を取ること承知で「ここはどういう意味なのでしょう」と質問をした。初めて見る編み図にも動揺することなく、「まあ、一度この通りやってみましょう」とやり方を手伝ってくださった。おかげさまでなんとかできました。感謝感謝です。考えてもわからなければやってみる事。あらゆることに共通する「道理」を教えていただきました。
2020.10.20
野口卓著の「めおと相談屋奮闘記」の第7巻。波乃が信吾の嫁になってから二巻目。
女房喰い顛末、将棋指し、付き纏う数 運も力だ の四篇の短編からなる。短編とはいえなかなかのボリューム。表紙に出てくる女の子は、将棋で大人の男性も打ち負かすという腕前の「はつ」。10歳。その隣の女性が波乃18歳である。二人の出てくる「将棋指し」ははんなりとしてかわいらしい作品。一気呵成に読み進むというよりも、ゆっくりと楽しみながら読めた。
2020.10.23
篠綾子著『酔芙蓉』
1179年のころ、平安時代の貴族社会の争いが武士たちにとって代わられようとしているころの話。保元の乱、平治の乱などがいつ起こったのか、なぜ起こったのか、日本史のまったく面白さを感じさせてくれなかった授業では単に史実の年号を覚えることすらしたのかどうか。必死で家を守るために、藤原隆季は完璧なまでの美貌という仮面をかぶり続けた。武器を持たぬ貴族たちにとっては色仕掛けが昇進の手段だったのか。男色、修道、嘘か誠かあっけにとられるほど出てくる。やがて平家を追い詰める源氏の足音が近づいてくる。
また、「学生のころ、日本史の授業をもっと興味を持って聞いておけばよかった」と思わせられました。
ただ、この作品は篠氏の作品を読みだして初めて時間がかかった。間にほかの作品が入るものですから、なかなか読み進まない。一か月ぐらい掛かったのではないでしょうか。漢字二文字の人の名前が誰のことかわかりにくかったのかもしれない。最後まで読んでから、最初の「序章」を読むとめちゃくちゃよくわかった。その序章は最初に読まされるとちんぷんかんぷんんで次を読み進むことになる。どうしてもサクサクとは行かなかった。
2020.10.23
棒針編みは一応「スモッキング」を体験することを卒業作品としたが、かぎ針編みはどうしようかなと思っていた。かぎ針編みは応用範囲が広すぎて、もちろん手におえないものも多すぎて、いったい何を卒業作品にしようかと思っていた。すると、まだ続いていた通信教育がモチーフで作る座布団だったので、「そうだ、いろいろなモチーフ編みを体験して一段落としよう」と考えた。何冊か買った「かぎ針編みの本」を見てもいまいちよくわからない編み方も、YOUTUBEで丁寧に教えてくれる。さらにためになったのは、編んでいる人たちが自分の考えたように編んでいること、「この方法は面倒くさいので、こうすることにしました」などとおっしゃりながら編んでおられるのがとても興味深かった。自分の作りたいものはどうやったら編めるかなと考えること、楽しいだろうなと思う。(今更ながらであるが。)
2020.10.27
赤川次郎氏の比較的新しいシリーズ。三世代探偵団。16歳の天本有里、その母親の文乃、有里の祖母幸代の3世代がなぜか事件に巻き込まれ、なぜかその解決の協力する。それにしても男性の気配がない。おじいちゃんはともかく、お父さんはなぜいない?一巻を読んだのならその辺は書いてあっただろうに。このシリーズは私にとって二冊目。一冊目からずいぶん年月が離れていると思う。知らないキャラクター村上刑事が有里のボーイフレンド然として出てきている。とにかく登場人物が多いので、事件も一つや二つではなくこんがらがり、ややこしい。赤川作品ではそういうケースが少なくないので、まあ、慣れているが。その三世代で稼いでいるのが、幸代おばあちゃんだけというのが、面白い。しかも職業が画家。だけど家事をはじめ雑用係を一切受け持っている文乃という人物の存在が実は一番大事なんじゃないかな?などと思ってしまったりする。
空白を埋めることが出来るように一冊目以後に出版されたものを探したい。
2020.10.29 岡本綺堂著 宮部みゆき編 と書かれている。
宮部みゆき氏が最初の「編者より」として、『一人の半七ファンとして作者の岡本綺堂と次世代の読者の皆さんの仲を取り持つ月下氷人の役割を果たすことが出来るなれば、これに勝る喜びはありません。』と書いておられます。江戸時代に活躍した岡っ引きの半七が明治時代に「わたし」に語った手柄話が書かれているという形式をとっている。そう、シャーロックホームズの話を聞いてそれを書きとったのがワトソンであったように。『雪達磨』『お文の魂』『山祝いの夜』『筆屋の娘』『勘平の死』『槍突き』『少年少女の死』『津の国屋』。その中で私が一番ひどいなと感じたのが、子供たちがおもちゃに塗られた毒で死んでしまうという『少年少女の死』。子供は大人が守ってやらねばならない。
この半七捕り物長に触発されてできたのが、銭形平次、人形佐七、鬼平犯科帳、御旅かわせみなどである。
2020.10.30
この10月の後半からの連ドラのシリーズはめずらしく二つ見てみようと思う。一つは原作がなくオリジナル台本ということになっている。聞き逃さないようにせねば、と思っていたが、第一話が飛び飛び。まあ、それはいいとして、こちら(恋する母たち)は柴門ふみさんの原作だということがわかったので、例によって通販で一気買い。そしてついでに一気読み。マンガを読むのには慣れている。一応7巻まで出ているが、原作ではまだまだ続きそう。TVではどこかで一段落にするんだろうな。
11月メモリアル 
2020.1105.
高田郁氏の「あきない世傳 金と銀」に出てくる主人公幸の二番目の夫惣次の第二回目の想像図。このページの9/28に載せたのが第一回目の想像図。言葉での説明は「だんご鼻と椎の実のような目」、あとの描写は、「恰幅がいい」。体格は前回のほうが似ていたが、顔はこちらがまだましか・・・。惣次も幸も商才があり、二人の目指すところは少しずれがあった。それが夫婦別れした原因であった。ある出来事で惣次が敗北を感じ、離縁して出て行ったのだが、幸よりも一足先に江戸に出てきており、両替商(?)として確固たる地位を気付いていた。大坂から来た主が女の呉服屋ということで、様々な困難に遭う幸にさりげなく助言を与える。幸でなければ気づかないような言い方で。なんて優しさを秘めたヤツなんだろうととても惹かれる。もっといい男に描いてやりたいものだと思う。
2020.11.10 新吉原裏同心抄\第二巻 「赤い雨」 佐伯泰英著
吉原会所の七代目頭取四郎兵衛が寄る年波で次の第二譲りたいということになった。その八代目を神守幹次郎に譲りたい七代目であるが、一人で決められるわけもなく、反対派を納得させるために吉原が模倣したとされる京都の島原、祇園など修行に出ることになった。汀女の後押しもあって幹次郎と麻が向かったが、その後、京でも、江戸の吉原でも不穏な事件が起きていた。
2020.11.11 新吉原裏同心抄第三巻 「乱癒えず」 佐伯泰英著
京の事件は二年ほど前から、祭りの前になると祇園旦那衆が一人ずつ殺されていた。、江戸の吉原乗っ取りを企てる一味のことがまだはっきりとわからず。それぞれのたくらみは奥が深そう深みにはまっていくようにも見えるが・・・
2020.11.12 佐伯泰英著 「新酒番船」
主人公の海次は十八歳で丹波杜氏(たんばとじ)のである父の次男である。初めて灘の酒蔵・樽屋の蔵人見習(くらびとみならい)となったが、興味は酒造りより、新酒を江戸に運ぶ新酒番船の勇壮な競争にあった。船にひそかに乗り込む海次。幼馴染の小雪の面影を胸に冒険にでた。
2020.11.17 中島久枝著 「湯島天神坂 お宿 如月庵へようこそ」シリーズ。
この本を手に取ってから、いったいいつ新刊が出るのだろうかと何度も検索して探していたものだ。今年出たので、喜んで買って読んでみた。そして、前の刊は何年前なのだろうとみてみたら、ほぼ一年前。そしてその前のものも。つまり、一年に一度は出しておられる。ならばまた一年待つと新刊が読めるのかとほっとしたが、さて、私は何巻まで読めるのかなと改めて思う。このお宿には謎がある。そして奉公人たちにも謎の過去がある。それがなんとも気になる。泊り客も事情のある人が多い。だけどなぜか帰るときは来た時とは違い、お客さんたちは生き生きしているようなそんな感じがする。こういう宿なら泊まりに行きたいと思わせられる。
2020.1117 中島久枝著 「一膳めし屋 丸九」シリーズ 白子の柚子釜
上に書いた如月庵シリーズとコロッと雰囲気の違う話を書いておられる。めし屋を切り盛りする30前の女性「お高さん」。若いお近とベテランのお栄に助けられつつ、毎日をこなしていく。この巻でようやくお高さんにお似合いの男性が登場したけれど、お高さんは、どうとも煮え切らない男にひかれている。読むほうもなんとも切ないけれど、何とかなるんだろうなと思いながら読んでいる。日替わりの定食の最後につく甘味がなんとも楽しい。
2020.11.20
毎年おでこちゃんにお世話になっている干支の飾り物。今年は小さめのリースのようなものにした。いつもの中に綿を入れて作る干支の置物はもう一回りしたから、置く場所もないことで、釣り下げ型にしたかったから。両面テープとボンドだけでできるもの。針も糸も使うことがなかった。つまみ細工のようなテクニックがいるということで、なかなか面白かった。
まん丸い発泡スチロールの球だけで丑の頭だけではなく体全体も表しているように見えるのがなんとも言えずかわいくて面白かった。
2020.11.27
マーこうやってみるとなんと雑然としたスペースなのだろう。我ながら感心する。四六時中小さな換気扇がそのラックの中で回っているという。音が気にならないかと心配したが、全く気にならないぐらいの音。床を這うケーブルがほとんどなくなった。うれしい。一時は不安定で危なっかしかったけれど、今は無線もかなりしっかりしてきた。
2020.11.28
惣次の段3弾。ますます遠ざかっていくか?それにしてもなんだろうこの紫がかった顔は。背景色が透けて見えているのだろう。クリスタが手ごわい理由。思う濃さで色が出にくい。まあ、まだまだ描きなれていないからだろうと思う。今までの真正面を避けたのだが、男っぽさに欠けるような気がする。
2020.11.30
これはこのページの6月12日に篠綾子著の作品として初めて出会ったものだった。相変わらずの絶世の美男が出てきて楽しいこと。その美男さんが京都弁というもの面白い。今回は丁稚として働いている助松がもう少し大きくなり(11歳ぐらいだったか?)前回はほとんど行方不明だった助松の父親が、今回は最初しばらくは助松と日本橋伊勢屋で働いていた。しかし、またもや行方不明になる。今回はどうやら誘拐されたらしい。今回も超絶美男の葛木多陽人(かつらぎたびと)を頼りに助松の父親を助け出そうとする、しず子たち。江戸時代で万葉集に浸るという体験の旅に出てみませんか。
 12月メモリアル
2020.12.3
いろいろストレスを感じることがあり、サクサクと読めるものが欲しかった。というと、当然赤川作品に決まっている。「天才画家の祖母」「恋するマイペース主婦」そしてその二人と暮らす「女子高生の天本有里」。個性爆発の三世代女子を事件が放っておいてくれない、と帯にあるように、次から次へと事件に巻き込まれていく。ここにまたナイスガイの村上刑事?というのが出てくる。40才ぐらいのほぼ中年なのだが、高校生の有里と仲がいい(つまり有里にとっては話しやすい。)本当にいろいろな要素があって、人間模様が複雑、かつ現実的に書かれている。赤川せんせすごいねと思いながらサクサクと読んでしまった。
2020.12.10
出水千春氏の「吉原美味草紙」シリーズの第二巻。そして、それが文字通り出水氏のデビュー以来の二巻目の作品なのである。偶然にも今年の5月にデビュー作「長芋きんとん」に出会っている。ということは決して遅筆とは言えないということ。うれしい限り。「懐かしのだご汁」ということは懐かしのだんご汁ということ。これも誰かにとって懐かしいもの。つまり、この物語の主人公さくら(武家の娘なので本名は平山桜子)は自分でも言っているように、腹の中に「おせっかいの虫」をかっているので、不幸そうな人を見ると、『料理』でその人を幸せにしたいと思う。だから、この「だご汁」が懐かしいと感じる人はさくらではない。誰かのためにさくらはおいしいだんご汁を作るべく努力をするのだろう。ある事件に巻き込まれながら。
吉原を舞台にする小説には時々出会うので、その都度どう表現されているか見るのが楽しみ。
 
 2020.12.13
ことし編み物に挑戦ということで、通信教育で送られてくるものを片っ端から編んでいる。さすがにだんだん編み図の成り立ちがわかってきたが、どうしても自我流が入ってしまう。それにしてもガーベラにしては花びらが太すぎるような気がする。色合いではぱっと明るくなったような座布団である。
2020.12.16
生協に豆苗があると必ず買うのだが、それが意外と少ない。なぜだろう…
その代わり、ブロッコリーのスプラウトというのかどうか、そういうのはラディッシュぼーやなどに必ずと言っていいぐらいある。あ、でも、季節的なことがあるかも。豆苗ぐらいのボリュームが欲しい。豆苗って一回切ったぐらいでは平気の平左でまた伸びてくる。さすがに二回目となると、勢いは落ちるだろうけれど、一つ見てみようと思う。癖がなくて、料理に使いやすい。
 
 2020.12.16
月に一回の割合で来るのかな?この通信教育教材。あと何回もないだろうけれど。けっこう楽しませてもらっている。このわっかに次々と入れていくデザインはなかなかいいなと思う。外周を普通の細編みではなく、バック細編みにしてあるのはなぜだろう。ギザギザな感じが出るのがいいのかな?
2020.12.17 before
別のアプリで編集したもの。ここへ入れたとたんぶわっと画像が広がって、びっくりしたメンバーのページではその場でハンドルで縮めたのでこれよりもっと見づらい状態。これはサイズを整えるためにエレメンツを通しているからまだましか。 
 2020.12.19 after
これはクリスタからのプリントスクリーンをエレメンツでjpgにした。ただ、影の幅が広かったので、クリスタの時点で訂正はしている。キャベツは目立たないままだが、ほかの野菜はまだましかな?ストレスから解放されるのがほんと助かる。これからしばらくは「どうすればストレスを感じなくなるか」を考えながら暮らしていきたい。
2020.12.19
「鬼滅の刃」を貸してくださる奇特な方がいました。つい最近まで別に興味もなかった漫画ですが、第一巻を読んで一度に引き込まれました。この忙しい時にどうしようかと思いますが、ただいま10巻を読むところです。何がそんなに引き込まれるんだろうと考えています。私個人で言うと、まず主人公をはじめ絵柄が丁寧で、好きな絵だったこと。それと、コミックが一巻出るたびにカバーの折り返しのところの吾峠呼世晴さんの挨拶というかコメントというか、が 読者の皆さんと世話になった方々への感謝にあふれていること。それとこれはおそらくみんなが言っていると思いますが、鬼にも鬼にならざるを得なかった事情があったこと。鬼の出る物語で、そういう設定をしているものってあったかな?と思う。時間も体力もカツカツだったろうに、巻末に読者サービス編が乗っていたこと。などなど多々ありますが、なんといっても炭治郎と禰豆子の正義感あふれる愛おしさに引っ張られたという感じです。それとやっぱりハッピーエンドで終わるところ。(10巻を読んでいたころから、今はもう23巻まで読みました☆)ハナから拒絶せずに読んでよかったと思います。貸してくれた方に感謝です。
2020.12.30
3月3日のひな祭りに提出のいるージョンの試作品。とはいえ、これは小さいから中に入れる分かな?現実にはプレゼントに使おうと思っているが。
その分とこの画像の向こうにいつっている水引飾りをなんとか絡めることができないかなと思っている。穴が大きいからどこかに括り付けておかないといけない。ラインストーンを飾り付けようとするが、糊がなかなか乾かない。普通のボンドのほうがいいかな?

他のメンバー様の作品への感想

 
2020年の12月も暮れのころから三々五々と提出 されていましたが、隙間脳トレ展示会が2021年の1月となっていますので、日付は2021.1.4とさせていただきます。隙間作品以外の出品物はチューリップのパーツで作った30枚のくす玉。それぞれに「お正月の雰囲気」をまとわせることとした。
   
よねちゃん:とにかく出かけるのがお好き。今年想像だにしなかったコロナ禍のため4月7日から5月6日までの緊急事態宣言のため外出自粛が言われたときも月に一回ぐらいのそこそこ遠出は敢行されていた。我々は心配しながらもよねちゃんのおかげで「外」の様子を知り、かつ観光地の様子も知ることができた。感謝すべきか心配すべきか。毎月の俳句では「なるほど」とか「むつかしいもんだな」とか思いながら読ませてもらいました。油絵をされているので、クリスタ画でもいい味を出しておられる。派手なおめでたい飾りのチューリップくす玉が得意顔で我々を見下ろしていますね。  りりちゃん:ラストスパートで頑張られました。ただ、ページが白っぽく感じたのはどうやら明るさがきつかったのかなと思います。せっかくの写真がもったいないので、今度からもう少し明るくするのは抑えていただいたほうがいいと思います。りりちゃんはお孫さんたちの付き添いもあり、動物園や子供向けの遊園地などが多く、予約が要ったらしいですが、どんな様子か見せてくださいました。手芸も丁寧で、見ていてほっこりする作品たちです。マスコット人形(りこちゃん)の手に持たせたバッグが可愛らしくて、器用に丁寧に作ってあるのには感心しました。 12りりちゃんが3点ほど展示追です。素敵な作品☆
   
くわちゃん:作品は表紙に凝縮されている感じがします。8月までと9月からのお絵描きアプリが違います。前の分で大分慣れておられたのに、申し訳ないなとおもったのですが、なんのなんの新しいアプリケーションも器用に使いこなされています。編み物や縫物はベテランの域に達しておられて、私の師匠となってくださいます。教えられることの多い師匠です。 毎月メモリアルも、いっぱい詰め込みすぎることなく見やすいです。これでもかと詰め込む私など、大いに反省すべきだと思います。 今日ちゃん:最初から用紙を横に使い、なかなかうまいなーと思っています。毎日脳トレアタックで作られたものを載せておられるので、細かくいっぱいのくす玉や、あやとりが紙面を彩っています。表紙が一枚、裏表紙が二枚というのも、今日ちゃんらしいです。一枚では飽き足らず、来春へ思いをはせ、コロナ禍の終息を願われているのかもしれません。魔法の小箱の用紙がご自分の作られた作品を小さく並べたものをプリントしたものというのは圧巻です。さらに中に入っていたものを思い出すと、なんてすごいんだ!と改めて感じます。 
   
でこちゃん:今年3月16年間続けられたパッチワーク教室を解散されました。お疲れ様でござました。毎月毎月教材を考え、作り方を作成して、サンプル作品を作って教室に臨まれる。ずーっと気の休まるときがなかったことでしょう。その後プライベートにたくさんの作品を作られました。編み物初心者のJ-Medicが、通信教育で棒針編み、かぎ針編みなどをやり始めると、そのあとお手元のあまり毛糸で作られました。さすがに、美しい仕上がりに舌を巻いたものです。さらに今までゆっくりできなかった読書にいそしむことが喜びだったのでしょう。おびただしい数の本を一年で、いや9か月で読まれました。どうぞ、ゆったりとご無理のないようにおすごしください。 まっちゃん:一昨年はミニレゴブロックというもので、いろいろな動物を作れることを教えてくれましたし、去年は、手作りサークルでの様々なお花の競演、今年は折り紙でおいしそうなお寿司や、ケーキなどのスィーツもできることを証明してくれました。
丁寧に作られているからか、ほんとよだれが出そうなぐらいおいしそう!!
あとお花などはお手の物でありましょう。お花類は町内会のサークルで材料を用意してくれているらしいですが。それぞれに 季節感があり、よろしいですね。
   
のとちゃん:目に不具合を感じながらもよく頑張られます。折り紙、あやとり、そしてついこの間から始まった水引結びも、参加されたときには果敢に挑戦されています。今年は編み物初心者のJ-Medicに付き合ってくれました。久しぶりだとおっしゃりながら、J-Medicよりははるかに見事に作られました。ご主人へのレッグウォーマーまで作られて、 愛だな~と感心。しかもそれはアフガン編みで。くす玉は折り紙の種類にもこだわって、何の飾りもなくても、十分お正月の雰囲気。でも、早速アワジ結び、変形アワジ結びなどで、飾られました。
猫の壁掛けも、今にも「ニャーゥ」と鳴き声が聞こえそうです。
ふくろうさん:一年かけて?作られたベスト、ご自分へのプレゼントですよね?お疲れ様でございました。棒針編みがいまいち苦手なJ-Medicにとっては、すごいなーと感心しきり。滑り込みで間に合ったチューリップのくす玉には可愛らしい桜のシールが貼られて、とてもほほえましいです。 
   
しーちゃん:表紙には、医療従事者への感謝の気持ちを地球規模で表そうと大きな青いリボンでハートマークを表現されています。三密の「密」が今年の漢字になるほどの コロナ禍のなか、自己防衛に努力した人たちが多かったはずなのに感染の広がりが止まらないのはなぜだろうと歯がゆさを感じずにはおれません。睡眠とともに大切な食事、欠かさず食事を作られるしーちゃんは毎月「マイクッキング」というコーナーを作られていて、花より団子の私にとっては楽しみなコーナーでした。ぜひ続けてほしいなと思ってしまいます。豚さんのマスコットがかわいい。そして、裏表紙。圧巻のクリスタ画の数々。特に力の入った山での一コマ。深い沢?を超えるのを手伝ってくれる山のベテランさん。山のお友達との交流が素敵ですね。 yokkoさん:メモリアルを拝見していると、クリスタ画の半端のない上達が感じられます。 いろいろな画材に挑戦されているのもよろしいですね。
むつかしいとされる人物画も、なかなかそつなくこなしておられる。Yokkoさんも参加されたときには脳トレに挑戦されるので、頼もしく思っています。上記の画像の上に載っているハワイアンキルトのコースター(コップ敷?)は3時間ずつ3日かかったとか。根気の良さに驚きます。これからもいろいろなこと、投げ出さずに挑戦してださいね。
 
 
かめちゃん: 2020年は股関節の手術で2か月ほどメモリアルが空白になっていますが、ちょうど「不要不急の外出禁止時期」と重なり、お家でいろいろ作る機会が多かったようです。たくさん提出してくださっています。刺し子の布巾やティッシュペーパーカバーなど、「じっと見られたら恥ずかしい」などとおっしゃって…とんでもない!穴のあくほど凝視しても、「うーむ、美しいではないか」と思ってしまいます。本当はとても几帳面な方なのではないですか?ペットボトルのふたで作ったコーヒーカップ&ソーサー、そしてポット、なんて細かくきちんと紐が巻けているのだろうと、感心します。お忙しいかめちゃん、どうぞJPC道場を気分転換の場としてご利用くださいませ。 J-Medicさん:今年はマー何という年でありましたことでしょう。今年の初めにはコロナウイルスなるものがパンデミック(世界流行)にまでなるなんて誰が想像できたでしょう。人間生きているといろいろ経験するものです。これからもいろいろ経験するのだろうな。あまり楽しい経験はないような気がするが、なんとか考え方で乗り切っていきたい。今回、チューリップのくす玉におめでたい感じをまとわせたいと水引結びはどうだろうと考えた。不思議なことにあわじ結びをはじめとする水引結びを貼り付けると、なんだか華やかなおめでたい感じがすることを知って、「ほぉっ」と感心した。ひとつこれも「脳トレ」に組み入れようと考えたことがとても収穫であったように思える。これも一つの経験。